ベトナムで仕事を探すなら確認したほうがいいチェック項目10点
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ベトナムで仕事をしたいと思っている皆さん。実際に働こうとするといろいろな準備が必要となってきます。そうなるとどこまで仕事先の企業がサポートしてくれるのか、雇用されたあとの給料体系や待遇はどうなっているのかなど気になりますよね。
今回は私のベトナム駐在の実体験を踏まえ、入社前にこれだけはチェックしておきたいポイントを10点ご紹介いたします。何かとお金のかかる海外。少しでも出費を抑えるためにも、サポート体制の充実している会社を選ぶのも重要となってきます。
※1ドル=約110円、1ドン=約0.0047円(2019年5月)
記事の目次
出発前の日本での出費
チェック1. ビザの手配
海外で働くのに真っ先にやらなければならないのが、就労ビザの申請です。
ベトナムのビザを申請する際には
- パスポート
- パスポートコピーの公正証書
- 証明写真
- 英文の健康診断書
- 英文の就労可能と書かれた医師の診断書
- 大学の英文での卒業証明書
- 無犯罪証明書
と、自分で用意しなければならない書類だけでも多岐にわたります。
また実際のビザの手続きには費用がかかります。それらを自身で負担するのか会社が負担するのか、必ず確認してください。
ビザの種類によって料金は異なりますが、これらすべてを用意したり大使館での手続きなどを行うのに30,000円程度は発生すると考えておいたほうがいいでしょう。
チェック2. 予防接種の費用
長期で海外で働くとなると、心配されるのが感染症です。ベトナムへ渡航の場合接種したほうがいいとされているのが「A型肝炎」「B型肝炎」「狂犬病」「破傷風」「日本脳炎」の5つです。
これらのワクチンですが、医療保険が利かないため1本の接種に約10,000円ほどかかります。また1回の接種で終わるのではなく、それぞれ2〜3回程度打たなくてはならないため、すべて終えると100,000円以上の費用がかかります。
この費用が負担してもらえるかも大事なポイントです。
チェック3. 引っ越し費用
もし日本で一人暮らしをしていたなら、海外で働くとなると日本で使用していた荷物の引っ越しが必要となります。住宅の解約金や、使っていた家具などを実家に送る費用が発生します。
海外で働く場合、ビザが取れたら翌月に出発といったケースも多いです。そのとき、空いている業者に頼まざるを得ず、通常より高い費用が発生することもあります。また引っ越してから出発までの間、日本でホテルに滞在すると費用がかかります。
給料体系のスタイル
チェック4. 給料
総額か手取りか確認を
一番気になるのが給料の部分になるかと思います。日本では総額支給表示が一般的ですが、海外では手取り表示のケースもあります。
これは海外で日本人が働く場合、その国の税金や社会保障の仕組みがわからず、給料体系が不明確になるのを避けるためです。
どちらの表記なのか、必ず確認をしてください。後者であれば問題ないですが、前者なら「思っていたより手取りが少ない!」となる場合があります。
支給される通貨は何か
支給方法通貨の確認も必要です。私は、アメリカドル(USD)支給になっています。銀行でUSDからドン(VND)にその日のレートで変換して、その月に必要な分だけお金を引き出しています。
これはVNDの価値が低いため、ドルで貯金をしておき日本へ帰ったときに日本円に戻しやすくする対策なのです。
チェック5. 賞与
ベトナムには旧正月あけの2月、もしくは3月に2カ月分の給料を従業員へ支払う慣習があります。これを「13カ月目の給料」と呼んでいます。
またそれとは別に、会社によっては日本のボーナスが支払われることもあるでしょう。日本では夏冬の2回が一般的ですが、ベトナムでは13カ月目の給料がある関係で、1回となる企業もあります。
賞与に関しては給料とならんで、会社を選ぶ際に重要なポイントとなりますので、慣習をしっかりと理解して待遇面のチェックをしてみてください。
金額補助の有無と注意
チェック6. 交通費
2019年1月現在ベトナム・ホーチミンでは市内を走る公共交通機関は、バス・タクシー・バイクタクシーの3つとなります。
