台湾でコンサルタントとして働く一日って?台湾の日系コンサルティング会社に就職
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日系コンサルティング会社でコンサルタントとして台湾で勤務する私の、とある1日のタイムスケジュールをご紹介します。
私の担当は台湾にすでに進出している、またはこれから進出しようと考えている日系企業の支援をすることです。
支援といっても、お客様によって範囲や内容が多岐にわたります。必要に応じて、台湾での市場調査や現地での問い合わせ、交渉などの代行もあります。
外出は多いですが、基本的にはオフィス内での仕事時間の方が長く、出張はそれほど多くないポジションとなります。
記事の目次
8:00AM 起床
通勤手段
私の住んでいるところから会社までは、MRT(地下鉄)でもバスでも行けるため、起床時間によって使い分けています。
朝は日本同様道路が混みあうので、バスだと予想以上に時間がかかる日もあります。でも、台湾のバスは路線や停留所が非常に多いので、場所によっては、MRTよりも目的地に素早くアクセスすることができて便利です。
私はバスを使う方が、会社に近い位置に降りられるので、時間に余裕があるときはバスを使うようにしています。
台湾でも、日本のSUICAやPASMO同様に交通機関で使用できるICカード「悠遊カード(ヨーヨーカード)」があり、事前にチャージしておくと乗り降りのときに便利です。
朝の通勤時は急いでいることが多いので、前日の夜に必ず残高を確認します。ちなみに、台湾では、日本のような定期はありませんので、少し多めにチャージをするようにしています。
出勤前の朝ごはん
寝坊しがちなので、朝食は前日に自分で用意したサンドイッチを会社に持っていき、始業前に自席で食べることが多いです。
サンドイッチのお供は温かいコーヒーと決めているので、会社に向かう途中のコーヒー・ショップで購入して持っていくこともあります。
台湾の方はコーヒーが大好きなので、コーヒー・ショップもたくさんあります。味は微妙なものもありますが、量が多くて安いのでよく利用します。
前日に朝食の用意ができなかった場合は、最寄り駅に行くまでの間で台湾式サンドイッチを購入することもあります。
台湾では、朝から昼までだけ営業している朝食専門店がいくつかあり、作り立てのサンドイッチや、豆乳や、卵焼きなどを販売しています。出勤前の台湾人で、いつもにぎわっています。
9:00AM 会社に到着・勤務開始
会社に到着し、自席で手早く朝食を済ませると、まず一番にメールを確認します。夜にクライアントからメールが送られていたり、新しいクライアントからの問合せなども入っていることが多いからです。
対面ミーティング依頼を、当日に問い合わせされるクライアントも多いため、朝早い時間のメール確認は重要です。
その他、クライアントへ送らなければならない書類や、いただいた情報の確認など、細かな作業は朝の時間帯にできる限り済ませるようにしています。
10:00AM 提案のための現場確認
クライアントの台湾でのプロモーションのお手伝いをする場合は、実施場所をご提案することもあります。クライアントの要望を満たせる場所なのか、自分の目で確認が必要な場合もあります。
午後はクライアント対応で追われがちなので、朝早めの時間を使って手早く現場の下見を済ませることもあります。
12:00AM ランチタイム
台湾では、昼寝は重要!
会社内には、ランチを食べられるスペースと給湯室が備わっています。ランチを持ってきたときはこのスペースで食べて、昼寝をするようにしています。台湾は暑い南国のせいか、ランチの休憩時間にみな昼寝をする習慣があります。
1時間のランチタイムの場合は最初の20分程度で食事を済ませ、その後はオフィスの照明を一部落として、それぞれ自席などで昼寝をします。私は全く違和感なく、あっという間に溶け込むことができましたが、とまどう日本人の方も多いようです。
昼寝をするとリフレッシュできて、午後の集中力が高まるのでおすすめの習慣です。
ランチがなくても選択肢が豊富!
