客室乗務員は思わず納得!?意外と知られていない客室乗務員&機内あるある

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客室乗務員というと、華やかなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。そのためか、人気の職業として長らく不動の地位を保っているようですね。

しかし、表面の華やかさとは裏腹に勤務が変則的かつ長時間であるなど、かなりのハードワークであることもずいぶん知られるようになりました。

そこで、外資系航空会社で客室乗務員として働いていた筆者が、その働き方や乗務員が勤務中に感じていること、そしてフライトを楽しむための裏話などを集めてみました。

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シフトや日付変更線の影響で曜日感覚がゼロになる

フライトはシフト制で、朝夜土日関係なく勤務に入ります。

国際線になると時差も影響してきます。長距離フライトで日付変更線をまたぐ場合、到着が出発日と同じ日付になり、一日得をしたような気分になります。一方で、同じ路線から帰ってくる場合は一日スキップしてしまいます。

このように曜日感覚がゼロになってしまう中、日にちをきちんと把握しておくことは、仕事上はもちろん、プライベートでもとても大切になります。

ステイ中やお休みの日に出かけて「いつもより道が混雑してるな」と思ったら週末だった、また職場外の友人に「今日ランチしない?」と誘ったら平日だったなんてことは日常茶飯事です。

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遅延、実は客室乗務員もツライのです

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フライトは天候・機体・空港・乗員・お客さまなど、さまざまな理由で遅延となります。定刻通りに出発しないと、次の予定に差し支えないかとても心配になりますよね。でも、それは客室乗務員も同じなんです。

勤務に入っていても、飛行機のドアが空港内ゲートのブリッジに付いている間は、どんなに遅延してもお給料は同じです。飛行機のドアが閉まって、機体が動き始めてからやっと時給計算されるんです。

フライトを今か今かと待つ身であるのは自分たちと同じなんだと、機内の乗務員をながめてみてください。

乗客として搭乗してもコールボタンに過剰に反応してしまう

プライベートで飛行機に乗り、食事のサービスが終わって機内も暗くなったところで、さぁ休もうかなぁ……と目を閉じます。でも、コールボタンが鳴るとパッと目を覚ましてしまう客室乗務員は多いと思います。

お客さまがコールボタンを使用される理由は多々あり、万が一の緊急事態に備えて早急な対応が義務付けられているのです。

コールボタンが鳴っても、なかなか客室乗務員の姿が見えない……。そんなときは、こちらまでヒヤヒヤしてしまいます。代わりに用件を聞いてあげたい!と思ってしまうのは、客室乗務員の性ですね。

制服はオーダーメイド、太ったか痩せたかがすぐにわかる…

体重

客室乗務員の制服は一人ひとり採寸しそれぞれの体型に合わせて作るので、世界でここにしかない、自分用サイズの一着になります。

制服によっては体のラインがきれいに見えるようにデザインされているものもあります。そのため、少しの体重変化で制服がゆるくなったり、きつくなったりするのです。

客室乗務員同士で食事に行った後の「食べ過ぎちゃった、制服入るかなぁ……」のつぶやきは定番です。

客室乗務員は航空会社にとって歩く広告塔です。制服がユルユルでも、パツパツでも、マネージャーからおしかりを受けることがあるのです。

体調管理はもちろん、制服を目安としながら厳格に「体重管理」もする必要があるのです。

気に入ったお客さまがいれば頻繁に近くを通る

客室乗務員は、機内ではそれぞれ現在のポジション、またはアサインされた部門(ファーストクラス・ビジネスクラス・エコノミークラスなど)に分かれて仕事をします。担当エリアが決まっているため、機内中を常に歩き回ることはありません。

しかし、気に入ったお客さまがいらっしゃると話は違います。私の同僚は、気に入ったお客さまを見つけると担当エリア外でも顔を出しに来ていました。

こちらから不必要に話しかけるのもあまり良くないですし、ましてや連絡先を渡すなんてご法度です。頻繁にお目当てのエリアに顔を出すことが一番有効な手段かもしれません。

もし、度々ご自分の近くを通る客室乗務員から熱い視線を感じたら、ぜひ気軽に話しかけていただけませんか?客室乗務員事情を知る私からのお願いでした!

