声を大にしておすすめしたい、自然派すぎるネパール流の子育て

ネパールでの子育て 南アジア

海外での生活は慣れるまでが大変ですよね。大人だけでも大変なのに、子供も連れての海外生活はさらに苦労も多いのではないでしょうか?

しかし、慣れてしまえば、「この国の方がラクかも!」何て思える事も中にはあるのです。私の場合、育児の定番、オムツ事情やオムツ外しに関してネパール流のやり方がとても気に入っています。声を大にして日本のママに伝えたいほど、ここネパールのやり方はおすすめなのです。

自然派すぎて少しハードルが高いかも知れませんが、日本でもできる事もあるのでご紹介します。

ネパールは基本的にオムツなし育児!とにかくオムツが高い!

ネパールのおむつ

日本ではオムツは消耗品なので割と安いものありますが、ネパールでは使わない人もいるので、物価の割りに高い商品です。日本より物価はだいぶ安い国なのにオムツの値段は日本のオムツより高いのです。

どうにかしてオムツの使用量を減らしたいと思いますよね?では、ネパールの人達はオムツを使わないでどうしているのしょうか?

実はネパールでは基本的にオムツなし育児をしています。オムツなし育児とは名前の通りオムツを使わない育児の事です。

日本でも少数派ですが試されている方もいるのではないでしょうか?昔の日本もこのオムツなし育児をしていた家庭も数多くありました。

しかし、なかなか難しいのも事実。私もまだ日本にいた頃、長女の時に試しましたが見事に挫折しましたが、ネパールに移住後、次女の時には見事成功!

ネパールではオムツなし育児をしやすい秘密があるのです。

オムツなし育児のやり方とは?

おむつなしの育児

オムツなし、といっても何もはかせず、常に下半身スッポンポン、というわけではありません。たまにはそんな時もありますが基本的には直接、軽いズボン、暖かい時期ならパンツだけ履いています。

タイミングをみてトイレやおまる、たまには外などでオシッコをさせます。

意外と簡単なんです。

心配な人は、ふだんは紙オムツや布オムツを付けていて、たまにおまるに座らせる、でもいいと思います。

ネパールの床は失敗しても大丈夫?

ネパールの床

しかしながら、やはり初めのうちはほとんどが失敗です。慣れて来てもたまに失敗もします。日本の家は取り外しにくいカーペットや畳の部屋なども多く、オシッコの失敗はなるべく避けたいものです。

カーペットや畳への失敗の事もあり、オムツなしを躊躇してしまうかもしれませんが、ネパールではその心配はありません。なぜなら、ここネパールは大体の家が鉄筋コンクリートで、床はコンクリートや石で出来ており、その上にマットや取り外し可能なカーペットを敷いているのです。

つまり、例えオシッコを失敗しても拭き取れば良いだけなので掃除がとても簡単です。

カーペットなどにしても簡単に取れるので洗えば良いだけなのです。この、失敗しても後始末が楽!と言う環境が、ネパールのオムツなし育児をやりやすい最大の要因といえるでしょう。

ネパールのおまるは座りやすい!

おまる

もう一つの要因としては、おまるが座りやすい造りになっています。日本の一般的なおまるはまたがる感じが多いですが、ネパールのおまるはサッと座れる感じで、慣れてくれば小さなお子さんでも自分からも簡単に座れるほど、座りやすい造りです。

日本もまたがないタイプのものもあるので興味が有る方は探してみてはいかがでしょうか?私が以前日本で使っていたもので100円ショップダイソーの200円商品で似てるおまるがありました。

蓋付きで激安なのに使いやすいのでおすすめです。

何とお尻ふきすらも不要!

お尻ふき

何とおしりふきすらネパールに来てからは、もはや使っていません。お尻ふきもやはり高く、一個だけで300円位します。日本だと8個位で700円か800円前後で一個にしても100円位。ネパールで300円出したら安いモモなら3プレート(1プレート10個入り)買えます。

ダルバートを頼んでもお釣りがくるかもしれません。おしりふきを使わなくてもウンチの時は直接洗えば良いし、少しのウンチやオシッコなら、いらない布など湿らせておしりふきの様に使えば特におしりふきが無くても平気なものです。

ネパールではトイレなど水と手で洗うのでトイレットペーパーやティッシュもそこまで使いません。鼻水も手バナか、ハンカチを使っている様です。エコですね!

私は日本人なのでティッシュなどが目の前にあると無意識にたくさん使ってしまうので、よっぽどの時のために手の届かないところに置いています。ネパールは日本のトイレットペーパー位のクオリティなら一個で100円位します。日本なら200円位で12個入りが買えるはず……、と思うとたくさん使ってしまう事をためらいます。

おしりふきも家にあると分かるとあるだけ使ってしまいますが無ければ無いなりに意外と大丈夫なので、もう買わない事にしました。色々ともったいないです。

子連れでのおたく訪問!ネパール人は寛大!?

ネパール人は寛大

初めてネパールに子供を連れてきた時に驚いた事があります。それは旦那さんのお母さん(アマ)と、いとこの子(当時1歳半)とアマの友人宅へ遊びに行った時の事です。いとこの子が友人宅でオシッコを漏らしてしまったのです。

当時の私は、「大変なことをしてしまった!出かける時に何故オムツをしないのだろう?」と思ったのですが、友人もアマも大丈夫。大丈夫。と言ってあまり気にもしていませんでした。今思えば、やはり床は石造りでしたし、ネパールでは子供は神様!と言う位なので漏らしてもあまり皆、気にしないのかもしれません。

これならオムツをする機会があまりないですね。逆に布オムツですら「歩きにくくてかわいそうだから1日のうち数時間はオムツをしないであげたら?」と言われます。漏らしても気にしない。掃除が楽。とても子育てしやすい環境なのです。

布オムツは着古したサリー!

