台湾・台北で食べたい「刀削麵」。教えたくないけど美味しいお店はここです
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台北で暮らす私が、遊びに訪れる家族や友人を連れて食べに行くのが「刀削麵(ダオ・シャオ・メェン)」という料理です。モチモチとした歯ごたえがたまらない麵と、醤油味のスープのコンビネーションがやみつきになります。
今回は、台北のガイドブック等では片隅にしか載らないような、こちらの美味しい「刀削麵」のご紹介です。並ぶことが嫌いな私は、お店がこれ以上混むと困るので本当は教えたくないのですが、おすすめをこっそり教えます。
記事の目次
私がおすすめする台北のお店「山西刀削麵 大直店」の場所と行き方
お店へ行くには、MRTという市内を走る電車に乗って行くのが便利です。茶色の文湖線(ウェン・フー・シェン)を利用し「大直(ダーズー)」で下車します。
そして3番出口から出たら右へ約150mほど歩くと、道路を渡った左側にお店が見えてきます。駅から非常に近いのでアクセスするのに大変便利なロケーションです!
台北市内には似たような名前のお店がいくつかあるのですが、私はこちらのお店が1番美味しいと思います。違いが分からなかった頃は、台北に遊びに来た友人を案内している最中に、通りかかった「刀削麵」と書かれたお店で食べたこともありました。
しかし最近は、必ずこちらのお店に連れて行くようにしています。
台北にある「山西刀削麵 大直店」の店内の様子
1997年にオープンしたこちらのお店は、2人の人がやっとすれ違えるほどの小さな入り口で、中に入ると35人ほどが座れるくらいの座席があります。台湾によくある食堂といった雰囲気です。
夏にはもちろんクーラーが効いていますが、冷えすぎて寒いというほどではありません。
また、特にお昼時など混む時間帯は、知らない人と相席になることがよくあります。台湾の食堂では普通のことなので「こういうもんだ」くらいに思って食べましょう。
私のように並ぶのが嫌いな人は、開店と同時にお店に行くと写真のように空いています。
台北で食べたいモチモチした歯ごたえの刀削麵とはどんな麺?
写真で見ると細長くて日本のきしめんにも見える刀削麵。でも実際に食べてみると、すいとんのような食感で非常にモチモチしています。
刀削麵は、元は中国の山西(サン・シー)というところの麺で、下記にある中国の5大麺の1つと言われています。
- 山西の刀削麵
- 北京(ベイ・ジン)の打鹵麵(ダー・ルゥー・メェン)
- 山東(サン・ドン)の伊府麵(イー・フー・メェン)
- 河南(ハー・ナン)の魚焙麵(ユィ・ペイ・メェン)
- 四川(スー・チュワン)の擔擔麵(ダン・ダン・メェン)
台北で食べられる刀削麵はお鍋に削り飛ばす!
お店の外では、ガラス窓越しに職人さんが麺を削る姿を見ることができます。片手には重たそうな麺生地の塊を持ち、もう片方の手に持つ包丁で麺を目の前のお鍋の中に削り飛ばします。
とても簡単そうに見えるので「やってみたいなぁ」といつも思うのですが、やはりそれなりの経験が必要なようで、味にうるさくはない私が食べても分かるほど、麺の仕上がりに影響します。
写真の職人さんがまだ1人前ではなかった数年前、彼が削った麺は薄くて歯ごたえがなかったので「いつもと違う……」と思ったことを覚えています。
台北にある「山西刀削麵 大直店」でのオーダーの仕方
オーダーの仕方ですが、まず、お店に入ったすぐ左手のカウンターに置いてある、写真のようなメニューとオーダー表が一緒になったものと、記入用のペンをもらいます。
内用(ネイ・ヨン)=店内で食べる場合
テーブルの角に書いてある番号を、オーダー表の右上にある「桌(ズゥオ)=テーブル番号」の箇所に記入します。
麺は刀削麵の他にも細麺があるのでお好みで選べます。麺の他にもスープ、餃子、チャーハン、小皿料理などがありメニューはとても豊富。
食べたいメニューの枠の中に数字を記入し終えたらオーダー表を店員さんに渡し、食べ終わった後にお会計です。
外帯(ワイ・ダイ)=テイクアウトする場合
