現地採用社員としてベトナムで働くこととは?

ベトナム ベトナムでの働き方

外務省の統計によると、2018年10月1日現在のベトナム在留邦人数は2万2千人余り。これには、日本からベトナムの各勤務地に派遣され、任期を終えたら帰国する駐在員も含まれます。

この駐在員とよく比較されるのが、現地採用社員ですよね。任期がなく、駐在員とは待遇も異なる現地採用とは一体どのようなものなのでしょうか。

実際にベトナムで現地採用された私が、ベトナムで現地採用社員として働くことについて、掘り下げてご紹介します。

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ベトナム現地採用のマイナス面とプラス面

駐在員と比べると「ないない尽くし」

身も蓋もない話ですが、最初に現地採用のマイナス面について見ておきましょう。

駐在員と現地採用社員を比較すると、まず駐在員はそのほとんどに住居があてがわれる他、勤務地が工業団地などで毎日車で通勤しなければならない場合などには社用車も使わせてもらえます。

また、給与は日本国内で勤務する場合と同等、さらに海外手当、海外旅行保険なども付き福利厚生が充実しています。場所によっては、社内規定により危険地域手当なども付きます。

一方、現地採用でも社宅が準備され、社用車で通勤することもありますが、駐在員と同じ待遇になることはなかなかありません

残念ながら、条件面では駐在員と現地採用社員の間には大きな違いがあります。でも、現地採用にはいいこともあるんです。

現地採用は国も仕事も選べる

会社から派遣される駐在員とは異なり、現地採用なら、自分で働く国も仕事も選択することができます。

そこには自ら未来を切り開いていく、と言っても言い過ぎではないくらい、ワクワクするような感覚が待っています。そのワクワク感を楽しめるくらいであれば、現地採用社員として働くことが合っていると考えてもいいでしょう。

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ベトナム就職には可能性がたくさん

ベトナムでの給与額は、アジアの国の中ではまだまだ高いとはいえません。しかしながら、ベトナム現地で生活していくには充分な額です。

職にもよりますが、高い英語力や専門知識が要求されることもそれほど多くはありません。だからこそ、挑戦できるチャンスが多いといえます。これまで就いたことのない職種でも、興味があれば応募してみてください。

そして職場では、自分の業務に直接関係のない分野でも首を突っ込んで話をしてみましょう。ベトナムの法律、文化、料理、言葉など、何であっても自分に損になることはないはずです。

時間とともにスキルアップできる

私はベトナムで働くことを決めて、日本でベトナム語のレッスンを個人的に受けました。しかしながら、実際に住んだベトナム南部では、学んだハノイ方言は聞こえてきませんでした。

使う単語自体が異なることがあるなんて思ってもみませんでしたが、ベトナム語ができればもっとベトナムに入り込めると積極的にベトナム語を聞き、話すようにしました。そして在住数年後からは、通訳や翻訳もできるようになっていきました。

最初はできることが少ないとしても、時間が経つにつれ増えていきます。スキルが磨かれていけば、自信にもつながるでしょう。職を通して理想の自分に近づいていけると素敵ですよね。

ベトナムで働くために必要な言語とは

仕事上の会話は英語

ベトナム現地の日本企業に就職する場合、社内での会話は英語になります。英語は私達にとってもベトナム人にとっても外国語です。特に、ベトナム人の英語のなまりは慣れるまで苦労します。

母語でない英語を双方が話すことになるので、高度な英語力は必要ありません。平易でシンプルな表現を心がけましょう。

何気ない些細なことでもコミュニケーションを取るようにして、普段からどうしても話さないといけないシチュエーションを作ると、気がつけば楽に話ができるようになっていますよ。

最低限のベトナム語も知っておくとベター

ベトナムで現地採用社員として働くのであれば、ベトナム語も知らないより知っていた方がいいです。片言でも話せると、全く話せないよりはプラスになります

職場では嫌でもベトナム語か英語を使っていかなければなりません。仮に日本語ができるベトナム人がいたとしても、皆が日本語を話せるわけではないので、誰とでもコミュニケーションできる手段を身につけておくことが必要です。

ベトナム現地採用を目指すなら自分のできることを探そう

就職活動の際、「あなたができることは何ですか?」と聞かれたらどのように答えますか?語学、専門知識、あるいは適応力でもいいでしょう。

日本では、なかなか自分のできることやキャリアを表立って口にする機会はありません。しかしながら、自分は何もできないなんて思わないことです。ましてや口に出してはいけません。

「日本人であること」。これも大きな強みです。日本からの来客を接待するとき 、日本人としての感覚は必要です。 日本人が心地良いと感じる間合いや空気をつくるのは、やはり日本人の方が得意ですよね。

これまでの職歴を整理する

まずは発想を転換し、自分を卑下せず、できることを得意分野につなげていきましょう。

  • 今までどんな業務をどのくらいの期間したことがあるのか
  • これまでしてきた仕事がどのような形になったのか

などを考えてみると、具体的なイメージがつきやすくなるのではないかと思います。就職活動は、これまでの人生や職歴について整理しておくのにもいい機会です。

学歴や年齢にとらわれた採用は、ベトナムではほとんどありません。その代わりにあるのは、人となりが問われる真剣勝負のみです。

ベトナムは自分を高めていける場所

海外で就職する地として考えてみると、ベトナムは自分自身を見つめ直し、高めていくのに適した場所だといえます。決して給与額は高くありませんが、可能性は無限にあります。

海外で暮らすと、日本や日本人である自分を客観的に見る機会が必ずやってきます。長所も短所も合わせて認められる自分でいられたら、こんなに素晴らしいことはありません。

まとめ~挑戦したい気持ちがあるならチャンスを逃さずに

ベトナムで現地採用社員として働くこと。上で述べたように、それは駐在員に比べると待遇も悪く、苦労も多いかもしれません。

でも、自分で働く国や仕事を選択し、挑戦できる機会は、長い人生でも限られているはず。自分のこれまでしてきたこと、これからしたいことをもう一度見つめ直し、やってみたい気持ちがあるならぜひ挑んでください。

自分の感性や感覚を大切に、ベトナム就職へのチャレンジを楽しんでくださいね。

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小学生の時にテレビで観た映像にショックを受け、「オーストラリア人になる」ことを目指す。
大学でオーストラリア留学を果たし、20代はベトナムに。
ベトナムでは、日本語教師、現地日系企業、ベトナム料理教室の通訳、翻訳を経験。現在は、毎日畑で土をいじる時間が癒しのひとときになっている。

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