スペイン在住者が教えるスペインでの上手な部屋の探し方

スペインの部屋

スペインに住む、というのは非常に夢のある響きだと言えます。美しい大地に美味しい食事、壮大な歴史に華やかなスポーツシーンと、日本人のみならず多くの外国人を魅了し、惹きつけ続けています。

とはいえ、実際に住むとなるとどうやってスペインで部屋を探せばいいのか、ルールや環境は日本とどう違うのか、わからないことだらけでしょう。

今回はスペインへの移住を考えている人たちに向けて、現地での住宅事情やその探し方についてご紹介します。

スペインの家賃はどのくらい?

スペインの家賃

近年スペインの住宅価格は経済危機の影響で30%以上、時に半額以下にも下落しています。

賃貸住宅の市場ではそこまで大幅な変化は見せていませんが、やはり下落しているのは確かで、マドリードやバルセロナといった世界的大都市圏であっても小さなアパートであれば月300ユーロ(約34,500円)ほどから見つけることができます。

もし月1,000ユーロ(115,000円)以上でも出せる余裕があるというのなら、郊外でなら一軒家、大都市の中心部でも広いフラットを借りられます。

地方都市ならさらに広大な物件が見つかるでしょう。日本の大都市である東京や大阪の住宅事情と比較すると、同予算ではるかに恵まれた物件に住めるはずです。

例えば、マドリードの都心にあるアパートを検索してみたところ、1ベッドルーム(ベッドはダブル)で広さは50平方メートル、リビング、キッチン、バスルーム付きという部屋が月650ユーロ(約74,750円)でした。

バルセロナは同等程度、それ以外の都市では大幅に値下がりすると考えられます。

電気・ガス・水道・インターネットといった各種の支払いは契約によって異なってきます。家賃に含まれることもあれば、別個支払の場合もありますので確認が必要です。

仮にベッドルームが2部屋あるアパートとした場合、月の平均料金は合計で50~150ユーロほどになるでしょう。

これに加えて、一年ごともしくは月ごとに共用部分やゴミの回収等に係る費用が徴収されます。日本でいうところの管理費にあたります。

また、家具や生活用品が備え付けられているか否かでも値段が変わってきます。食器から寝具まで必要なものはすべて揃った部屋が一般的ですが、それらを自分で用意できるのなら備え付けなしの部屋を見つけた方が安い家賃で住むことができます。

スペインでの部屋の探し方

部屋探し

日本と同様に、スペインでの賃貸住宅探しのもっとも一般的なやり方は不動産屋に直接出向くか、オンラインサイトで物件を確認するかの2つです。近年は減ってきていますが新聞広告に掲載されているものもあります。

いずれにしても基本的には第三者である不動産業者が間に入って契約を結ぶことが多いです。特に外国人の立場からすると、その方がトラブルも少なく済むのでおすすめです。

ちなみに、不動産屋に依頼した場合日本と同様に礼金を支払う慣習がスペインにもあります。一般的に250ユーロから家賃一か月分が相場です。

スペインの部屋探しのオンラインサイト

オンラインサイト

部屋探しに役立つサイトをいくつか下記に記載します。どの広告にも一か月の家賃と部屋の広さが平方メートルで表記されています。

スペインには多くの外国人、特にイギリスとドイツから移住ないし長期旅行、老後の生活等のためにやってきます。

そのためオンラインサイト上の住宅情報の中には英語やドイツ語で書かれたものも多く見受けられますが、これらはそうした資金に余裕のある外国人をターゲットにしたオファーであることが多く、賃料が高めに設定されている可能性が高いので注意してください。

安い物件を見つけたければ、できるだけスペイン語で内容が記載された物件をチェックする方が効率的だと思います。

スペインに短期滞在時は部屋が見つかりにくい

短期滞在

スペインは世界中で保養地としても人気があり、長期休暇を過ごすために世界中から旅行者が集まるので、短期滞在用の住宅は幅広い選択肢が用意されています。

とはいえ、マドリード、バルセロナ、セビージャといった人気のエリアは年中人が集まるためなかなか空きが見つかりにくく、また、夏休みやクリスマスといった繁忙期には地方都市であっても満員御礼が続く可能性があります。

渡航の予定が固まったらできるだけ早いうちから物件探しを始めることが、よい物件を見つけるコツだといえます。

スペインの部屋の種類

部屋の種類

  • ワンルームタイプ:ワンルームに浴室、キッチンがついた部屋
  • 1ベッドルームタイプ:寝室1つにリビング、浴室、キッチンがついた部屋
  • 2ベッドルームタイプ:メインの寝室に来客用の寝室、リビング、浴室、キッチンのついた部屋

オフィスルームや、テラスが付く部屋も一般的です。部屋数が増えるほどに家賃も上がっていきます。また、単身者や学生の場合はフラットシェアやホームステイのような形式を探すこともできます。

