ピクニック大好き南仏人!ニース近郊ピクニックスポット5選
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さあ、ピクニックシーズン到来です!
3月にサマータイムが始まると、フランスでは一気に日が長くなり、そして段々と暖かくなってきます。
南仏人は、天気の良い日には友達や家族と外でピクニックをするのが大好きです。海や自然に囲まれた南仏には、ピクニックに最適な場所がたくさんあります。
ここでは、私が好きなニース近郊のピクニックスポットをご紹介します。
記事の目次
Plage(プラージュ)
南仏といえば、やっぱり海。Plageとはビーチという意味です。
南仏人にとって欠かせない存在であるビーチは、日光浴や海水浴だけでなく、ピクニックに利用する人も大変多いのです。
何より気軽に行けるのが魅力的です。ニース市内だけでも7kmのビーチが続いているので、家の最寄りのビーチに繰り出せばピクニックが楽しめるというわけです。
暑くなったらそのまま海に入れるし、一石二鳥ですよね。
ニースのビーチは夏はとにかく混雑するので、もっと静かな場所を好む人は、少し離れた市外に行くと良いでしょう。
おすすめは、ニースより東の海岸です。 なぜなら、海水が奇麗な街がたくさんあるからです。
例えば、Villefranche-sur-mer(ヴィルフランシュ・シュル・メール)や、Beaulieu-sur-mer(ボーリュウ・シュル・メール)、Saint-Jean-Cap-Ferra(サン・ジャン・カップ・フェラ)、Eze(エズ)などの街は、ニースとはまた違った印象のビーチがあります。
目の前に透明度の高い海、後ろに断崖絶壁の景色を見ながらピクニックを楽しむことができますよ。しかもニースのビーチは、Galet(ガレ)と呼ばれる石からなっているのですが、東のほうは砂浜のビーチなのでお尻も痛くなりません。
中でもVillefranche-sur-merのビーチは、駅(国鉄SNCFのVillefranche-sur-mer駅)の目の前なので、車がない方にも便利です。
ところで、日本でピクニックと言えばもちろん日中にやりますよね。しかし南仏では、夜にやることも多いのです。というのも、サマータイムの間は20時頃まで日が出ていて、特に7月〜8月は21時半頃まで明るいからです。
しかも、日差しの強烈な南仏で、陽を遮る物がないビーチでの日中のピクニックは、熱中症になってもおかしくないくらいです。ですから、日差しが弱まった夕方頃から、ビーチでピクニックを始める人々も多いのです。
Parc de Vaugrenier(パルク・ドゥ・ヴォグルニエ)
こちらはニースからは少し離れていますが、私のお気に入りの公園です。
ニース市のあるAlpes-Maritimes(アルプマリティム)県には、保護・管理された県立自然公園がたくさんあり、このParc de Vaugrenierはその中の一つです。
この公園は、Villeneuve-loubet(ヴィルヌーヴ・ルベ)市にあり、公園の敷地は100ヘクタールもあります。園内は、緑が大変多く自然が広がっています。鳥のさえずりを聞きながらのピクニックなんて、心地よいですよね。
ピクニックが出来る平地はもちろん、子供向け遊具のある遊び場もあるので、お子さんも飽きることはないでしょう。
また、簡単なスポーツアトラクションのある健康コースもあります。1.9km続くコースの所々に、雲梯や鉄棒など20種類以上の筋肉トレーニングができる器具があるので、誰でも楽しむことができます。
ピクニックが終わった後に、少し体を動かすのもいいかもしれませんね。
基本情報
開園時間:
- 4月1日〜10月31日:7時〜20時
- 11月1日〜3月31日:8時〜18時
行き方:
- バスで:ニース市内より、カンヌ行き200番のバスに乗り「Parc Vaugrenier」駅で下車。徒歩すぐ。ニースからの所要時間は約45分。
- 電車で:「Villeneuve-loubet」駅下車。Antibes(アンチーブ)方面に歩いて約10分。
Parc de la Colline du château(パルク・ドゥ・ラ・コリンヌ・ドゥ・シャトー)
ニース市街の観光スポット、Colline du château(コリンヌ・ドゥ・シャトー)。小高い丘の上から、ニースの街が一望できる絶景スポットなので、観光客が必ずと言っていいほど訪れる場所です。
この丘を登り切ったところに、19.3ヘクタールの大きな公園が広がっています。
イベントもよく行われるこの公園は、普段は、ピクニックをする人、昼寝をする人、バドミントンをする人……などで賑わい、それぞれが自由な時間を過ごしています。
子供用の公園もあるので、家族でピクニックが楽しめる場所です。