オーダー表を記入したらお会計を済ませ、入り口の近くで待っていましょう。しばらくすると……
こんな感じで、出来上がった食べ物をビニール袋に入れてくれます。必要であれば紙で出来たお椀、お箸、スプーンがもらえます。
テーブルの上に置いてある調味料やお漬物
お店の各テーブルの上には容器に入った調味料やお漬物があるので、お好みで加えることができます。写真上のオレンジ色のものは「何だコレ?」と思うかも知れませんが、こちらは牛肉を煮込む時に出た牛脂です。
台北で暮らす私がおすすめする「山西刀削麵 大直店」のメニュー
こちらのお店で食べられるおすすめメニューのご紹介です。
刀削麵の牛肉麵(ニョウ・ロウ・メェン)150TWD(約549円)
お醤油ベースのスープに、先ほどご紹介した方法で作られた出来立ての刀削麵が入っています。そして麺の上に載っているのは、厚めに切られた非常に柔らかい牛肉のスライス。
上のお肉がいらない場合は「牛肉湯麵(ニョウ・ロウ・タン・メェン)」をオーダーしましょう。
台湾で食べるお料理の中には日本人にとっては味付けが薄いものが結構あるのですが、こちらのスープは味付けが丁度良いんです!刀削麵は厚みがある麺なので、スープの味が薄いと美味しくありません。
刀削麵の番茄牛肉麵(ファン・チェ・ニョウ・ロウ・メェン)160TWD(約586円)
私自身が毎回食べる「番茄牛肉麵」は、こちらのお店で1番おすすめの麵。牛肉刀削麵に、じっくりと煮込まれたトマトをスープごと上からかけたものです。
トマトの酸味が混じったお醤油味のスープはさっぱりとしていて、子どもから大人まで大人気なんです!
そして私の友人のひとりはこの麺を食べた後、日本に帰国してからも暫くはその美味しさが頭から離れず「また食べたい~」とずっと言っていたほどでした。
こちらも上のお肉がいらない場合は「番茄牛肉湯麵(ファン・チェ・ニョウ・ロウ・タン・メェン)」をオーダーしましょう。
また、刀削麵は麺が短いからかスープがはねやすいので、食べる時は服を汚さないように気を付けてくださいね。
酸辣湯(スワン・ラー・タン)50TWD(約183円)
台湾では酸辣湯を手軽に食べることができます。中にお豆腐や竹の子などの色々な具が入っていて、歯ざわりが良いスープです。
小菜(シャオ・ツァイ)35TWD(約128円)
お店には小菜(シャオ・ツァイ)と呼ばれる小皿料理が種類豊富にあり、入り口付近にある冷蔵庫の中に並べられています。
食べたい時は、自分で冷蔵庫を開けてテーブルまで持って行きます。テイクアウトの場合は店員さんに渡すと袋に入れてくれますよ。
また、オーダー表に小菜の数量を記入するチャンスがなかった場合は、お会計の際にお店の人に何皿食べたかを伝えれば大丈夫です。
私がよく食べるこちらの3種類は特に名前が付けられていないので、その味で勝手に名前を表現してみるとこんな感じ……。
- (上)厚揚げ豆腐とじゃこのピリ辛あえ
- (右下)きゅうりの酢の物
- (左下)昆布のナムル
これで何となく味が想像できますか?
お豆腐に添えられている黒いものは「皮蛋(ピー・ダン=ピータン)」です。まるごと1個、どうぞ召し上がれ!
基本情報
- 名称:山西刀削麵 大直店
- 住所:台北市北安路563號
- アクセス:MRT文湖線「大直」下車。3番出口から出て右へ約150m歩き左側に道路を渡ってすぐ
- 営業時間:10:30~14:00、17:00~21:00
- 電話番号:02-2533-4196
まとめ
今回は、台北で暮らす私が遊びに訪れる家族や友人を連れて食べに行く、モチモチした歯ごたえの「刀削麵」とおすすめのお店をご紹介しました。特にトマトの酸味がたまらない番茄牛肉麵が美味しいです。
また、店頭では職人さんが麺生地の塊を包丁でお鍋に削り飛ばす様子を見ることもできます。台北を訪れる際にはぜひ「山西刀削麵 大直店」へ1度食べに行ってみてください。「わざわざMRTに乗ってまで」出向く価値がありますよ。※1TWD=約3.66円(2018年現在)
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