中南米に位置するグアテマラ。中南米と聞くと、ます治安の悪さをイメージする方も多いのではないでしょうか?
世界有数のコーヒー産地としても有名なグアテマラは、観光資源の豊富な国。多様な気候・文化を持ち、世界遺産に指定された都市や遺跡など、見どころがたくさん。世界中から観光客が訪れます。
旅行や長期滞在などの際に気になるのが治安と移動手段。グアテマラでより安全に旅行するために役立つ情報を紹介します!
グアテマラの首都はやっぱり危険!
グアテマラの玄関口、ラ・アウロラ国際空港のある、首都「グアテマラシティー」。いくつものZONA(ソナ)と呼ばれる地区に区切られています。
地区によって程度の差はありますが、首都は全体的に治安が悪く、強盗・殺人事件が日常的に起きています。
田舎へ行くほど治安が良くなる
グアテマラでは、首都から田舎に行くほど、治安は良くなる傾向があります。
首都においては不必要に歩き回らないのが賢明。電話や電子機器を人目に付く状態で使わないようにしましょう。
服装も目立たないものにし、ピアスや指輪など、アクセサリー類も控えめにしたほうがベター。首都を歩いていた時に指輪のひったくりに遭ってしまったグアテマラ人の知り合いが何人もいます。サングラスまでひったくられた人も!
アジア人は特に目立ちます。持つもの、身に着ける物には気をつけましょう。
交通手段はよく選ぼう
首都グアテマラシティーには、バス・タクシー・トランスメトロ(専用車線のある特別なバス)などの移動手段がありますが、安全に旅するために気をつけるべきポイントがあります。
空港から中心部への移動
空港からの移動は、空港付きのタクシーが一般的です。到着出口にカウンターがあるので、そこでタクシーを呼んでもらいます。
大切なのが、空港が紹介してくれる信頼できるタクシーを使うこと。外に出て、流しのタクシー(ほとんどが白い車)には絶対乗らないようにしましょう。流しのタクシーで、強盗など多くの犯罪が起きています。
観光地アンティグア、パナハッチェルには、Atitlan Tour(アティトラン・ツアー)というツアー会社のシャトルバスが出ているので、アンティグアに行く際は安全&便利です。
Atitlan Tour
空港発アンティグア経由パナハッチェル行
- 時間:6:00、11:00、14:00
- 運賃:アンティグア行12ドル/パナハッチェル25ドル
- TEL: (502) 5786-0227
- 公式サイト:www.atitlantour.com/
グアテマラシティー内の移動はタクシーが基本
グアテマラシティー内で移動するとき、一般的なのはタクシーです。空港からの移動で述べたように、流しのタクシーは本当に危険です!ホテルのフロントから呼んでもらったタクシーや、メーター制のタクシーを利用するのが安全です。
メーター制のタクシーは黄色または緑の車体で、大きなショッピングセンターには必ず待機しています。メーター制タクシーの場合も、ぼったくりを避けるために目的地まで大体いくらか、乗車前に確認することをおすすめします。
タクシーや車で移動する際は、車の窓をあまり開けないこと。車のすぐ脇にバイクで乗り付け、開いた窓から銃を突き付けて脅し、金品を要求する手口が横行しています。
バスに乗る時の注意
バスに乗る場合、シティーを巡回している真っ赤なバスには乗らないようにしましょう。スリ、強盗が多発しています。トランスメトロや長距離バスは比較的安全です。
ZONA17にある、Centra Norte(セントラ・ノルテ)ターミナルはグアテマラ国内移動の際はとても便利です。ショッピングモールと併設したバスの巨大ターミナルで、きちんと整備されています。
グアテマラの東側の主要都市をほぼカバーしているリテグア社、コーヒーで有名なコバン方面に行くモンハ・ブランンカ社など、多くの主要長距離バス会社が乗り入れています。
Litegua(リテグア)社
- 住所:Km. 8.5 Carretera al Atlántico zona 17
