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スイス就職するなら今がチャンス!必要スキル、日本人向け求人、給料事情などをご紹介

スイス就職

Global Mobility and Employment Preferencesが2014年に発表したアンケート調査で、働きたい国・世界5位にランクインしたスイス。物価の高い国として有名ですが、その分給与も高く、労働環境も整っています。

美しい自然に囲まれ、政治・経済なども安定。また、教育水準も高いため、子どもに最高の教育を受けさせたい人たちが世界中から集まります。

そんなスイスで働きたい方のために、ここではスイスの就職事情を解説します。

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目次

スイスで働くために必要なもの

英語は必須、地域言語も話せれば有利

スイスには4つの言語地域があります。ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語です。また、どの地域でもそれぞれの言語の他に英語を勉強するので、ほとんどの国民が流暢に英語を話すことができます

話者が一番多いのはスイスドイツ語と呼ばれるドイツ語です。しかし、このスイスドイツ語、ドイツやオーストリアのドイツ語とはかなり違うんです。

発音や語彙が異なり、スイス人とドイツ人との会話はお互いに理解するのが困難なほどです。さらに、スイスドイツ語も地方によってまた異なるので、スイス人同士でも理解するのが大変という場合もあります。

もちろん、住む地域の言語を話せれば就職に有利なことは間違いありませんが、とりあえずは英語ができれば理解し合えるでしょう。

労働許可証と、その申請を行ってくれる就職先

スイスで働くには労働許可付きの滞在許可証が必要です。現在の勤務先にスイス支店があり、駐在員としてスイスに住める可能性があるという幸運な方は別とします。

日本人の場合、個人で労働許可を申請して取得するのはほぼ不可能なため、雇用主を通して申請する必要があります。

つまり、労働許可を申請してくれる雇用主が必要ということになります。

まずは就職先を確定させることが最優先!仕事を探すなら転職サイトや転職エージェントの利用が一般的です。

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まずは仕事探しからスイスへの就職・転職活動が始まります。

※JAC Recruitmentは海外移住希望者にはおすすめしません。

スイス企業に就職するには

言葉ができなければ圧倒的に不利

言語については先にも述べましたが、スイス企業に就職するなら基本的にビジネスレベルの英語力は必須だといえるでしょう。

それに加えて、ヨーロッパ市場での取引が盛んな企業の場合、フランス語やドイツ語が話せるとより有利になる場合があります。

空いているポジションを争うライバルはスイス人や外国人になります。

スイス人は言葉の問題をクリアしており、外国人の中でもヨーロッパ人は、母語であるフランス語やドイツ語はもちろん、英語も流暢な人が多いです。

語学以上の専門知識が求められる

そういった優秀なライバルたちなので、彼らと比較され、その中から選ばれるだけの強みを持っていなければなりません。

十分な語学力とその分野の専門的な知識や経験を持っていない場合は、スイスでの就職は難しいでしょう。

スイスのローカル企業への就職は、かなり難易度の高いものであることは確かです。しかし、それでも「スイスで挑戦したい!」という人はぜひスキルを磨いてチャレンジしてみてください。

スイスの有名企業

ここで、スイスの主な企業をあげておきます。

  • 人材派遣のアデコ
  • 筆記具のカランダッシュ
  • 金融のクレディ・スイス
  • 時計のIWC、オメガ、ロレックス、スウォッチ、タグホイヤー
  • 食品のネスレ
  • 製薬のノバルティス
  • 刃物のビクトリノックス
  • 保険のチューリッヒ保険
  • タバコのフィリップモリス

なお、ドイツのデュッセルドルフ、オランダのアムステルダム、イギリスのロンドンなどと比べると、スイスには日系企業が少ない状況です。

スイス就職を目指す方法1. 職業専門学校に行く

スイスで働きたい方におすすめしたいのが、就職活動する前に学校へ行くこと。比較的取得しやすい学生ビザからチャンスをつかむ方法です。

スイスでは大学に進学する人が少なく、ほとんどが職業専門学校へ進みますどの職業にも専門の資格があり、有資格者を就職の条件にしている企業も多いです。

有給の就業体験も可能

例えば事務職の場合、KVと呼ばれる資格を所持していないと就職することは難しいです。

KVとはkaufmännischerVerband(カウフメンニシャー・フェアバント=商業協会)の略で、商業全般を学ぶビジネススクールで取れる資格のことです。

また、スイスはホテル教育に大変力を入れていることでも世界的に有名です。ローザンヌにあるインターナショナルホテル学校には、世界中のお金持ちのご子息・ご令嬢が通っています。

スイスの職業専門学校では、就学期間中に見習いとして企業で働く期間があり、お給料も支給されます

卒業後にビザの延長や切り替えに成功するチャンスもあるかもしれないので、選択肢に入れてみる価値はあるでしょう。

語学スキルと費用の準備が必要

ただし、職業専門学校に通いスイス人とともに授業を受けるためにはそれなりの語学力が必要です。スイスドイツ語は必須でしょう。

インターナショナルスクールでは基本的に英語で授業が進みます。しかしホテル学校の場合、多くの専門用語がフランス語から来ているので、これも覚える必要があります。

また、見習い研修期間は当然のようにスイス人同僚、またはホテルなら宿泊客などと現地の言葉を交わす必要があります。

そして、スイスの専門学校は授業料がとても高いです。さらに追い打ちをかけるかのように、スイスでの生活費もまたとてつもなく高いので、十分な蓄えを準備しておかなければなりません