ランチを持ってきていない場合は、会社の近くのお店で食べます。私はランチのコストはできるだけ抑えたいので、レストランには行かず、安めの食堂か、お弁当で済ませるようにしています。
会社の周りにたくさんおいしい食堂やお弁当屋さんがあるので、選択肢が豊富です。自分で新しいお店を発見して試してみるのも楽しいですし、同僚のおすすめのお店に一緒に行くこともあります。
台湾の方は、ランチは外食派が多い印象があります。日本同様、ランチタイムになるとみんな一斉に外に出るので、人気のあるおいしいお店は大混雑していることもあります。
1:00PM クライアント来客ミーティング
午後にミーティングがあることが多いです。クライアントのオフィスに伺うこともありますし、まだ台湾にオフィスを構えていないクライアントの場合は、会社に来ていただくこともあります。
クライアントとのミーティングに参加し、ヒアリングをしたり、議事録をとりながら、今後の提案やアドバイスに必要そうな情報を絞り込んでいきます。
事前に相談内容をいただいている場合は、用意した資料や情報を共有しながら、今後の進め方などについて話し合います。
3:00PM ミーティング後、提案書まとめ
ミーティング終了後に、内容を整理して必要な提案情報を用意します。提案をするために、台湾人の同僚と協力しながら調べものをすることもありますし、上司を交えてディスカッションをすることもあります。
また、日本からのクライアントがお菓子を持ってきてくださったときは、同僚と一緒にお茶を飲みながらお菓子を食べて一息つきます。
6:00PM 業務終了
翌日のタスク(仕事)の確認と準備を終えたら、業務終了です。ほぼ定時で帰宅するスタッフが多いため、6時を過ぎるとアッという間にオフィスから人がいなくなります。
このタイミングで、日本のクライアントからメールが入ってくることもあります。緊急で入りそうな連絡の有無を確認しながら、なにもなさそうな場合は私も定時で業務を切り上げるようにしています。
この時間を業務終了時間としている会社は多いようで、道路は帰宅を急ぐ人のスクーターでごった返します。
7:00PM ジョギング
仕事が時間通り終了して天気が良いときは、運動を兼ねて夕飯前にジョギングをするようにしています。台北でも日本同様ジョギングをする人は多く、夜になると町中や公園でみかけます。
台湾では昼は暑いので、夜に運動をする人が多いです。ジョギングをする人、バスケをする人、スケボーをする人。子どもも夜に公園で遊びます。公園でラジカセを持って、ダンス・レッスンをするおばちゃんたちを見かけるのも夕方からです。
8:00PM 夕食
基本的に自炊が多い夕食
ジョギングを終え、シャワーを浴びてさっぱりしてから、夕食の準備を始めます。野菜は日本と比べると値段が安く1袋あたりの量も多めなので、積極的に食べるようにしています。
食費は、自炊をしてもそれほど高くつきません。スーパーでなく朝市で購入すると、さらに安くあがるときもあります。そのため、週末にまとめて朝市で購入しておくこともあります。
台湾流にオイスターソースで炒めたり、鍋やスープにしたりして、炊いた白飯と一緒に食べます。
ちなみに、台湾で借りる全ての部屋にキッチンがついているわけではありません。キッチンがつくと賃料が少し高くなることもあります。私の場合は自炊できる環境を確保したかったため、キッチンがついている部屋を借りています。
毎日おいしい果物を堪能
台湾では果物が豊富でおいしいので、食後のデザートとして必ず食べます。ほぼ1年を通して見かけるグァバ、パイナップル、バナナに始まり、マンゴーやドラゴンフルーツ、スイカ、レンブなどが、スーパーでもお手頃価格で購入できます。
カットしてそのまま食べたり、ヨーグルトに入れて食べたりもします。
日本ではいろいろな果物が高いので、毎日手軽に食べられて本当にラッキーだなと思います。週末以外はほぼ自炊をしますが、しなくても安くておいしいお店がたくさんあるのでまったく困りません。
9:00PM 散歩&夜市巡り
夕食を終えると、散歩を兼ねて夜市巡りをすることもあります。夜市は何も買わずに歩いて通り抜けるだけでも、けっこう楽しめます。
また、純粋に散歩を楽しむこともあります。台北市内は面積が小さくて、歩いて移動しても苦になりません。
歩くのが面倒なときは、自転車でナイトサイクリングをします。大きな道路の場合は自転車専用レーンがあるので、夜でも安心して走れます。
11:00PM 翌日の準備
翌日に朝ごはんやランチを持っていくときは、用意をします。TVで天気予報をチェックして、翌日に着ていく服を決めて準備します。台北は1年を通して雨が多いため、雨を常に想定した服装にしておく必要があります。
傘は折り畳みを持ち歩くようにしていますが、大雨が予想されるときは前もって防水加工の靴を用意するなど、気をつけています。
お風呂はついていないので入りません。シャワーのみです。台湾の一般的な部屋はシャワールームとトイレが一体化していますが、バスタブはなくシャワーのみの場合が多いです。
お風呂は恋しくなることもありましたが、だんだんとない生活に慣れてきました。ゆったりとお風呂につかりたい場合は、近場の温泉に行くようにしています。
0:00AM 就寝
12時頃にはたいてい就寝するようにしています。湿度が高いため、1年中、除湿器と冷房はつけっぱなしで寝ます。除湿器はすぐに水がたまるので、寝る前には中身を確認して空の状態にします。
まとめ
日本人のクライアントが多いため、ときとして残業もあります。同僚は基本的に残業しませんし、私の状況をくみ取ることもありません。自分の力だけでは対応できない業務なども出て、困ったこともありました。
日本では上司や同僚も残業していることが多く、すぐに相談できました。でも台湾では相談相手と話す時間が限られています。そのため、決断力を問われる場面に数多く遭遇しました。
自分だけで判断を下してよいもの、上司の了解を得て自分で判断を下すもの、上司の判断を仰がなければならないもの、全員で話し合って判断を下さないといけないもの。
結果、この判断と振り分けがすばやくできるようになりました。効率的に仕事をまわせるお陰で日本と比較すると残業はそれほどなく、プライベートの時間も増え、健康的な生活になって良かったと感じています。
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