インドで働くメリット・デメリットとは?20代でのインド就職経験者が実感をシェアします
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「日本にはもう飽きた、刺激が欲しい」と思っているそこのあなた!インドで働くことを考えたことはありますか?
私は新卒で入社した日本の会社を8ヶ月で退職し、インドの地で現地採用社員として働いた経験があります。
熱気があって面白そうな国だけど、やはり日本からは少し遠く、そこで働くのがどのような感じなのか想像がつかないという方も多いと思います。そこで、私が実感した「インドで働くメリットとデメリット」を共有できたらと思います。
※なお、私のインド就職までの経緯は以下の記事をお読みください。
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記事の目次
インドで働くメリット
英語力が向上する
インドで働く上で逃れられないのが英語です。インドへ渡航する前に英語力に磨きをかけることを強くおすすめします。なぜなら、社内では常に英語でコミュニケーションを取る必要があるからです。
実際に私がインドで働いていたときは、1日の労働時間の7割は英語を使用していました。
もちろん最初は、インド訛りの英語がさっぱり分かりませんでした。そこで、学生時代に使用していた英単語帳や参考書を日本から送ってもらい、再度勉強し直すことにしました。
自分の実力不足に気づく
勉強を再開してから数ヶ月程経って気づいたのですが、インド人の話す英語は発音がインド訛りなだけであって、文法や単語は何も間違ってはいないのです。
つまり、ただ単に私の英語の勉強が足りなかっただけだと反省しました。しかし、お陰様で英語力をアップさせることができました。
日本にはない海外駐在員とのご縁
インドで働くと、間違いなく日系企業の駐在員の方と交流する機会がたくさんあります。
インドではどこに行っても20代の私が最年少だったので、駐在員の方々に大変可愛がってもらえました。と同時に、仕事に関することでも様々なアドバイスを頂くことができました。
インドはこれから、ますます発展していくことでしょう。そんな成長途上の国に派遣される駐在員のほとんどは、日本で実績を上げた優秀な方です。そういった「できる人」から様々なことを学ばせてもらい、その経験が現在でも生きています。
もしもずっと日本で働いていたら、そういった方々とは一生お会いすることがなかったかもしれません。インドで働くことを選んだ結果、たくさんのご縁に巡り会えたのだと思います。
インド人と仕事をするコツを知れる
インド人と一緒に仕事をする上で重要なことは、英語力以上に「確認」です。非常に細かな確認が不可欠になります。
例えば、あるプロジェクトに必要な機械の納期が3ヶ月後としましょう。それまでに、機械メーカーとの打ち合わせや見積書の作成等、やるべきことがたくさんあります。
それをインド人にできそうかどうか聞くと、恐らく「No problem sir !」と返事をされると思います。しかし、納期1ヶ月前になって「やっぱり難しいです。助けて」と言われることがあります。
そうならないように、必ずまめにコミュニケーションを取り、現状を把握することが必要です。
要領さえつかめばうまくいく
最初はあまりにも適当すぎて何度もインド人スタッフと口論になっていましたが、うまく付き合っていくコツをつかめば人種や国が違ってもスムーズに仕事をすることは可能だと学ぶことができました。
インドとの付き合い方が見えてくる
インドは近いうちに中国の人口を抜くといわれている、急速に経済が発展している国です。近年では農業や工業といった第一次産業や第二次産業よりも、IT産業のイメージが強くなってきています。
バンガロールを代表とするIT都市が、インドでは非常に増えてきています。日系企業はやや遅れていますが、欧米の大企業はこぞってバンガロールなどに自社のIT拠点を置いたり、インドのIT企業と協業を進めていたりします。
実際にインドで働いてみることで、今後日系企業がインドとどのように付き合っていけばよいのかということが、見えてくると思います。
インド人との働き方を体得する
インドはいわゆる発展途上国なので、なかなか整備が行き届いていないこともあります。
前述のとおり、最近ではIT大国という比較的よい印象がインドについていますが、やはりプロセスの遅さやコミュニケーションの取りづらさなど、インド人と協業する上で困難を感じることはあります。
インド人と実際に働くと、インド人との働き方を体得することにつながりますし、あなたの会社が今後インドやほかの国と付き合っていく上であなたの経験が非常に役立つといえます。
グローバルな英語を通してコミュニケーション力が上がる
日本人は英語というとアメリカやイギリスなどネイティブの英語を思い浮かべる傾向にあります。しかし、グローバリゼーションが進んでいる現代においては、非ネイティブの英語話者と話すことが多くなってきています。
