オーストリア・ウィーンで長期滞在するときの部屋の探し方

Vienna オーストリア生活・移住

オーストリア・ウィーンで生活することを決めたあなた。楽しみでワクワクする一方、不安も多いのではないでしょうか。

そんな不安の一つが、ウィーンでの部屋探しですよね。家賃の相場はどのくらいで、どうやって探せばいいのでしょうか。また、どんなことに気を付けて契約すればいいのでしょうか。

実際にウィーンに住む私から、ウィーンでの部屋探し事情をご紹介します。

※1ユーロ=約135円(2017年10月)

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ウィーンの家賃相場

ウィーンで電車に乗る

家賃相場と一言で言っても、エリアによってかなりの差があります。

人気のあるエリアだと1平米20ユーロ(約2,700円)を超え、まだ比較的安いエリアならば1平米10ユーロ(約1,350円)を切るところもあります。

50平米以下の小さな部屋は、それ以上の広さがある部屋よりも1平米辺りの値段が割高な傾向があるようです。

エリアにもよりますが、1平米12~15ユーロ(約1,620~2,030円)くらいならば平均の値段であると言えるでしょう。例えば30平米の部屋なら、月360~450ユーロ(48,600~60,750円)の家賃となります。

ウィーンにはどんなタイプの部屋がある?

ウィーンのアパートには、Altbau(アルトバウ)という第二次世界大戦前に建てられた建物と、Neubau(ノイバウ)という第二次世界大戦後に建てられた建物があります。

Altbau(アルトバウ)

天井がとても高く、ファサードや室内に美しい彫刻が施されていたりすることもあり、ヨーロッパに住んでいるという実感をかみしめることができます。

特に人気なのが、当時の美しい外観の様式を保ったまま内装は近代的に改装してある建物で、このタイプのものが最も家賃が高いです。

Neubau(ノイバウ)

日本にもある普通のマンションのような建物です。

Altbauより壁が薄く音が漏れやすいので音楽留学生には向いていないかもしれませんが、家で楽器を弾く必要もなく、住居に特にヨーロッパ感を求めないのであれば、家賃も控えめで機能的なため快適だと思います。

ウィーンで住むのに人気のエリアはどこ?

ウィーンは1区から23区まであります。数字が若い区ほど中心に近くなっていて、中心地は1区です。

人気が高いのは、1区から9区までの中心部に近く交通の便がよいエリアと、高級住宅が立ち並ぶ19区、そしてドナウ川や国連事務所などがある22区です。

ウィーンでの滞在スタイルの種類は?

オーストリア・ウィーン

1. アパートで一人暮らし

アパートの一室を借りて一人で住む。これが私たち日本人にとって一番自然で抵抗のないスタイルでしょう。

家賃相場は部屋の広さや立地にもよりますが、大体月400ユーロ(約54,000円)くらいから見つけることができるでしょう。

不動産屋で予算や場所などの条件を伝えて探すことができますが、不動屋を通すと日本のように敷金・礼金が発生します。

2. ルームシェア:Wohngemeinschaft(WG)

オーストリアでルームシェアはヴォーンゲマインシャフト、略してヴェーゲー(WG)と言い、スタンダードな生活スタイルの一つです。

これも家賃は場所や間取りなどによって変わりますが、大体月300ユーロ(約40,500円)くらいから見つけることが可能です。

ルームシェアの利点

立地の良い場所に安い値段で借りられます。大きな物件の家賃と光熱費を住んでいる人数で頭割りするので経済的です。

日本に一時帰国する際も常に誰かは家にいることが多いので、防犯面においても優れていると言えます。

また、困った時にすぐ相談できる同居人がいることも大変心強いです。

ルームシェアの欠点

同居人と相性が合わなかった時にトラブルが起こりやすいということでしょう。

掃除をしない、毎週末パーティーで騒ぐ、冷蔵庫のものを勝手に食べてしまうなど、同居人の性格によっては楽しみにしていたウィーンでの生活が台無しになってしまう危険性もあります。

3. 寮暮らし

ウィーンに留学生として滞在するのであれば、寮に住むというのも一つの大きな選択肢になるでしょう。

キッチンやトイレ、シャワーが共同であったり、自由が制限されていたりというデメリットもありますが、とても安全な上、共同部屋などであれば非常に安い値段で住むことができます

立地が良い寮もたくさんあります。また、寮の中ですぐに友達ができるので、孤独な思いをしないで済むでしょう。

一人部屋か相部屋かによって家賃は変わります。2人部屋なら月200ユーロ(約27,000円)台後半から見つけることも可能です。

4. 間借り

大きな家に住んでいる現地の人の家の一部屋を借りるスタイルです。月400ユーロ(約54,000円)くらいの物件を多く見かけます。

間借りの利点

  • 家主のおしゃべり相手になることが多いので語学力が伸びやすい
  • 運が良いと素敵な庭やプール付きの家に住める
  • 度々ご飯やおやつを作ってもらえる

ということです。

間借りの欠点

やはり自由がないこと。友達や恋人を招待しづらく、家主と相性が合わないとトラブルになることも多いです。

また、もともとある家具を使うことが多いため、自分で家具をそろえたり、自由に飾り付けをしたりしたい人にもあまり向いていません。

ウィーンではどうやって部屋を探すの?

不動産屋を通すか、個人で探すことになります。

業者に頼めば一度に色々な情報が手に入り契約もスムーズですが、先に述べたように敷金・礼金が発生します。

知人のつてや口コミをたどる探し方だと敷金などが必要でないことが多く、初期費用が抑えられるメリットがあります。知り合いから部屋を引き継ぐ、人から紹介してもらう、インターネットで礼金なしの物件を探すなどの方法があります。

部屋探しに使えるサイト

以下のWILLHABENでは、部屋やエリアの条件などを入力して部屋探しができるのでとても便利です。

willhaben

https://www.willhaben.at/iad/immobilien/

また、ウィーン在住の日本人に利用されているウィーン観光情報の掲示板にはよく部屋の空き情報も書き込まれるので、こまめにチェックするとよいでしょう。

wien

http://wien-jp.com/cgibin/wwww.cgi

ウィーンで部屋を契約する際の注意点は?

ウィーン何といっても、防犯がしっかりしていることが一番大事です。残念ながらウィーンは空き巣が多い街です。玄関にどんな鍵が付いているかはしっかり確認しましょう。

また、その部屋が

  • befristet(住める期間が限られている)
  • unbefristet(いつまででも住んでよい)

のどちらかということもとても重要です。期限が設けられている場合、その期限が過ぎて契約が更新されない場合は家を出ていかなければなりません。

契約書はサインする前にじっくり読むようにしてくださいね。

まとめ~自分のライフスタイルに合う住まいを探そう

日本でも気に入った部屋を見つけるのは大変なのに、外国ではさらにわからないことが多く、苦労することもあると思います。でも、その分、良い部屋に出会えた時の喜びは格別です。

暮らし方には色々なスタイルがあり、そのすべてに長所と短所があります。

大切なウィーン滞在の期間を快適で楽しいものにするためにも、自分がどんな暮らし方をしたいかを慎重に考えて、それに合った部屋を探しましょう。条件にぴったりの良い住まいに巡り会えるといいですね!

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