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猫好き必見!3年に1度のベルギーの奇祭、イーペルの猫祭りに行ってみよう

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イーペルの猫祭り

「猫祭り」というベルギーのお祭りをニュースで見たことはありませんか。実はこのお祭りは、ベルギーで3年に1度行われるものです。

イーペルという人口35,000人の小さな街に、世界中から猫祭りを見ようと観光客がやってきます。なかでも、日本人観光客数の多さはベルギーのニュースにもなっているくらいです。

では、イーペルの「猫祭り」とはいったいどんなお祭りなのでしょうか。

ベルギーのイーペルの街とは

イーペルの駅

イーペルはベルギーの西部に位置する街です。オランダ語では Ieper、フランス語では Ypresと書かれます。古くからリネン産業で栄え、街の中心には豪奢な繊維会館がそびえています。

日本人からは猫祭りが行われる場所として知られているイーペルですが、ヨーロッパでは、第1次世界大戦の激戦地であり、世界で初めて化学兵器が使用された場所として知られています。

同様に、世界で初めて核兵器攻撃を受けた場所である広島とは姉妹都市です。

メニン門記念碑:Menin Gate Memorial

歴史好きなベルギー人から「イーペルに行くならここに行ったらいいよ」とおすすめされたのが、メニン門記念碑です。第1次世界大戦中に戦死し、遺体が見つかっていない54,000名以上の兵士の名前が刻まれた赤レンガの記念碑です。

そして、ここでは毎日午後8時きっかりに「Last Post」と言われるラッパの演奏が行われます。

1928年以来、第2次世界大戦中にドイツ占領下だった期間を除いて、クリスマスも新年も、嵐でも雪のような悪天候であっても演奏され、平和と鎮魂の祈りが捧げられています。

「Last Post」の公式ホームページはこちらです。http://lastpost.be/en/home

パレード

猫祭りのパレード中にも鼓笛隊やラッパ隊の演奏がありました。

イーペルの猫祭りの歴史

イーペルの猫祭り

イーペルの猫祭りの歴史は古く、1938年の3月13日にパレードが始まった記録があるそうです。 第2次世界大戦中には中止されましたが、1946年には小さいながらもパレードが再開されています。

1930年代から1950年代にイーペル市長であったJan Vanderghote氏の発案により、地方の小さなパレードにすぎなかった猫祭りをより大きなイベントにする試みが始まりました。

特に1950年代初頭には、フランダース西地方全体で、民族的なパレードに人気が集まるようになります。後の市長であるAlbert Dehem氏の後押しもあり、華麗な衣装に身を包んだ1,500人ものエキストラによるパレードが作り上げられました。

「イーペルを戦争以前の活気あふれる街にしたい、街に一体感を与えたい」という街のリーダーたちの強い思いがあったそうです。実は猫祭りは、戦争で甚大な被害を負った街としての復活を祈念したイベントだったということがわかります。

そして、今では3年に1度、3月に行われる奇祭として有名になり、世界中の観光客を集めるビッグイベントになっています。

猫祭りの起源

12世紀頃のイーペルは高級毛織物産業で栄えていました。当時は毛織物をネズミの被害から守るために、猫がたくさん飼われていたそうです。

ところが、後のペストの流行によって、街の猫は一掃されてしまいました。というのも、猫がペストの病原菌を運んでいるのではないか、と考えられたと同時に、猫は魔女の使い魔であるとみなされたためです。

当時のヨーロッパでは魔女狩りが行われており、ベルギーも例外ではなく、人々は自身が魔女ではないと証明するために繊維会館の鐘楼から猫を生きたまま落としていたそうです。

イーペルでは猫を生きたまま投げ落とす行事が1817年まで続いたということで、この1年に1回の悲惨な行事は「猫の水曜日」と言われました。後の1938年にこの「猫の水曜日」は、悲しい運命を辿った猫を悼む現在の猫祭りへと変わったのです。