そんな中、「癖の強い英語」という印象があるインド英語を話す人々と仕事を進めていくことは、グローバル社会で活躍するために非常によい経験となります。
ある程度訛りの強い英語に慣れることで、インド以外の様々な地域の人々と英語でコミュニケーションする際も、その人の英語の訛りに比較的早く適用する能力が身に着きます。それに加え、TOEICなどのテストにおいても、綺麗な英語だけを聞いてきた人よりもリスニング対応力がついてきていることを実感できるかもしれません。
インドで働くデメリット
日本よりも不便
日本が便利すぎるということありますが、インドはまだまだ発展途上国といわれる国なので、日々の生活では不便を感じることが多いでしょう。
なかなか日本食が手に入らないことはもちろん、公共交通機関があまり整備されていない地域も多いので、電車やバスを使うのは大変ですし、タクシーを使うにしても、道路が非常に渋滞していて移動がスムーズにできないことも多いです。
そういったところでストレスを強く感じないようなマインドセットを持つことが、インドでよりよく働くことの鍵となります。
貧しさから発生する治安の悪さ
インドで生活していると、日本では目にすることがない光景に直面しなければいけないときがあります。
現地の人からすれば私は外国人です。道を歩いていると、たくさんの貧しい家庭の子供たち、いわゆるストリート・チルドレンが寄ってきてお金を求められます。また、身につけている時計やネックレス、そして財布までも盗もうとしてきます。
そのため、外に出るときは高価なものは身につけないことを強くおすすめします。現金も最低限の金額を持ち歩くようにしましょう。
また、彼らの貧しさに同情してもお金は絶対に渡さないようにしましょう。そのお金では彼らを救うことができません。私はお金ではなく、食べ物やスナックを買って子供たちにあげていました。
ぼったくりが多い
タクシーやオートリキシャ(三輪車)を道端で拾うときは、基本的にぼったくりの金額を提示してくるので「メーターを使用してください」とお願いしましょう。
おそらく相手は「今、機械の調子が悪い」とか「インドではそんなもの使わない」と見え見えの嘘を並べてくるので、そんなドライバーは見限って他を探しましょう。
駐在員には1人に1台、車とドライバーが配置されるため、そういった目に遭う機会は少ないと思いますが、現地採用者だと状況は違います。自分のために交渉する力が必要になってきます。
自分で信頼のできるドライバーを見つけ、連絡先を交換すると、その後が便利です。
食にまつわる問題
日本人にとって、「食」はインドでの大きな問題の1つです。
高価な日本食
日本食を提供するレストランは増えてきましたが、現地採用者は毎日口にすることができません。その理由は、単純に高いからです。
例えば、日本の100円回転寿司のクオリティーで10貫3,000円くらいします。
毎日スパイス漬け
私は結構なカレー好きで、日本にいた頃はよくカレーを食べていました。そのため、「インドに行って毎日カレーでも余裕だろう」と思っていました。
実際、在住3ヶ月目までは毎日朝昼晩、美味しくカレーを食べていました。しかし、在住4ヶ月目から途端に食べたくなくなったんですね。不思議なのですが、スパイスを使った料理から逃げたくなります。
それからというものの、市場で食材を買い自炊するようになりました。スパイスから逃れられた上、自炊するようになって食費もかなり減りました。
仕事のやり方に戸惑う
日本人とインド人では考え方が違うことも多いです。日本人には日本人のペースがあると同時に、インド人にはインド人のペースがあります。
そこで日本人のペースをインド人に押し付けると、軋轢が生まれるばかりか、仕事がスムーズにいかなくなってしまうでしょう。
そのため、日本でのやり方は念頭に置きつつも、インド人の仕事のペース(例えば、チャイ休憩は長めなど)を尊重して受け入れる姿勢が必要です。
本社と現地の従業員の板挟みに遭う可能性がある
これはインドに限ったことではないですが、駐在員は本社と現地の人々の板挟みになる可能性があります。
特にインドでは商習慣や文化が違うことも多いので、インドの商習慣や文化を理解しない本社と、折り合いがつきづらいこともあるでしょう。
このような異文化マネジメントの経験を積むことは非常によいことだと思いますが、あまりにも困難が続くと、心が折れてしまうかもしれません。
まとめ~物事をポジティブに考える癖がつく
かっこいいイメージのある海外就職ですが、メリットばかりではありません。良い面があれば必ず悪い面があります。インドにも様々な人がいます。イライラしたことも何度もありました。
しかし、その国の不平不満を言っても状況は変わらないんですね。そのことに気付いてからは、物事を前向きに考える癖がつきました。ポジティブになれれば「どんな場所でも大丈夫、生きていける」という自信がつきます。
ぜひ人生で一度、インドで働いてみてはいかがでしょうか?間違いなく刺激的な毎日を送れますよ!
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