北京へ行くならここへ行こう!おすすめローカルエリア6選
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中国の首都である北京は、政治の中心であり、歴史の街でもあります。
ところが近年、人口増や建築物の老朽化、観光利用のための再開発により、昔ながらの街並みが続々と姿を消し、もったいない気がします。
一方で、全く新しい文化芸術・ファッションの街として若者が集まる地区も開発されており、一言では言い表せないのがまた北京の魅力ともいえます。
今回の記事では、北京に残る古き北京の街並みをはじめとして、おすすめの北京ローカル地区をご紹介します。
鼓楼大街~后海エリア
北京のおすすめローカルエリアを聞かれたら、第一に胡同を挙げたいと思います。
中国ではかつて町は城壁で囲まれており、旧北京城 では現在の二環路にほぼ沿う形で高い城壁がそびえ立っていました。北京の街に残る「~~門」の地名は、この城壁に設けられた門の名であり、多くがその姿を消しています。
胡同エリア
ここでおすすめするのが、地下鉄2号線「鼓楼大街」駅から南に広がる胡同エリアです。
市内再開発によって、昔ながらの胡同が次々と姿を消していますが、このエリアにはまとまった胡同がそのままの形で残され、実際に住居として活用され続けています。
胡同めぐりには自転車タクシーを活用しよう
特に、鼓楼大街を10分ほど南下すると、左手に見えてくる鼓楼・鐘楼の周辺は、胡同めぐりのための自転車タクシー(三輪車)も待機しており(ぼったくりに注意!)、老北京(昔ながらの北京)に思いを馳せるには絶好のエリアといえます。
鼓楼の西には、西海・后海・前海からなる什刹海が広がっています。
中でも后海は、伝統家屋を活用したカフェやバー、レストラン、特産品のお店がところせましと並び、夜になれば賑やかな店の灯りと湖面に照り返す月の光でロマンチックな夜景が楽しめます。
この一帯は、いわば街のど真ん中に現れたオアシスです。
前門大街~瑠璃廠
地下鉄2号線前門駅を降りると、そこは有名な天安門広場の南側。
広場を北側に置いてすぐ南の正陽門(通称、前門)から南に延びた前門大街は、近年新しいショッピングエリアとしてリニューアルされました。
写真に写りこんだ線路は、中華人民共和国成立前後に運行していた路面電車の再現として2009年に営業を開始したものです。
前門の東側には、市の都市計画に関する資料や市中心部の巨大模型をメインに展示している北京市計画展覧館があります。市の街並みの時系列を追った変遷を学ぶことができ、未来イメージムービーの上演も楽しめます。
市内には多くの博物館がありますが、ここはぜひおすすめしたいところです。
昔ながらの北京を知る人は「あれは前門の風景ではない」と否定的ですが、合理的に建替えを進めていくのも中国らしいといえばらしい。
しかし、路地を一本入れば、昔のままのゆったりとした時間が流れる胡同の景色が広がっているのです。
瑠璃廠(るりしょう)
前門大街を西に、のどかな胡同を抜けていくと、新華街に辿り着きます。ここは瑠璃廠と呼ばれ、数百年の歴史を持つ筆や墨、紙、印鑑、書画等の専門店が立ち並んでいて、書家の方御用達の通りとなっています。
文化文芸の歴史が凝縮されたこの一帯もおすすめのエリアです。
円明園(北京大学・清華大学エリア)
写真は円明園
巨大な庭園の多い北京ですが、市街地から比較的アクセスしやすい庭園の1つがこの円明園です。
多くの大学が集まる中関村エリアにおかれ、名門北京大学、清華大学と隣接しています。円明園内には湖や湿地が多く、休日の昼下がりの散歩にはうってつけです。
北京大学内も観光?
観光客の集中する時期を外せば、北京大学・清華大学内に入ることもできます。
中国の大学は基本的に全寮制を採っており、また敷地には教職員の家族が住むエリアもあるので、キャンパス内には衣食住に必要な施設は一通り揃っており、ひとつのコミュニティと言って差し支えないと思います。
とりわけ広大な敷地を抱える両大学のキャンパスは、連休には一大観光地と化してしまいますが、オフシーズンにキャンパスを巡れば、中国の大きさをまた違った角度から実感することができるでしょう。
にぎやかな三里屯
北京の大使館街の1つであり、各国の料理店やバー等が点在する賑やかなエリアとして有名です。
2008年北京オリンピックの際にオープンした三里屯ビレッジと呼ばれるショッピングエリアには、世界的に著名な各種ブランドが出店しているほか、非常にユニークで近未来的なデザインのビルが林立しており、新鋭の文化発信地ともなっています。
建物を見て歩くだけでも楽しめるので、体感してもらえたらと思います。
芸術を感じるなら798芸術区
北京中心部から北東に位置し、空港にもほど近い空港高速大山子出口近くに、798大山子芸術区が置かれています。
ここは、現代アートの製作展示や雑貨・ブティック等のお店が集まった総合エリアです。
元々工場地区であった場所を2000年頃からアーティストらがアトリエとして活用を始めたのがきっかけで注目が集まり、政府が芸術区として認めたことから商業エリアとして観光名所となりました。
展示スペースのみならずあちこちに奇妙なオブジェが並んでいるのが特徴的です。
そのほかにも現代中国をテーマにした独特の雑貨、未来への手紙を届けられるタイムカプセル郵便等、広い敷地に様々な施設が点在していて、さながらテーマパークのような空間です。
都会の喧噪から離れるなら十渡風景区
街の雑踏から離れ、自然に思い切り浸りたいときがあります。
そんなときは、小桂林とも称される大規模カルスト地形の渓谷に囲まれた、北京最大の自然風景区、十渡風景区がおすすめです。 市中心部から約100km離れた南西部郊外、房山区にある自然観光地で、車で2時間ほどかかります。
大自然を満喫
河でゴムボートを漕いだり、岩山をケーブルカーで上ったり、馬車に乗ったりと、喧騒を離れて過ごすことができます。大都会北京での暮らしに慣れてしまうと、北京にこんなところもあるのか!と驚くこと必至。
空気も綺麗で水も澄み、体の隅々まで浄化されることでしょう。海外旅行の行き先として来ることはまずないですが、北京に長く滞在されるならば一度は行って見てもらいたい景色です。
まとめ
いわゆる観光地からローカルエリアまでピックアップしてみました。北京と言っても非常に広い街なので、いろいろな楽しみ方ができると思います。
ぜひ自分だけでのお気に入りエリアを見つけてくださいね!
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