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ニューヨークのデザイナーショップで働く私が体験した驚きのハプニング

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ニューヨーク

私は現在、ニューヨークのローカルデザイナーのもとで販売スタッフとして働いています。お店の洋服は、全てニューヨークデザイナーによってデザインされているということもあり、ニューヨーカーだけではなく観光客からも人気があります。

そのため、様々な国から来ているお客様を相手にすることも多く、言語や文化の違いによるハプニングやトラブルは日常茶飯事。

ここでは、ニューヨークで働き始めて3年目になる私が今までに体験した驚くような出来事をご紹介したいと思います。

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ニューヨークでは英語が当たり前ではない

英語の雑誌

移民の街であり、観光地としても有名なニューヨーク。

通りを歩いていても、毎日たくさんの言語が飛び交っています。実際、私が接客するお客様の半分以上が外国からの方です。

数字の発音に注意

他の国から来ているお客様の接客で気を付けなければいけないのが、値段の間違いによるトラブル。混同しやすいのが「Seventy doller」と「seventeen doller」などの「ty」と「teen」の違いです。

特にジュエリーなどは素材によって値段が大きく変わるのですが、見た目では判断しづらいらしく、自然に安い方だと思い込んでしまう方がいます。

レジの前に来て値段を伝えると、慌ててキャンセルしてくれと言われることもしばしば。そのため、なるべくタグを見せて自分で値段を読んでもらうようにしています。

英語を話せない人も多い

少しでも英語を話せるお客様であればいいのですが、たまにいるのが自分の国の言語でひたすら話し続けるお客様。この場合は、何とかしてお客様が言いたいことを予想するしかありません。

一生懸命、商品について質問をしているのかと思いきや、実は近くの駅への行き方を聞こうとしていたお客様もいました。

ニューヨークでは、必ずしも英語が当たり前ではないのです。

ニューヨークの地下鉄は遅延が日常茶飯事

プラットホーム

ニューヨークでは仕事場に着いてからではなく、家を出てからがすでにハプニングの連続です。

ニューヨークの地下鉄のシステムはとても古いため、故障やシステムトラブルは毎日のこと。そのため、地下鉄を利用していれば遅延や突然の路線変更に遭遇することは避けられません。

どんなに目的地の近くにいても到着時刻が読めないのがニューヨークです。

仕事に向かう途中に体験したトラブル

私の働いているお店のデザイナーが、クラフトショーというローカルのアーティストが集まるショーにブースを出していた時のこと。その日、私はそのブースのオープンを任されていました。

オープンに遅れると、ショーを開催している会社のマネージャーに罰金を払わなくてはいけません。そのことを厳しく言われていた私はその日、30分前には着くよう家を出ました。

たまたま前日、マンハッタンに住む友人の家に泊まっていたため、そのショーの開催場所まで通常であれば30分で到着する場所にいたのです。

電車が急停止

しかし、地下鉄に乗ってすぐに電車が停止。「システムトラブルのため、少しの間停車します」というアナウンスが流れ、いつものことだからすぐに動くだろうと思っていました。ところが、10分経ってもまったく動きません。

アナウンスでは同じことが繰り返されるだけで全く状況が分かりません。しかも、駅と駅の間で停止したため、外に出て他のラインに乗り換えることも、タクシーをつかまえることもできませんでした。

また最悪なことに、ボスに遅れるかもしれないという連絡を入れようとしても電波がない!

挙句の果てには、イライラしていた乗客が他の乗客と喧嘩を始めてしまい、近くにいた赤ちゃんが大泣き。そんな騒々しい車内に20分間閉じ込められた後、やっと電車が動き出しました。

一難去ってまた一難

次の駅でボスに連絡してから、もう電車では間に合わないのですぐにタクシーをつかまえようとしましたが、地下鉄の遅延のおかげでタクシーの取り合い。

やっとのことでタクシーに乗り込み、ほっとしたのも束の間。最初は順調だったものの、あと2ブロックというところで渋滞に引っかかってしまいました。

あと2ブロックなら走った方が早いと思い、すぐに降りて猛ダッシュ!その結果、オープン1分前に到着します。マネージャーにも「You did it !」と褒められましたが、汗だくの私はオープンしてからも息切れが止まらず、しばらく放心状態でした。

余裕を持って出発するのが最善策

そんなことがあってから、私は必ず仕事場に1時間前に着くよう逆算し、余った時間は近くのカフェでゆっくり本を読んで過ごすようになりました。

1時間前に着くのは早すぎだとよく言われますが、遅刻で迷惑をかければボスからの信頼を失うことになり、あんなに猛ダッシュしなくてはいけないなら早起きしてゆっくり過ごした方がマシだと思います。