イーペルへの行き方、お祭りの観覧方法

イーペル駅

イーペル行きの列車は1日に運行する本数が少ないので、旅の計画を立ててから行くことをおすすめします。特に猫祭りを最後まで見たい方や、前述した毎晩8時に行われる「Last Post」を聴きたい方は、ホテルを取らないと帰れなくなる可能性が高いです。

イーペルは小さい街ですが、ホテルは比較的多いようです。ですが、猫祭りの際は早くから予約してくださいね。

鉄道:インターシティ(IC)でイーペルへ出かけよう

  • ゲントからは直通で約1時間(1時間に1本)
  • ブリュージュからコルトレイクで乗り換えて約1時間40分(1時間に1本)
  • ブリュッセル中央駅からゲントで乗り換えて約2時間(1時間に1本)

電車内で、「猫のお祭りでいくのかな?」という方と出会うと思います。同じ猫好き同士、チャンスがあれば話しかけてみてください。お祭りへのわくわくした気持ちを共有できますよ。

観覧方法

無料で観覧する方法と有料で観覧する方法があります。

無料で観覧

無料で観覧する場合は早めにイーペルに行きましょう。前座のパレードが始まる頃には既に人垣ができています。地元の方もそれぞれのお店や自宅の前に椅子を並べて場所取りをしているので、写真が撮りやすい場所を早めに見つけて確保しましょう。

3時間以上立ちっぱなしになるので、体力に自信のない方は有料観覧席チケットを購入されることをおすすめします。

イーペルのパレード

私達が訪れたときは、地元の方は椅子に座っていることが多いようでした。

ですが、立っているのが苦痛でない方は、路上で見学するほうがお祭りを楽しめるのではないかと思います。というのも、路上で見学すると、パレードが目と鼻の先で進んでいきます。

また、猫などに扮した人々が路上の見学者にいたずらをしてきたり、行進に参加するよう促したり、写真を一緒に撮ってくれたりと、より一層お祭りを身近に楽しめること間違いなしです。

さらに、地元の方と隣同士で見学できることもあるので、お祭りのすばらしさを伝え合ったりと、コミュニケーションも楽しむことが出来ます。

観覧席チケットを購入して見学

ゆったりと座ってお祭りを楽しみたい方、小さいお子さんがいる方などは観覧席で落ち着いてパレードをご覧になる方がいいかもしれません。

日本からの観光ツアーでお祭りにいらっしゃる場合は、この観覧席で見ることが多いようです。そのため、「周りにはかなりたくさんの日本人観光客がいたよ」と観覧席で見学した友人が言っていました。

観覧席の観覧チケットは1月半ばより公式サイトで購入可能です。2018年度開催時の公式サイトはこちらです。http://www.kattenstoet.be/ 

開催年の公式サイトより、オンラインでチケットを購入することが出来ます。サイトは英語、フランス語、オランダ語です。

チケット価格は駅(パレードの最終地点)の観覧席16ユーロから販売されています。市庁舎(繊維会館)前の1番良いスタンドは早めの予約が必要なようです。

イーペルのパレード・お祭りの様子

イーペルのパレード

では、私達が実際に行ったお祭りの様子をレポートしたいと思います。私達は沿道に立って観覧したのですが、とにかく楽しかったです。今までにもいくつかベルギーのパレードに行ってきましたが、一押しです。

まず、写真を見るとお分かりいただけるように、1口に猫といってもいろいろな猫がいて、見ているだけでわくわくします。

猫以外にも魔女、中世の衣装に身を包んだエキストラ、ねずみなどが踊ったり、歌ったり、パフォーマンスをしてくれます。また、ラッパ隊の演奏も堂々としていて感動しました

パレードでは、エキストラの方は街の財産であった毛織物に被害を与えたねずみ、魔女とその使い魔の猫、そして魔女を追い払おうとする村人に扮しています。

イーペルのパレード

パレードの最後には、巨大猫シープル「猫の王」とミネケ・プス「猫の女王」がでてくるので見逃さないでください。彼らは、猫たちを守り、村人たちと和解し、イーペルに平和をもたらす存在です。本当に巨大で驚きますよ。