旅は日常、楽しみに出発を待つ一般的な感覚からは程遠い

客室乗務員は日々のフライトが旅であり、毎月どこかに滞在しています。

また、プライベートでも勤務先の航空会社や同じ連盟に加入している他航空会社のチケットを割引価格で購入できます。航空会社に勤めている者の特権ですね。

そのため、「ちょっとお休みをもらえたからヨーロッパに行ってくる!」なんてことも日常化しています。綿密に旅の計画を立て、ワクワクしながら旅行の日まで待つ、という心境からはかなりかけ離れています

ただし、割引航空券はその便が満席になるとお客さまが優先されるので搭乗することができません。そのため、空港で出発時刻ギリギリまでジャッジを待機します。いいことばかりではないですね。

搭乗するときはペンをご持参ください

ペン

国際線に乗る際、税関申告書提出を義務付けられている国は多いです。

その申告書を記入する際に必要になるのが黒、または青のペンになります。このペンを持ち合わせていないお客さまが多いんです。

機内では貸し出し用のペンをご用意していますが、数に制限があるので、ペンとパスポートは1セットで携行されることをおすすめします。特に、着陸前の忙しいときには大変お待たせしてしまう可能性があります。

機体から発生する音で何が起こっているかだいたい分かる

毎日機内で乗務していると、機体から発生する音でたいていのことが分かります。

例えば、離陸時の「キュィーン」という音は油圧モーターとポンプの組み合わせによる音なので、きちんと離陸できた合図です。

また、着陸前には「ギュン」という音がしますが、これはランディングギア(降着装置)が機体からきちんと出た合図になります。と同時に、客室乗務員も着席しなければならない状態であることを示す音でもあります。この音がすると、最終の着陸態勢に入ります。

パイロットだと、安定飛行中のエンジン音でも異常が分かるそうですよ。

日本人のお客さまは世界の客室乗務員から大人気です

日本人のお客さん

世界各国をフライトしている航空会社にはさまざまな人種の客室乗務員がいます。彼らに一番好かれているお客さまは日本人だと言っても過言ではありません。

それは、他のお客さまに比べると「静か」「礼儀がいい」「苦情が少ない」「子どもへのしつけがきちんとしている」などが理由です。

搭乗されるお客さまの中には、常識では考えられないような方々もいらっしゃいます。

何度注意してもエコノミークラスからファーストクラスの席に無断で座ろうとする方、トイレを使用せず席の上で子どもにペットボトルにおしっこさせる方、新鮮な空気が吸いたかったからと離陸直前に勝手に機内のドアを開けようとする方……。

安全に関わることは法で罰せられるので、ご注意くださいね。

婦人系の病気は避けられないかも

上空を飛行する機内では、袋詰めのお菓子やペットボトルが膨らみます。また、離陸のときにはその膨らんだ袋やペットボトルが収縮しますよね。

同じことが人間の身体にも起こっているんです。

機内で仕事をする客室乗務員の身体の中では毎日、膨張と収縮がくり返されています。特に、女性には大切な子宮がありますが、その子宮も例外なく上空では膨らみ、離陸の際には気圧の関係でしぼむんだそうです。

胃や腸などは毎日伸縮を繰り返しているので特に問題はないみたいですが、妊娠以外で伸縮することのない子宮には大変な負荷がかかっているそうです。

トイレットペーパーの端を無意識に三角に折る

機内のトイレを清潔に保つのも客室乗務員の仕事のひとつです。トイレ掃除後、またはトイレを使用した後にはトイレットペーパーの端を三角に折ることを教育されています

人によっては三角ではなく、薔薇の形や屏風の形に折るので、トイレでの素敵なサプライズですよね。習慣づいているので、プライベートでトイレを使用する際にも無意識に端を折ってしまうことが多々あるんです。

でも、トイレットペーパーが三角に折られていると、清潔感が増して良いと思いませんか?

乱気流ごときではうろたえません

落ち着き

パイロットは安全運航できるように常に最善のフライトルートを使用しています。しかし、ルートによってはどうしても避けられない乱気流スポットや気流が乱れがちなスポットが存在します。

機内が揺れるのは、車に例えると「でこぼこ道」を走っているようなものです。その揺れに驚かれるお客さまは多いのですが、心配は御無用です。ご安心ください。

客室乗務員にとって機体が揺れるのは日常茶飯事なので、構わず仕事に専念します。しかし、客室乗務員が席に座ってシートベルトをしたときはかなり揺れる恐れがあるので、着用しているシートベルトを今一度確認なさってください。

まとめ~次のフライトが楽しみになったでしょうか?

フライト業務は大変な激務です。サービスがいったん始まると次の休憩がいつになるか分からないので、食べられる時間帯で食事を取ることが多く、忙しいときは立ったまま食事をすることもあります。そのため、客室乗務員は自然と早食いに……。まさに「職業病」ですね。

ちょっとした裏話もご紹介しましたが、旅が好きな方も、飛行機が好きな方も、そして客室乗務員が好きな方も、次のフライトでの小さな楽しみを発見していただけたならうれしいです。

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マレーシア在住4年半になる旅好きライターです。
マレーシアを吸いも甘いも知り尽くした?!ライターがマレーシアに住むために必要な情報を提供して行きたいと思います。

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