この公園まで行くには、約500段ある階段を登らなくてはなりません。しかし、小さいお子さんや体の不自由な方が一緒の場合は、エレベーターもありますのでご心配なく。
ちなみに公衆トイレはありますが、50ソンチーム(約60円)と有料なので、念のため小銭を持っていると良いでしょう。
基本情報
開園時間:
- 4月1日〜9月30日:8時30分〜20時
- 10月1日〜3月31日:8時30分〜18時
行き方:
- 旧市街(Vieux Nice)、ガリバルディ広場(Place Garibaldi)、旧市街を通り抜けた海沿いの通り(Quai des Etats-Unis)から階段を登って行きます。エレベーターは、この海沿いの通りに入口があります。
Jardin des Arènes de Cimiez(ジャルダン・デ・アレンヌ・ドゥ・シミエ)
この公園はマティス美術館(Musée Matisse)の目の前に3.2ヘクタール広がっており、樹齢100年以上のオリーブの木が目を見張るほどたくさん植えられています。
オリーブの木の下でピクニックなんて、いかにも南仏らしいですよね。
公園では散歩をする人や、ペタンク(Pétanque)という南仏起源のボールゲームを楽しむ人がたくさんいて、和やかな雰囲気です。
この公園の隣りには、Jardin du Monastère de Cimiezという、薔薇をはじめとする植物が一年中楽しめる公園があります。奥には街を一望できる絶景スポットもあるので、ピクニックがてら園内を散歩するのもおすすめです。
基本情報
住所:184 Avenue des Arènes de Cimiez
開園時間:
- 4月1日〜9月30日:8時30分〜20時
- 10月1日〜3月31日:8時30分〜18時
行き方:
- 15,17,20,22,24番のバスで「Arène / Musée Matisse」駅で下車、または25番のバスで「Pré catelan」駅で下車。徒歩すぐ。
Parc des Rives du loup(パルク・デ・リヴ・ドゥ・ルー)
県立自然公園に指定されている公園です。これらの県立自然公園は、「Parc Naturel Départemental」と呼ばれ、公園の入口には上記の写真のような看板が必ずあります。
この公園は、Cagnes-sur-mer(カーニュ・シュル・メール)とVilleneuve-loubet(ヴィルヌーヴ・ルベ)とLa Colle sur loup(ラ・コル・シュル・ルー)の3市にまたがった、縦に長い52ヘクタールの公園です。
他の公園に比べると比較的人が少ない、穴場的な公園です。緑が多く、奇麗な川も流れていて、とても気持ちのよい公園です。
ただ、交通の便が悪く、バスや電車は通っていませんので、車で行くことをおすすめします。
基本情報
開園時間:
- 4月1日〜10月31日:7時〜20時
- 11月1日〜3月31日:8時〜18時
行き方:
- 全長約4.6kmもあるので、場所を決めておかないと長距離を歩くことになります。私のおすすめは、Les Ferrayonnesという場所です。上記写真のような緑が広がっていて、木陰もある場所なので、ピクニックに最適です。
- Chemin de l’Abreuvoir とAvenue des Ferrayonnesが交わる道に、駐車場があります。公園の入口から入ってすぐのところにピクニックができる広場があります。
まとめ
この記事ではほんの一部のスポットをご紹介しましたが、まだまだ素敵な場所はたくさんあります。
ちなみに、前述した「県立自然公園(Parc Naturel Départemental)」の詳細は、アルプマリティム県のホームページ(https://www.departement06.fr)で見ることができます。
公園巡りをして、自分のお気に入りの場所を探すのもまた楽しいですよね。
私はフランスに来てから、ピクニックをする機会が大変増えました。周囲に自然や公園が多く、近場で気軽にできるのと、南仏人もピクニックが好きなので、誘われる機会も多いからです。
誕生日会をビーチでやることもあります。みんなで食べ物やワインを持ち寄り、青空の下でさざ波を聞きながらのパーティーは最高です。
ところで、日本でピクニックの定番アイテムといったら、レジャーシートですよね。これがなければ始まりません。しかしフランスでは、レジャーシートというものはあまり売っていませんし、使っている人も見かけません。
みんな大きいタオルなり布を敷いて座ります。レジャーシートは軽いですし、何かこぼした時にもすぐ拭き取れて便利ですが、布というのは少しお洒落な感じがしますよね。
それからフランスでは、飲酒運転はグラス1杯まで許可されています。運転される方は、アルコールは1杯に抑えておきましょうね。
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