アルゼンチンにいる日本人ってどんな生活・仕事をしているの?

アルゼンチン アルゼンチン生活・移住

南米には、日系人の多い国がたくさんありますよね。中でもブラジルやペルーには特に多い気がします。

でも実は、私が住んでいる日本から一番遠い国、アルゼンチンにも日系人はたくさんいるんです。個人的に知っているだけでも数家族、我が家のマンションの隣も日系人の経営するクリーニング屋さんです。

では、アルゼンチンにいる日系人や、アルゼンチンで有名な日本人についてご紹介したいと思います。

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アルゼンチンってどんな国?

最初に、アルゼンチンについて簡単にご紹介しましょう。

世界中の人と触れ合え治安もよい

日系人以外にも、アルゼンチンには様々な人種の人が住んでいます。他の南米の国やヨーロッパの出身者、アジア系、アラビア系、アフリカ系など多種多様。世界中から人々が集まる移民の国です。

様々な人種の人が暮らす南米の国といえば、治安が悪いのではとイメージするかもしれませんが、アルゼンチンは南米諸国の中で最も安全といえます。昼間、人通りの多い場所なら一人で出歩いて大丈夫です。

また、人もフレンドリー。スーパーで買い物をしている途中、おばちゃんに話しかけられ、そのまま小一時間会話を続けることも頻繁にあります。

生活費は月5万円でOK

日本より物価の安いアルゼンチン。留学などで長期滞在する場合、月に5万円あれば最低限の生活を送ることができます(2016年3月現在)。

スペイン語を勉強するなら、ヨーロッパのスペインよりもアルゼンチンを選んだ方が、トータルで考えると安くなるかもしれません。

詳しくは以下の記事をどうぞ。

アルゼンチンの最低賃金

2020年2月現在、最低賃金は1ヶ月あたり16,875ペソ(約3万228円)です。

労働時間は1日8時間、週48時間となっており、日本よりも労働日数が多くなっています。

参考:アルゼンチンの労働・雇用事情

アルゼンチンの日系人

最初に住んだ日本人は機関士だった

日本人で最初にアルゼンチンに住んだのは、明治維新によって日本を飛び出した旧旗本の武士、牧野金蔵氏といわれています。

彼は首都ブエノスアイレス郊外のラ・プラタに住み、最初に従事した仕事は当時アルゼンチンでも花形職業だった機関士でした。彼の真面目さがアルゼンチンで認められた結果です。

そのゆかりもあるのか、ラ・プラタにはとても大きな日系コミュニティーがあり、毎年1月には大規模な盆踊り祭りも開催されます。

沖縄出身者がとても多い

沖縄

日系人に先祖の出身を聞いてみると、沖縄の方がとても多いんです。戦前にアルゼンチンに移住した日本人は沖縄、そして鹿児島の方が多く、日本系雑貨屋さんに行くと沖縄名物のしょうがせんべいが売っているのには驚きます。

上の写真は、ブエノスアイレス市内の中心街で行われた日系人コミュニティーのパレードなのですが、着ているものも沖縄の民族衣装。アルゼンチンには創立60年を誇る在亜沖縄県人連合会いう団体があるほど、そのコミュニティーは大きいものなんです。

ブエノスアイレスの日系人に多い仕事

クリーニング屋と医療関係

日系人の多くがしている仕事は「クリーニング屋の経営」で、ブエノスアイレス市内のドライクリーニング店には「OSAKA」「KYOTO」「KABUKI」などの日本名が付けられています。

家族で経営していることが多く、1世から3世の方までが力を合わせて店でお仕事されている姿をよく見かけます。

また、クリーニング店と同じくらい日系の方が最近、従事しているのが医療関係のお仕事。私の家の近所にある数件の薬局の内2軒には日系のスタッフがいます。海外の薬局で日本語が通じることは本当に有り難いことです……。

さらに、国立病院にも日系ドクターは多く、個人病院の受付・秘書をしている方もいらっしゃいます。個人的見解ですが、日系人は真面目な職を好む傾向があるように思います。

アルゼンチンで日本人タンゴダンサーが快挙

ブエノスアイレスで開催される「タンゴダンス世界選手権」の優勝者に日本人がいることを知っていましたか?

山尾洋史さん・山尾恭子さんペアは、2009年の第7回タンゴダンス世界選手権サロン部門でアルゼンチン人や世界の強豪を下し、チャンピオンとなりました。外国人初の優勝となる快挙を成し遂げたご夫婦です。

しかし、この選手権で注目を浴びた日本人はまだまだいます。

鍬本知津子さんは、アルゼンチン人男性とペアで出場した2010年第8回タンゴダンス世界選手権のステージ部門で見事、優勝を勝ち取りました。

2年連続で日本人がチャンピオンなんて、本当に素晴らしいことですよね!

アルゼンチンに長期滞在する場合におすすめの仕事

パソコンを使う仕事

インターネットを使った仕事

長期の滞在中、アルゼンチンで職を探すのは困難に等しいと思います。なかなか見つからない上に、見つかっても長期でいる保証がないので、正式に雇ってもらえることは本当に少ないのが現状です。

そこでぜひオススメしたいのが、日本のウェブ上で完結する仕事。最近では「ノマドワーク」と呼ばれていますが、アルゼンチンに限らず海外で長期滞在する際の仕事はこれに限ります。

特別な技能を要する仕事もありますが、未経験でできるものもたくさんあります。パソコンとインターネット環境があり、日本語がきっちりと話せて、日本の銀行口座さえあれば誰でも可能です。

物価の安い国であれば生活費には十分

ウェブ上の仕事だけで日本で生活するのはとても厳しいですが、海外に出れば平均月収は国によってさまざま。

アルゼンチンだと平均月収8万円以内でも普通に暮らせる上、インフレなどのため就職難でも、日本の企業との仕事なので関係ありません。

パソコン一つで、アルゼンチンやその他滞在国の弁護士や医者並みの給料を稼げるかもしれないウェブでの仕事。長期滞在者にオススメです。

建築士

アルゼンチンでは都市開発を行なっており、高層マンションや大型施設を建設しています。そこで建築士など技術のある人材が求められています。

工場長

日系企業の工場で責任者として働くポジションです。工場運営全般が任される仕事なので、日本でも工場で勤務していたなど経験が必須です。

法人営業

法人営業では、アルゼンチンの企業や日系企業を対象に営業活動を行う職種です。新規機材の導入の提案などを行います。

飲食店スタッフ

日本食レストランでのスタッフや寿司職人などの求人があります。比較的働きやすい職種であり、海外での飲食店で日本式のサービスを行います。

アルゼンチンで仕事を探すならスペイン語が必須

アルゼンチンでは英語の通じないエリアも多く、スペイン語が話せることは必須です。留学や語学学校に通い、スペイン語の学習をしておきましょう。

まとめ~日本人であることがメリット

アルゼンチンの人は日本人が大好きです。私の経験ですが、日本人と分かる前と分かった後では、対応が半端なく変わります。だからといって、「私は日本人です」とおおっぴろげにしているのはセキュリティー上あまりよくないので避けたいところですが。

私たちが思っているほど、日本人であることは「普通」ではないんです。信用度が高く、キッチリしているイメージがあり、とても好印象を持ってもらえます。

ぜひ世界に出て、国内にいると絶対に気付かない「日本人であるというメリット」を最大限に生かしましょう!

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