スペインの部屋の内覧の行き方

部屋の内覧

これはどこの国でも言えることですが、広告を鵜呑みにするのではなく、必ず実物を自分の目で確かめてから契約するようにしてください。

掲載されている情報がすべて正しいとは限らないし、写真も美しく見えるように加工されているかもしれません。

広告からではわからない周辺情報も同時にチェックすることができます。部屋は満足いくものでも騒音が激しいとか、近隣に買い物できる場所が一軒もないなんてこともあるかもしれません。

もし内覧時に前の住人がまだ住んでいるようなら、どれが備え付けのもので、どれがそうでないのかを確認する必要もあります。

うっかりしていると、家具備え付けの部屋に入居するつもりでいたら当日ベッドすらない空っぽの部屋で呆然とする羽目に合うかもしれません。

スペインで部屋を借りるのに必要なもの

必要書類

不動産業者に部屋探しを依頼する際には、一般的に下記の書類と家賃一、二か月分の敷金が必要となります。

大家が銀行保証を求めてくる場合もあります。もし賃借人が家賃の支払いを拒んだ場合、銀行に直接差し押さえの申請ができるようにするためです。

・提出が求められる書類

  1. 収入証明(家賃の支払い能力があるかの確認)
  2. 納税番号(スペインで働いている場合)
  3. パスポート
  4. 身元保証

スペインでの賃貸契約について

賃貸契約

スペインでは、口頭でも書面でも賃貸契約が認められています。当たり前ですが、口頭の契約はできる限り避けましょう。もしスペイン語が流暢でないならなおさらです。しっかりと確認したうえで、全て書面に残す方が賢明です。

家を引き払いたい場合は、少なくとも引っ越し日の30日前までに大家にその旨を知らせる必要があります。

一般的に、一度契約を結び、満期の前に引っ越しをしようとした場合、その契約の末日まで支払いを継続しなくてはなりませんが、会社命令による異動など、個人ではどうしようもない事情が発生した際には、契約を破棄できるような条項を賃貸契約に盛り込むのが主流となっています。

スペインでの引っ越しについて

引っ越し

入居者は室内の環境を退去時まで常識の範囲内で保持する必要があります。そのため、入居時に室内の状態を写真で保存したり、家具備品の目録を作成しておくことが重要です。

加えて、退去する2~4週間ほど前に一度大家に室内の状態の確認をしてもらうといいでしょう。そうすることで忙しい引っ越しの間際に思わぬ難癖をつけられて、挙句に敷金がほとんど返ってこないなどというトラブルを避けやすくなります。

これをしておけば、あなたが退去して鍵を大家に返す時に、敷金を返してもらえるはずです。

スペインでの借主の権利について

借主の権利

スペインでは賃借人の権利は強く保護されています。基本的な考え方は日本と同じです。

しばしば外国人はその国のルールや慣習に詳しくないからと無理難題を押し付ける大家は世界中で見受けられますが、決して鵜吞みにはしないでください。

不振に感じたら必ず第三者に確認し、適切な対応をとることが肝要です。例えば、基本的に大家は賃借人を部屋から追い出すことはできません。家賃を長期滞納したりなどすればもちろん話は別ですが。

大家が賃借人の許可なく勝手に部屋に入ることもできません。また、大家が家賃の前払いを求めることは違法とされています。通常家賃の支払い日は毎月1日です。

近年の経済危機の影響で、大家が破産してアパートや家が銀行に差し押さえを受けてしまうこともあります。この場合でも、部屋に住み続ける権利は保障されます。

新しい大家から出ていくよう言われる可能性もありますが、決して承諾する必要はありません。提示されるであろう補償金の額に納得すれば出ていき、そうでなければ残ればいいのです。

スペインで部屋は借りるべきか、買うべきか?

スペインで部屋を買う

もしあなたがスペインに長期在住ないし永住を考えているとしたら、最初は賃貸を借りるにしてもいずれは持ち家を手に入れることをおすすめします。

スペイン人の17%程度しか部屋を借りている人はいません。そのため、市場規模は賃貸よりも販売の方が充実しています。2008年から続く経済危機の影響で住宅の値段は下落し続けており、お手ごろな物件が増えているのが実状です。

スペインという国を知り、住みたい地域を決めるまでは賃貸、それ以降は購入するという形がもっともお勧めな方法だと言えます。
物件を購入することに対して外国人であることによる制約はスペインにはないことも、それを後押しています。

まとめ

いかがでしたか?

近年のスペインの住宅事情は外国人にとって有利な状況になり続けています。学生として、旅行者として、はたまた移住者として、いずれの場合でも日本でよりもかなり恵まれた住宅環境を享受できるはずです。

地震がなく、石造りの建物が一般的なことから数十年、数百年を経た歴史ある建物が現役で当たり前のように使用されているスペイン。日本ではお目にかかれないオシャレで趣のある西洋建築の住宅も多くあります。

今はそんな建物にお安く住めるチャンス。海外留学や移住、海外での長期休暇等を考えている人にはぜひおすすめです!

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