サリー

とは言え、ずっとオムツなしは時には心配ですよね。ベッドや布団などにされてしまうと、流石にネパールでも嫌です。

私の場合は寝る前のベッドの上での時間が長い時や寝ている時は布オムツを使っています。布オムツは日本にいる時から愛用していたのでとてもお気に入りです。長女の時には家では布オムツ、出かける時は紙オムツと、いう感じで使っていました。

ネパールでも布オムツを使う時があるのですが、着古したサリーを使うことも多いです。サリーはネパールやインドの民族衣装で、結婚した女性なら数枚は持っています。ネパール独特な柄とデザインで着古したサリーをリメイクした小物などの商品は日本でも人気があります。

サリーは大きな生地で乾きも早く、布オムツにはピッタリです。洗って何度も使えます。日本の布オムツの様におむつカバーの中にサリーを敷く感じでも良いですし、直接ぐるぐるっとパンツの様に巻く使い方もあります。まだ歩かない赤ちゃんなら下にオシッコが漏れないマットや洗うのが簡単な小さな布団を敷いて、布オムツを使えば紙オムツは不要ですね。

おっぱいをあげながらオマルや洗面器などに時々座らせれば産まれてすぐの赤ちゃんでもオムツなし育児ができるのです。産まれてすぐの赤ちゃんはオシッコの量は少なく、回数が多いので布オムツとたまにのオマルで紙オムツを節約してみてはいかがでしょうか?

ネパール流の私の子育て

ネパールでの子育て

ネパールに移住した時、下の子は一歳半で布オムツと時々紙オムツを使っていました。ネパールでは洗濯物が全て手洗いなので布オムツの量が多くて毎日の洗濯が大変でした。

アマがおまるに座らせるようアドバイスしてくれたのですが、上の子がおまるに座りだしたのが3歳前後位だった気がするので、さすがに一歳半じゃ無理では?と思いながらも試してみると意外にも座ってくれて!しかもタイミングが合えばちゃんとオシッコもしてくれました。

上の子を見ていたから意外と座ってくれたのかもしれませんが何事も試してみるものだな!と思いました。今は2歳半になりましたが、かなりの確率でオマルやトイレ、たまには外などでオシッコするようになりました。もちろんたまには失敗もしますし、ウンチはまだおまるで出来ないですが、布オムツすらも今ではあまり使わないようになりました。

紙オムツはほとんど使っていません。少し前までは夜の寝る時のみ使っていましたが、最近では寝る前にオシッコしていれば朝までしないこともあるので、布オムツを二重にしています。さらに簡単に洗える小さな布団も敷いているので漏れても安心です。

学校や保育園では?

ネパールの学校

今年の春からは来年入学する学校に慣らし保育に行きだしたのですが、その時は紙オムツを使っていました。

しかし、紙だから数回しても平気。と思われているのか朝から一度も変えてくれなかった事があり、(2時か3時位に帰ってくるので)今までかぶれ知らずだった下の子のお尻は見事に大かぶれに!!学校の床もやはりコンクリートですし、校庭遊びもあるので万が一もらしてもそこまで大変ではありません。

トイレに連れて行けばたまにちゃんとオシッコするのでかぶれて痛い思いをするよりもお漏らしの方が良いのでは?と思い、今ではオムツは、はかせず直接ズボンかパンツで行かせています。日本の保育園では中々考えられないですね。

まとめ

いかがでしたか?

日本では出かける時や公共の場でのオムツなしは中々難しいかもしれませんが家にいる時、庭で遊ぶ時や床がフローリングの部屋、家の近くでの散歩などからゆる〜く試してみてはいかがでしょうか?最初は節約のつもりでもそれだけではない楽しさが実感できるはずです。

おまるやトイレでオシッコ出来た時は一緒に喜び、たくさん褒めてあげて下さい。親子のコミュニケーションが増え、絆が深まります。とは言え、オムツ事情は人それぞれ!無理なく楽しくが1番です!

ママがイライラしていたら、どんなに自然派なやり方でもお互い辛いものです。そしてオムツ外しを早くする事が目的では無いので焦りは禁物です。オムツ外しが早く出来ることが良いお母さんと言う事ではないですからね。皆いずれはトイレでちゃんと用を足すことが出来ます。

面倒くさい時や体調が悪い日、寒い時期や仕事で忙しいママは紙おむつを是非使ってください。もちろん時には私も紙おむつを使います。やはりとても便利です。日本には安いのにクオリティの高いオムツがたくさんあるので羨ましいです。

もし、ネパール式に興味のある方は、ゆるく、ノンストレスで出来ることから試してみてはいかがでしょうか?紙おむつの使用回数が減りとても経済的なだけでは無く、親子の絆も深まります。是非楽しみながら育児をしてみて下さいね!

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記事を書いた人
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アパレルのデザイン会社でイラストレーター、デザイナーを経てフリーランスに。
ネパール人の旦那さんと国際結婚。子供には無理なく英語を覚えさせたいと思い、子供の学校入学のタイミングにネパールに移住。
現在、二児の母でもあり、ここネパールで異文化と自然に囲まれながらイラストレーター、デザイナーとして活動中。

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