【前編】長期滞在者必見!アルゼンチン式、日本からの国際郵便の受け取り方

郵便 アルゼンチン生活・移住

いきなりですが、日本って便利ですよね。海外に出てみて本当に本当に、日本の行き届いた各種サービスの有り難さが分かります。例えてみるなら郵便局や宅配便のサービス。

時間の指定サービスなんて当たり前、荷物や書類を受け取るのはもちろん自宅の玄関先で、暑い思いをするのも寒い思いをするのも重い荷物を運ぶのは、宅配員さんの当たり前の仕事ですよね。

万一留守なら不在伝票が入っていて、電話一本で都合のいい時に持ってきてくれるなんて当たり前のこと。アルゼンチンはこんな日本のような宅配サービスの普通があり得ません。国際郵便を受け取るだけでも、最悪一日仕事になります。

アルゼンチンに長期旅行や留学や移住になると、絶対に利用するであろう国際郵便。ビザ関係の書類や引っ越しの荷物、日本から荷物や郵便を送ってもらうことは必ずあるはずです。

そこで今回は、知っててよかった!アルゼンチン式日本(外国)から送られてきた荷物の受け取り方法をご紹介します。

ステップ1、どれくらいの日数がかかるの?

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日本から荷物を送って貰うと、その国際郵便の種類によって荷物がアルゼンチンに着くまでにかかる日数がそれぞれ変わってきますよね。

日本郵政の国際郵便で、アルゼンチンへ送るには3種類の方法があり、種類ごとにかかる日数は経験上大体以下の通り。

  1. 航空便:1週間弱
  2. SAL便:約2週間前後
  3. 船便: 約3か月

送る時期や混雑によって多少前後はしますが大体の目安です。金額もサービスによってかなり変わってきて、高額な順に1.航空便、2.SAL便、3.船便です。

ただ、注意していただきたいことが一つ。アルゼンチンへの船便は取り扱いが停止されています。(2016年6月現在)アルゼンチンだけではなく、南米8か国(アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、コロンビア、チリ、パラグアイ、ベネズエラ、ボリビア)の船便の引き受けがされていません。

郵政URL:https://www.post.japanpost.jp

そう、一番安価なサービスの船便がないんです。なので、自動的にSAL便を利用せざるを得ません。SAL便は、船便の約3倍の送料になるので、引っ越しの荷物は最小限にしないと数万円の送料になってしまいますのでご注意ください。

船便はもうすでにに3年も停止されているんですが、一体いつになったら再開されるのでしょうか。ちなみに国際郵便も荷物の追跡サービスもあるので、ネットで確認して大体の到着日を予想できますよ。

ステップ2、郵便局の宅配員さんが来ます

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指定の住所の管轄のアルゼンチンの郵便局員さんが、写真の国際郵便の受付ナンバーの記載された厚手のハガキのような通達書を宅配に来られます。

裏面に住所などを記載する欄のあるものです。念のために旅行者はパスポート、長期滞在ビザを取得された方はDNI(ドクメント)を準備しておきましょう。

受け取る際に、書類に、”フィルマ”と”クララシオン”を求められます、日本でいう印鑑です。フィルマは皆さんのサイン(ローマ字で記入)、クララシオンはハッキリとローマ字で名前を書きます。

というのも、海外では当たり前の殴り書きのようなサイン、何て書いてあるかなんて分かんないですよね。その為に”フィルマ”と”クララシオン”を書きます。求められれば、ドクメントナンバーか、パスポートナンバーも記載しましょう!これで、通達書の受け取りはOKです。

不在伝票が入っていた場合は?

留守の時に宅配員さんが来ちゃって、不在伝票が入っていることがあります。不在伝票の場合は、指定の管轄の郵便局まで国際郵便の受付ナンバーの記載された厚手のハガキのような通達書を取りに行かなくてはいけません。

上の写真以外の伝票で、サインもした覚えがないなら、それは不在伝票ですよ。間違えた書類を持って税関に行っても追い返されるのでご注意を。(経験談)

また、最近は指定のサイトから、書面を印刷して持って行かなくてはいけない決まりができたみたいなので、こちらも通達書の指示に従って準備しましょう。

ステップ3、税関に行きましょう

無事に通達書が届いたら、裏面に必要事項を記入しましょう。(税関にはペンが1本しかないので取り合いになります。)

そして指定の税関に行きましょう。受け取るまでに数時間はかかるので、午前中に行くことをおすすめします。受け取りにはDNI(ドクメント)もしくはパスポートの提示が必要なので、必ず持参しましょう。

私はブエノスアイレス市内に住んでいるので、Retiro(レティーロ)の税関に行かなくてはいけません。(郊外の方はそれぞれの指示に従って下さい)Retiro(レティーロ)は、SUBTE(スブテ・地下鉄)C線の駅です。(青色)

マップ

by disfrutabuenosaires.com

Retiro(レティーロ)は、高級住宅街やヒルトンなどの一流ホテルも近くにありますが、駅の正面右手隣にはVilla(ビシャ)と呼ばれる大きなスラム街があります。

間違えても絶対に中には入らないようにしてください!ビシャの中は警察も介入してくれない、無法地帯です。何かトラブルにあってもそこに行った方が悪いと、真面目に取り扱ってももらえません。

駅前のバス停留所が並んでいる売店のすぐ横がビシャの入り口ですが、一目で分かります。

ビシャが近い上に、税関や入国管理局が立ち並んでいて人が多く、スリやひったくりが多いので気を付けてください。また駅から税関までに大型トラックの大勢行きかう大きな横断歩道があります。

大型トラックやバスが本当にすごい勢いで突っ込んでくるので注意してくださいね!あまり慣れないアジア系外国人が大きな荷物を持っているだけで本当に目立つので、荷物の大きな国際郵便の受け取りにはタクシーやレミス(ハイヤー)を利用しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

そして言葉に自身のない方は、スペイン語のちゃんと話せる人に同行してもらいましょう。まだ荷物を受け取る税関に着く前から大騒ぎをしなきゃだめなんです。

日本のサービスがいかに行き届いているかが分かっていただけると思います。さて、肝心の税関に着いてからは、後編に続きますのでご覧ください!

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