祭りの進行

14:00頃~プロモーションキャラバンがスタート

イーペルのパレード

イーペルの街の企業のプロモーションキャラバンが、企業のロゴ入りのキャップやお菓子等をたくさん投げてくれます。

15:00頃~猫祭りパレードがスタート

どの猫にもそれぞれのテーマがあってとても楽しく見ることができるので、あっという間に時間が過ぎます。沿道で見学していた人の中にはパレードに参加するよう促され、数十メートルほど行進する人までいました。

イーペルのパレード

18:00頃~ 猫のぬいぐるみ投げ

繊維会館の塔から猫のぬいぐるみが投下されます。かなり激しい争奪戦になるそうなので、参加したい方は身軽な状態の方がよいと思います。

お祭りの情報はこちらの公式サイトからご確認ください。http://www.toerismeieper.be/

イーペルの猫祭りを楽しむポイント

イーペルの猫祭り

さすが世界中からの観光客を集めるイーペルの猫祭りです。イベントを満喫したい方はぜひ、次のポイントを確認してみてください。

早めに行動しよう

前座のパレードが始まる14:00頃にはすでに、路上には観客の人垣ができています。場所取りをしておかないと前が見えない状況になるので、早めの行動が必須です。12:00頃には街に着いて、食事をしたり、街を散策してみてください。

カバンを持っていこう

何のためのカバンかというと、パレードの山車から飛んでくるお菓子や帽子、筆記用具などを入れるためのものです。

もちろん子供が競い合って、飛んでくるたくさんのお菓子などを拾い集めているので、私達は彼らの邪魔はしないようにしましたが、それでもたくさんもらいました。

近くにいた子供に私が拾ったキャンディーをあげたら喜んでいたので、こちらもうれしかったです。写真の小さな旗ももらえました。良い記念です。

十分に暖かくしていこう

3月といえど、外で3時間以上立っていると体温を奪われます。ベルギーの天気は変わりやすいので、柔軟に対応できるように薄めのダウンを持っていくなどして、風邪をひかないようにしてください。

私がお祭りに行った日はまだまだ肌寒かったので、冬のコートを着て行ってよかったと思いました。

電車を使っての日帰りの方は早めに駅まで移動しよう

電車を使ってその日のうちに帰りたい方は、電車の時間と本数をよく確認してください。イーペルから出ている電車の本数はそう多くはありません。

私が住んでいる場所まで帰るには18時台の電車に乗る必要があったので、残念ながらお祭りの最後までいられませんでした。駅と観覧していた場所は近かったので、ぎりぎりまでパレードを見ていても大丈夫だろうと思っていました。

ですが、祭りが始まるとパレードの邪魔をしないように人ごみの中を移動しなければいけなかったので、思っていたよりも時間がかかりました。時間に余裕を持って移動しないと、最悪電車を乗り過ごしてしまうこともありえます。

3年後に行かれる方は気を付けてください。車で行かれる方は、時間を気にすることなく楽しめると思いますが、帰りの渋滞は覚悟しなければいけないのではないかと思います。

まとめ

イーペルの猫祭り

ブリュッセルの花のカーペット、ゲントのイルミネーションなど、ベルギーでは数年に1度のイベントがたくさんあるように思います。

その数年に1度のイベント時に運よくベルギーにいることができたら、その幸運を逃さずにイーペルの猫祭りに行ってみてください。猫好きはもちろんの事、見る人全てを楽しくて幸せな気持ちにさせてくれるお祭りです。

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emi

投稿者プロフィール

ベルギーのルーベン在住。
フィンランド・イマトラで、中学校、高校の日本語教師としてインターンシップを半年間経験。
海外にて英語のサブ・ティーチャーなど。

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