このようなことはニューヨークではしょっちゅうなので、こちらに来て日本の電車のシステムの素晴らしさを思い知らされました。

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ニューヨークのお客様はどんなものでも返品する

アメリカでは、ほとんどのお客様が買う前に必ずリターンポリシーについて質問します。よく聞かれるのが、

「今試着するのが面倒くさいので、買ってから家で着てみて合わなかったら返品しに来てもいい?」
「家にあるブーツと合わせてみたいんだけど、もしそのブーツとマッチしなかったら返品してもいい?」

などです。

ファストファッションのお店ではこういったお客様のニーズに応えて返品を受け付けているため、それが当たり前かのように何でも返品すればいいと思っているお客様はとても多いです。

しかし、私の働いているお店では交換のみで、返品や返金は特別な場合以外受け付けていません。他のサイズや他のスタイルとの交換はできますが、デサインが気に入らなかったので返品したいという場合には返金できません。

そのため、購入の際には必ずその旨を説明するようにしています。

ダメなものはダメとはっきり言う

また、タグが付いたままで1回も着ていないならまだ分かるのですが、明らかに何回か着ていて洗濯した匂いもしているのに、

「1回も着ていないのに裾が破れていたから返金してほしい」

と文句を言いに来たお客様がいました。そんな状態で販売するはずがないのですが、主張を曲げないそのお客様は、こちらが返金するまで帰りません。挙句の果てに、ボスに連絡しろと言います。

結局、ボスがなんとか収めてくれて一件落着しましたが、その後ボスには、

「できないことはできないと、あなたがはっきり言わなくちゃダメだからね。少しでも不安な顔をすると相手は返金してもらえるものだと思うから」

と言われました。

後のトラブルを防ぐことも仕事のうち

こういった強引なお客さんの対応をするのは、ニューヨークではめずらしいことではありません。

その日以来、どんなに面倒くさいと言うお客様にもまずは試着してもらうようにし、家にある何かと合わせたいという方には商品の写真を撮って、家でもう一度考えてみることを勧めるようにしています。

その日の売り上げにはならなかったとしても、後々のトラブルを防ぐことは販売スタッフの仕事なのです。

ニューヨークのショップで接客中、動物愛護の人に怒鳴られる

革製品

私の働いているお店では革製品を扱っています。本革を使用していることは丈夫な証拠なので喜ぶお客様もいますが、動物愛護を訴えている人はもちろん喜ぶはずがありません。

「これ本革を使っているの?」と聞かれ、「そうです」と答えた瞬間に大声で怒鳴られます

「なんでこんな残酷なことができるの?私たち人間の洋服に動物を使わなきゃいけない理由を説明してちょうだい!」

正直言って、私はその意見に反対するつもりは全くなく、むしろ同感です。

お客様の意見を尊重

最近ではビーガンレザーといって、動物を傷つけず本革と同じくらい丈夫で見た目に艶がある素材を使うブランドも増えてきています。大手ブランドの中でも少しずつビーガンレザーを使用して、消費者に動物愛護を訴える動きも広がってきています。

私のお店のデザイナーも、そういった動きから革製品の今後の取り扱いについて検討しています。

しかし販売スタッフは、お客様を目の前で相手にしなければなりません。そのため、私はいつもお客様の意見を尊重することを心がけています。

「おっしゃる通り、私たちには動物を傷つける権利はありません。人間の娯楽のために動物を殺傷するのは許されないと私も思っています。デザイナーにも検討するよう伝えています」

どんな場面でも自己主張する人が多い

自分の意見を主張するタイプの人が多いアメリカです。こういったことは、仕事以外の場面でもよくありました。

フェイクファーのマフラーをつけてスーパーのレジに並んでいた時、後ろに並んでいた女性に「これは絶対フェイクじゃないわよね?あなたは残酷な人ね」と言われたこともあります。

動物を守るためには他にもできることがあるのではないかと思うところもありますが、口論を防ぐためにも仕事中はなるべく相手の意見を尊重するようにしています。

まとめ~ハプニングを乗り越えることで強くなる

ニューヨーク

毎日がハプニングの連続のニューヨークでの仕事ですが、それでも私はやっぱりこの騒々しい街が大好きです。アメリカという国でありながら様々なお客様と話をする機会があるニューヨーク。ここで働く毎日が私にとって勉強です。

日本では起きないようなハプニングを乗り越える度、自信もついてきました。これからもトラブルを克服しながら、販売スタッフとして人として、いろいろなことを経験し成長していきたいと思っています。

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