スイス就職を目指す方法2. 日本人向けの求人を探す

ここまで読んで、なかなかハードルが高いなと思われた方も多いのではないでしょうか。本章では、日本人であることを生かせる仕事をご紹介しましょう。

スイスで多い日本人向けの仕事は以下の3つです。

寿司職人

寿司職人

やはり最近の日本食ブームの影響もあり、寿司職人はどこでも引っ張りだこです。寿司職人に限らず、日本食レストランのウェイター・ウェイトレスなども日本人が就きやすい職種です。

しかし、基本的に「スイスでの就労許可を持っている人」が対象なので、職人以外の仕事で労働許可を取得するのは難しいともいえます。

観光ガイド

観光ガイド

スイス観光に訪れる日本人の旅行客をガイドする仕事です。

ツェルマットやグリンデルワルトにガイド会社があり、ガイドを募集していることがあるので要チェックです。ただしハイキングガイドが多いので、山の経験が豊富で体力に自信のある人でなければ務まりません

就労期間は日本人観光客の多いサマーシーズン(6~9月)がほとんどですが、スキーに堪能であれば冬も仕事を得ることができます。

時計・土産物店店員

時計店の店員

日本人観光客のよく訪れるツェルマット、インターラーケン、グリンデルワルトなどの時計・土産物専門店も、日本人スタッフを募集しています。

しかし最近は、日本人は買い物であまりお金を使わない、せっかく日本人スタッフがいるのにそのスタッフをあえて避けるなど、お店にとって日本人スタッフのいる意味があまりなくなってきているとか……。

求人情報は、スイスで働く日本人をサポートするhataraku.chや、転職サイトリクナビNEXTなどに掲載されているので要チェックです。

スイスで働くと給料はいくらもらえる?

憧れのスイスで働くとしたら、一体どのくらいのお給料をもらえるのでしょうか。

スイスでの平均最低月給は3,000スイスフラン(約34万円)ほどとなっています。周辺国であるドイツの平均月給が1,500ユーロ(約19万円)なので、それと比べるとかなり高額だということがわかりますね。

ちなみに、職業学校を卒業して職に就いた場合、初任給は大体4,200スイスフラン(約47万円)です。

ボーナスは所得税相当額

ボーナスは1カ月分です。ただし、スイスでボーナスが支給されたら納税用として蓄えておきましょう

スイスでは所得税が源泉徴収されず、確定申告して納税する必要があります。

所得税がこの1カ月分のボーナスに相当する額となることが多く、ボーナスは実質プラスマイナスゼロのつもりで受け取った方がいいでしょう。

※1スイスフラン=約114円、1ユーロ=約125円(いずれも2016年4月現在)

スイスの労働時間と休暇は?

選べる労働時間割合

日本で正社員といえば1日8時間労働、週休2日というイメージがありますが、スイスは違います。

スイスでは、正社員として20%~100%までの労働時間を選ぶことができます

そして、少ない労働時間の社員も休暇や福利厚生などの恩恵を100%の社員と同様に受けることができます。これはうれしいですね。

100%の労働時間で働く正社員は、定時が9時から18時まで、昼休み1時間と午前・午後に小休憩30分、週休2日というのが基本的な労働スタイルです。

有休は少なくとも4週間

正社員として働くと最低4週間の有給休暇が与えられます。中には6週間という企業もあります。そのため、ほとんどのスイス人が年に2回長期休暇を取り、リゾートでのんびりと過ごします。

スイスでかかる生活費はどれぐらい?

世界一物価が高いと言われるスイス。生活するにはいくら必要なのでしょうか。

下の記事の内容を例にあげれば、ベルンでお風呂・トイレ・キッチンを共有する部屋に一人暮らしした場合、1ヵ月の生活費は1,100〜1,600スイスフラン(12万6500~18万4000円)ほどです。

ファストフード店やスターバックスなどのカフェ、交通費は高くつきますが、そのほかのものは日本と大体同じくらいです。自炊するなど工夫することで、やりくりは十分可能です。

※1スイスフラン=115円

まとめ~限りあるチャンスをものにしよう!

スイスでは最近、移民や外国人による犯罪が増え続けるとともに、難民が押し寄せていることから、滞在許可の発給がとても厳しくなっているようです。

ご紹介した日本人向けの仕事でも、近年ビザの取得が難しくなってきています。求人案内に「労働許可付きの滞在許可証を持っている方」という条件があるのをよく目にするようになりました。

こういった状況を考えると、ここ数年がスイスで就職する最後のチャンスかもしれません。この限りあるチャンスを逃さず、ぜひスイスで夢を実現してください!

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この記事を書いた人

元さすらいの旅人。山と結婚するつもりで訪れたスイスで、ちゃっかりスイス人と結婚。
出産を機に勤めていた現地企業を退職し、現在専業主婦で一児の母。
ガイドブックには載っていないおススメスポットや、在住ならではの生活に役立つ情報などをご紹介していきます。

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