海外生活が新しい自分と出会うきっかけに!自己主張ができれば世界が変わる

本音を言わない日本人 海外転職ノウハウ

どこの国でも人はそれぞれ性格が違いますが、一般に海外では日本人と違ってイエス・ノーをハッキリ言う人が多いですよね。人に合わせるよりも、自分のしたいこと・思ったことを優先します。

私も海外生活の初めの頃は、自己主張の強い友人に対してちょっと苦手意識を持ってしまったり、そういう文化だとわかってはいても気の強い人なんだと思ってしまったりしていました。

ところが、海外生活を長く経験し色んな人達と話すことで、そんな日本人としての反応が間違いだということに気づいたのです。

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空気を読まないことが友達の助けになることも

みんなで一緒にいる

海外生活5ヶ月目の頃、新しく始めたアルバイト先で上手くいかず悩んでいました。人間関係もそうですが、何といってもやはりコミュニケーション能力の問題です。つまりは英語力の低さからくる悩みが多く、英語に対する自信を無くして誰とも話したくないと思っていました。

英語ができる友達のアドバイスでさらに惨めに

その頃、私はシェアハウスで台湾人とスペイン人と住んでいたのですが、ある時スペイン人の子が話しかけてきました。

「どうしたの?最近元気ないけど」

「ちょっとアルバイト先で上手くいかなくって……」

「そう、でもあなたはまだ始めたばかりだし自分なりに頑張れば良いのよ」

「そうだよね……。ありがとう」

この後もさらに、彼女の饒舌さや英語力の高さも手伝ってアドバイスは続きます。しかし残念なことに、英語力に自信を無くしていた私は特に英語のできる彼女と話すことでより自分の惨めさを痛感し、「もう一人にしてほしい」と思っていました。

落ち込んでいるのに一人にしてくれない

おそらく日本人同士であれば、空気を読んだり、表情などから察したりしてあまり多くは語らず、一人にしておこう、そっとしておこうというような雰囲気になると思います。しかし彼女は違いました。

あまりにも気持ちが疲れてしまった私は

「うん、そうだね。分かったよ。じゃあちょっと色々考えたいし部屋に戻るね」と言い訳し一人になろうとしたのですが、その瞬間、

「ダメだよ。辛い時やしんどい時に一人になると余計に気持ちが暗くなっちゃうでしょう?ここはせっかくシェアハウスなんだし、私たちもいるから、こういう時こそ皆とたくさん話した方が良いわ!私達は家族なんだから。そういえばね、この前……」

と、彼女は話を続けました。

違った解決方法もあっていい

当初こそ戸惑いや多少のストレスを感じてはいたものの、また日本人からすれば少し荒療法かもしれないけれども、そういうやり方もアリだなと思うようになりました。

そう感じられたのは、この時に彼女が「一緒に話して解決していこう!」と自分の考えを主張してくれたおかげでした。

本音を言わないのは誰のため?

本音を言わない日本人

多少なりとも日本の文化を知っている海外の人は、なぜ日本人は本音を言わないのかという質問をよくしてきます。やはり彼らにとって、これは少し奇妙なことのようです。

ある時、ベルギーの女子に言われました。

「日本人は、例えばみんなで話してどこかへ行こう!となった時、自分は行きたくないと思っていても、行く!と言うでしょう?不思議なのよね」と。

行きたくなければ素直に言うのが彼女たちのスタンダード

「おそらく日本人は、そこでみんなと反対意見を言うのを良くないと思っているからだと思うよ?もし本音を言って嫌われてしまったらどうしよう、とか考えるんじゃないかな?あなたはどうするの?」

「もちろん行きたくなかったら、気が向かないとか他に用事があるって素直に言うよ」

「それで相手は怒ったり気分を害したりしないの?」

「しないよ。だってみんなそうだもの。考えが違って当たり前だし、そうやってそれぞれが自己主張することによって『あ、この人はこういう風に考えているんだな』と分かるでしょ?それに、もし本当の気持ちと反対のことを言ったら、相手は『どうして本当のことを言わなかったの!?』となるわ。だから例え誰かの答えがノーでも『オッケー!わかった!またね』で何のモヤモヤもなくバイバイになるよ」

自己主張しないことで得られるものとは

なるほど、全員がそういう文化の中にいれば自己主張したところで誰も気分を害さないし、良い意味で割り切れるんだな、と新しい発見がありました。

また、私の実体験でも、海外で他人と合わせて行動した結果、「どうして本当のことを言わなかったの?」と言われたことが何度かあります。日本人との感覚の違いを感じた決定的な瞬間でした。

私たちは何に怯えているんでしょうか?何を優先しているんでしょうか?それは本当に誰かのためや自分のためになっているんでしょうか?

色んなことを突きつけられました。

日本人は嘘つきと思われている

嘘をつく日本人

これも、日本が大好きで訪日回数4回、漢字も少し読めるという、かなり日本文化に詳しい仲の良いフランス人に言われた一言です。彼にも「どうして日本人は本音を言わないの?」と聞かれ、上述のように返答すると

じゃあ、それは嘘をついているということになる

と言われました。正直これにはかなり驚きました。そうか!そう捉えられてしまうのか!ということを知りました。

自分の気持ちをしっかり伝えることこそが礼儀

日本の文化というのは他人の気持ちを推し量ることを美徳とし、社会の中でそれが求められ尊重される傾向にあります。しかし海外の多くの国では、しっかりと意思表示をすることで他人とのコミュニケーションを取ろうとしています。

つまり、自己主張することは自分というオリジナルを示すことであり、またそれこそが他人に対する敬意でもあるということが分かりました。

まとめ~自分を優先することも一つの価値観

私はこれらの経験によって、典型的な日本人体質だったものが少し変わってきたように感じます。

それぞれのお国柄や文化によって何を美徳とするかは全く違い、それを良いと捉えるのか悪いと捉えるのかも人それぞれです。でもやっぱり、せっかく自分を生きているのだから、特に他人を優先しがちな日本人はもう少し自己主張してみてもいいのではないでしょうか

それによって見えてくる新たな世界は、あなたが自分で切り開いた新しい世界であるはずです。

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