アメリカの医療系営業補佐として働く日本人の給料とは?
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私はアメリカのメリーランド州で現地採用として医療装具を扱っているメーカーに5年ほど勤めています。営業ではなく、補佐やカスタマーサービスのような役割をしているので、事務と雇用形態が近いです。
営業の人たちはベースの給料プラス出来高払いなので、成績がよければ報酬も増えます。しかし、成績が芳しくないと、職を失うリスクもあります。
「補佐」である私は出来高払いもありませんが、営業成績がよくなくても給料にあまり影響がありません。そんなアメリカでの給料事情についてご紹介します。
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記事の目次
アメリカの医療系営業補佐の給料
雇用形態
Non-exempt(非適用対象外)とExempt(適用対象外)という雇用形態の種類がアメリカにはあります。
なにから「適用対象外」なのかというと、連邦や州の労働基準法からです。「非適用対象外」という言い方は二重否定になるので、Non-exemptは労働基準法の適用対象で、Exemptは労働基準法から除外されたという意味になります。
この2つの違いを簡潔に言うと、残業代が支給されるかどうかです。私はNon-exemptで、残業代が支給される方の形態で仕事をしています。
給料は残業代ありの時間給勤務
社員ですが、時間給で働いており、1時間23ドルほどです。基本の稼働する時間は8時間。よって、1カ月で約4,000ドルです。
会社が指定するオンラインのタイムカードに毎日記入し、それを2週間に1回提出。残業や有給を申請する場合はそこで時間が管理されます。残業代は通常時給の1.5倍で、有給は通常通りの額です。
月4,000ドルと書きましたが、ここから税金や医療保険などを差し引いた手取りは2,800ドルぐらいに減ります。
アメリカ就職でかかる生活費
都市部は家賃が高く、2LDKぐらいだと1,500~2,300ドルぐらいかかってしまうので、家賃と光熱費(100~150ドル)を合わせるとあまり手元に残りません。
家族がいると、食費や生活費がさらにかかるので、これくらいの給料だけではとても生活が成り立たないというのが厳しい現実です。配偶者も同じかそれ以上稼いでいないといけません。
アメリカの医療系営業補佐の給料の支払方法
私は今、給料は直接銀行に振り込んでもらっています。多分、リクエストをすれば、チェック(小切手)を自宅に郵送してくれると思います。が、最近の主流はDirect Depositという直接振り込みだと思います。
自分の使う銀行の口座番号を会社に伝えるだけで、給料日に振り込まれています。手数料はありません。
銀行への給与振込のメリット
給与の銀行への振込が主流だとお伝えしましたが、これにはメリットがあります。
銀行には口座の種類がいくつかあります。そして、だいたいどの種類も月々10ドル前後の管理費がかかります。でも、指定金額以上のDirect Deposit、給与振り込みがあると、その管理費が無料になります。
すべての銀行がそうだとは言い切れませんが、主要な銀行ではそのようなプランをよくみかけます。
アメリカの医療系営業補佐のボーナス・昇給
きっと営業の人と比べると大した額ではないですが、ボーナスもあります。四半期ごとに決算があって、その都度会社が決めた目標をどれくらい達成できたかによって、ボーナスの割合が決められます。
ボーナス
運が良ければ1年に4回ボーナスがあります。でも、金額はほんの数百ドルです。しかも、半分とまではいかなくても、40%ぐらい税金で天引きされてしまいます。
そして、昇給のチャンスもあります。私の会社では年に1回で、1年の始まりのころに、その1年のゴールを決め、12月に自己評価をします。
その後マネジャーが総合評価を下します。その内容によって、昇給があるか、ないかが決まります。
アメリカの医療系営業補佐の交通費
交通費
交通費支給という待遇は、アメリカの現地会社ではほとんど見かけません。ただ、自分の車を仕事に使って営業先や仕入れ先などを回る時に、車の維持費・ガソリン代や有料道路代などを会社が支払うことはよく聞きます。
車の維持費
そして、私の仕事も例外ではありません。毎日車で色々な所へ行くので、車の維持費として300ドルぐらい受け取っています。
1カ月間の走行距離数を月末に報告するのですが、それを元にガソリン代も支払ってもらっています。どれだけ走ったかによりますが、月々100ドルは越えています。
アメリカの医療系営業補佐の福利厚生
ありがたいことに、色々な福利厚生があります。健康歯科保険や、生命や傷害保険といったものもありますし、有給休暇や病気休暇も与えられます。
病気休暇とは、体調不良で仕事を休む時に使え、自分だけでなく、家族が病気の時にも使えます。他には、401Kと呼ばれる企業年金もあります。
シッターを探すのを手伝ってくれるサイトにも加入しており、子育てしている人にはありがたいです。
もちろん、自社商品は社割がありますし、他にも提携しているショップで買い物をするとポイントがもらえるサイトも利用できます。
まとめ
現地採用でアメリカを拠点とした医療器具のメーカーに勤めている私の給料事情をまとめてみました。
私だけの給料では家族を養っていけませんが、残業代がちゃんと出ますし、仕事をするのに車が必須なので、車関連の手当をもらえるのはとても助かります。
そして、有給休暇と別に病気休暇があるのもいいですね。子供が体調を崩して学校を休まなくてはいけないときに使えますし。
時給だけでなく、その他の条件も含め、総合的にこの仕事の価値を考えると、悪くはないのかなと思います。
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