会社によっては送迎付きのところもあるようですが、そうでないときは自力で会社に向かうことになります。交通費を負担してくれる会社もありますが、そうでない場合は給料から捻出することになります。
通勤時間帯は道が混み合うため、ベトナムでは小回りの利くバイクタクシーが人気です。2キロほどの道のりで約10,000VND(約47円)です。
1回分は安いのですが、毎日往復となるとそれなりの出費となりますので、交通費の有無と住宅の場所は注意したほうがいいポイントの1つです。
チェック7. 家賃補助
急成長都市ゆえ家賃は安くない
東南アジアの家賃と聞くと、日本より安くて豪華な住宅に住めるイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。ホーチミンの場合、そのイメージは大きく覆る家賃相場となっています。
日本人が住めるような設備などが整った住宅であれば、スタジオ・タイプの部屋で600USDくらいが最低ラインとなります。ファミリーで住むような2LDKなどのお部屋であれば、900〜1,300USDほどとなります。
ホーチミンは近年、高級マンションなどの開発ラッシュが続き、家賃がどんどん高騰しているのが現状です。
「東南アジアだから家賃は安いだろう!」と甘くみていると、住宅を探すときに予算が足りないといったことに陥りますので気をつけていただければと思います。
会社の補助相場は
会社からの家賃補助相場についてはその会社それぞれのようで、家賃まるごと負担してくれる企業もあれば一定金額で決まっている会社もあるようです。
私の場合は全額補助が出ており、会社契約の住宅に住んでおります。現地採用の場合、全く無いケースも有るようですので契約の際にご注意いただければと思います。
休暇の規定と帰国費用
チェック8. 休暇
ベトナムの年間祝日の日数をご存知でしょうか?2019年はなんと1年間でわずか11回です。日本と比べると圧倒的に休みが少ないのです。
そのため有給の回数や日本歴の休み体系なのか、入社前に確認しておくといいでしょう。私も知らずにベトナムへ赴任しましたが、休みの少なさに驚きました。
ベトナムに合わせた勤務体系であれば、日曜日+3回の休みが一般的なので土曜日は1回出社することになります。日本のような休みの回数を求める方であれば、ベトナムでの勤務はおすすめできないかもしれませんね。
チェック9. 一時帰国航空券の費用
海外赴任や現地採用の場合、多くの企業には日本に一時帰国をする際の航空券の費用を出してくれる制度があります。
ベトナムで長期の連休が取れるのは、1〜2月にある旧正月の期間となります。この期間中に日本に帰る人が年間を通してもっとも多いのですが、この期間は日本の年末年始同様、航空券の値段も大幅に上がります。
そのため制度があっても、いくらまで補助が出るのかなど細かいところまで事前に確認をしておくといいでしょう。
医療保険について
チェック10. 医療保険
長期間、海外で働くとなると気になるのが医療費用です。もちろん日本の健康保険は使えないため、基本的には長期の旅行保険など民間の保険を利用することになります。
私の場合、会社負担ではありますが、1年間でおよそ15万円ほどがかかっています。このタイプの保険は病院を利用した際の自己負担は0円となりますので、安心ですね。
保険加入のポイントは、契約する保険会社によって使える病院が決まっている場合があります。日本人医師のいる病院、そうでない病院がありますので会社が保険を用意しているなら、どこで利用できるのか確認しておくことをおすすめいたします。
まとめ
海外勤務はいろいろとお金のかかることや、日本と違った慣習があるため理解しておかないといけないことがたくさんあるのがおわかりいただけたでしょうか。雇用条件は、日系企業、ローカル企業、駐在員、現地採用で異なってきます。
海外で働く目的は人それぞれだと思います。その目的をかなえるために、面接などの際には提示された条件をうのみにするのではなく、積極的に質問や交渉を行い、納得したかたちで働く場所を選んでいただければと思います。
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