- TEL:(502)4007-0631
- 公式ホームページ:http://www.litegua.com/
トゥクトゥクの利用
アンティグアやパナハッチェルなどの観光地や郊外では、タイやインドでも見かけるトゥクトゥクと呼ばれるバイク・タクシーが走っています。観光地内の移動の時はとても便利ですが、暗い時間帯や女性一人での利用は避けたほうが無難です。
油断は禁物、スリに注意
どこの観光地でも、必ず出没するのがスリ。私も何度かスリに狙われたことがあります。
レストランなどで、バックを残して席を離れるのはもちろんご法度ですよ!バッグは常に膝の上にキープです。チャックがついていて、ちゃんと閉められる斜め掛けバッグがおすすめです。リュックの場合は、背中ではなく、前で背負いましょう。
誰かに後をつけられているのを感じたら、すぐ近くのお店に入る、などの対策を。
混雑したグアテマラのバスも危険です。ぎゅうぎゅうに人を押し込めるので、身動きが取れないことも。ポケットに財布を入れたまま乗車しないようにしましょう。かばん等の荷物も、常に自分の前に来るように持つのも大切です。
貴重品の持ち歩き方法
パスポートやカード類など重要書類・多めに引き出した現金など、持ち歩くのは緊張しますよね。
移動の際、私がいつも愛用しているのが「腹巻式の貴重品入れ」。パスポート、クレジットカード、キャッシュカード、免許証など、重要書類はすべてお腹に巻き付けて、少しゆったりめの上着を着れば見事に隠すことができます!
クレジットのICチップのせいか、空港のセキュリティーゲートで引っ掛かり、確認されることを除けば、完璧です。
普段の街歩きには、持ち歩く貴重品は最小限にしましょう。パスポートも、コピーで代用できることが多いです。
財布には、交通費とその日使う分だけの現金を入れましょう。強盗に脅された時など、すんなりお金を渡せば助かることが多いので、200ケツァール(27ドルくらい)ほど、いざという時に備えて持っておきます。
現金は特に、分散させて持ち歩くことをおすすめします。※1グアテマラ・ケツァール=14.5578円/2018年2月24日現在
【SmartTravel®】ウエストポーチ
このウエストポーチはポケット裏地に、海外製品でも使用されているRFIDブロッキング素材を採用しています。磁場、電波を通さない素材なので、スキミング行為をシャットアウトします。
海外では貴重は肌身離さず見えないところに持ちましょう。海外のスリ師はあなたが思っている100倍ぐらい上手にモノを盗みます。
グアテマラの観光地の歩き方
アンティグア、パナハッチェル、コバン遺跡など、首都から離れた観光地は、首都よりは治安が良いですが、「人通りの少ない通りには行かない・夜遅くは出歩かない」など、常識的なことを守るのは忘れずに。スリにはいつも要注意です。
観光地で多いのが、バスの運賃のお釣りを返してくれなかったり、お土産を買うときに高い値段をふっかけてくるケースです。
トラブルを避けるためにも、あまり大きい金額の紙幣で払わないようにしましょう。スーパーや銀行で、お金を崩しておくとGood。
グアテマラは貧富の差が激しい国。どこに行っても、スラム街を見かけます。allejón(カジェホン)と呼ばれる袋小路になった小道が多く、追い詰められてしまうと逃げ道がありません。興味本位で立ち入らないように!
まとめ
残念ながら、グアテマラの治安があまり良くないのは確かです。でも、交通手段をよく選んだり、貴重品の持ち歩き方に気をつけることにより、ある程度の危険は回避できます。
一般的なグアテマラ人は明るくてとってもフレンドリーです。見知らぬ人同士でも助け合いの精神があって、とても温かな国民性だと感じました。
グアテマラは、日本では見られない絶景ポイントもたくさんあり、とても魅力的な国です。今回挙げたポイントを守って、見どころ満載のグアテマラ旅行をぜひ楽しんでくださいね。
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