香港の就労ビザが取得できるかどうかのポイントとは?ベストな申請方法を教えます
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海外で働く際に避けては通れないのが就労可能なビザの取得。もちろん香港でも同様です。せっかく仕事が決まっても、ビザが取れなければ働くことができません。
香港で働くためのビザはいくつかありますが、企業に雇用されるなら「就労ビザ」の取得が必須です。ただしこの就労ビザ、書類をそろえるだけで取れるものではなく、重視されるポイントをきちんと押さえておく必要があります。
では、香港で就労ビザを取るためにはどういったポイントに気をつければいいのでしょうか。
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記事の目次
香港で就労可能なビザを持たずに働くのは違法
冒頭でも述べた通り、現地採用などの形で企業に所属して働くのであれば、基本的に就労ビザの取得が必要となります。雇用主である会社がスポンサーになります。
当たり前ですが、観光ビザでは働けないので気をつけましょう。
見つかるとブラックリストに載ってしまい、その後、香港に入れなくなります。実際、そういったニュースは年に数件あるので、みんなやっているからと甘い話に乗るのはやめましょう。
ちなみに就労ではなく、商用(単なる香港出張)の場合はビザは不要です。
就労可能なビザの種類
香港で働けるビザは、就労ビザを含めて主に4種類あります。
- 就労ビザ(企業に雇用される場合)
- 配偶者ビザ(香港人と結婚している、または家族が就労ビザを保持している場合)
- 投資ビザ(香港で事業を行う場合)
- パーマネントビザ(永住権。香港に連続7年滞在した場合)
ビザについての詳細は香港のイミグレーションのホームページに載っています。
- 香港特別行政区政府 http://www.immd.gov.hk/
パーマネントビザがあれば怖いものなし
香港の面白いところは、とにかく7年間住み続ければ上記の最後に記したパーマネントビザ(永住権)がもらえるところです。
もしも香港で働き続けたいのなら、このパーマネントビザがあれば、その後はビザのことで悩まずに済みます。
例えば、転職するとき、わざわざ会社にスポンサーになってもらう必要がありません。つまり、自由に会社を選べるわけです。
何より永住権を持っているということは、極端な話、無職になっても香港に住んでいていいのです。
このパーマネントビザを得るためにも、まずは就労ビザの取得に成功する必要があります。
香港の就労ビザ取得の成否を分けるポイントとは
1. あなたという日本人が本当に必要か
就労ビザが下りるかどうかは、「その仕事は本当にその日本人でないとできないのか。他の香港人ではだめなのか」という点に集約されます。
基本的なことですが、本当にそのポジションにはあなたが必要なのかどうかです。本来なら香港人のものであるポジションを一つ奪うわけですから。
香港には、日本語の話せる人、もしくは日本語に堪能な人がたくさんいるので、そういう香港人を雇えば、何もわざわざ日本人を雇う必要はないのでは?という考え方が一般的です。
そのため、ビザの発給を認めてもらうには、専門性の高い知識や十分な経験を持っている必要があるのです。英語も中国語もできず、仕事の経験もないという人だと、ビザの取得は難しいかもしれません。
2. 待遇はその職にふさわしいか
また、給料や待遇が専門職にふさわしいものであるかどうか、という点も問題になります。
例えば「IT技術者」という肩書きで申請していても、その給料や待遇がコンビニの店員と同じ程度だと、「本当に専門職なの?」ということになってしまいます。
香港の就労ビザ申請は代行会社に任せるのが安心
就労ビザの申請は、代行会社を使う場合と自分で行う場合がありますが、代行会社を使うのが一般的です。
ノウハウを持っている
前項で述べたような条件を考えると、社会人3〜5年目ぐらいの営業を雇おうと思っても、簡単に就労ビザは取れません。
そこで、申請する際には、例えば肩書きを「部長」や「副社長」などとして「若いけれど能力があるので必要!」といった感じで記載するのです。
この辺りの事情について、ビザ申請の代行会社であれば、どういう肩書きで、どれくらいの給料だったら妥当かということをよく知っている(ノウハウがある)わけです。
単純に、イミグレーションに提出する書類の書き方でビザが下りるかどうかが決まることもあるようなので、そういった点でも代行会社に任せた方が確実です。
コストに見合う価値
代行会社に払う費用は15,000香港ドル(約225,000円)前後で、1~2ヶ月で就労ビザの取得ができるようです。これは一般事務員の1ヶ月分の給与に等しい額ですが、ビザの取得費用は雇用主である会社が負担するのが一般的です。
面接時や採用時に、申請手続きや取得費用について確認しておきましょう。
コスト的には自分でやった方がはるかに節約になります。しかし、ビザ申請代行には高いお金を払うだけの利点があり、代行会社を通した方がビザが下りやすいのも事実です。
※1香港ドル=15円(2017年6月)
香港の就労ビザ取得は1度失敗すると2回目も難しい?
自分で就労ビザを申請して却下されてしまった場合、2回目のチャレンジをしても却下される可能性が高いといわれています。
例えば、明らかに専門職で、雇用理由も文句のつけようがないほどはっきりしていて、絶対に却下されない自信がある場合は自分で申請してもよいと思いますが、そんな人はほぼ皆無でしょう。
2回目も却下されてしまうリスクを考えると、代行会社に頼む方が無難です。
いったん就労ビザを取得できれば、2年後の延長のときはそれほど審査も厳しくないので、個人申請も可能です。要は1回目が肝心ということです。
まとめ~苦労して取得しても失効は“簡単”
香港で就労ビザを取得するなら、ポイントを熟知した代行会社に頼むのがおすすめです。
ただし、就労ビザのスポンサーは所属する会社なので、転職したら取り直さなくてはなりません。言い換えると、会社を辞めた時点でビザは無効となってしまい、香港に滞在もできなくなります。
即日というわけではありませんが、すぐに次の会社(スポンサー)を見つけ、再度ビザを申請……という手順を踏まなくてはならないので、香港で転職する場合はビザにも気をつけましょう。
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