チリは、北は世界で一番乾燥しているといわれるアタカマ砂漠を有する広大な砂漠地帯、南はフィヨルドを形成する緑が豊かな森林地帯からかわいいペンギン達にもめぐり会える氷河地帯へと広がるとっても細長~い国。
最北から最南端までの距離はなんと約4,630キロメートルもあるんです。そしてチリの西側部分には太平洋があり、日本にもたくさん輸出されるほど海産物が豊かな国なんです。
今日は日本人旅行者の中でも大人気な、チリの「ウニ」についてご紹介します。
チリのウニ漁獲量世界一位!大手回転寿司チェーン店も輸入するチリのウニ
実は、チリのウニ漁獲量は世界第一位。 FAOによる2014年度世界のウニ漁獲量ランキングは下記のようになっています。
一位:チリ 3万2343トン
二位:ロシア 1万1918トン
三位:日本 8053トン
四位:中国 6971トン
五位:アメリカ 6691トン
なんと二位のロシアと約2万トンの差をつけて堂々の第一位に輝いています。
そして世界で採れるウニの80パーセントを日本で消費しているそうで、日本人のウニ好きがよくわかりますよね。
一貫が時価で設定されている高級なウニから、回転ずしレストランで一皿100円ほどで食べられるウニまで、日本国内では様々なニーズに合わせて幅広い価格帯でウニが流通していますよね。
高級ウニは北海道産が多いですが、低価格のウニはどこからやってくるのでしょうか。実は、日本で食べられるお手頃価格のウニはチリ産のものが多いのです。
日本国内の大手寿司チェーン店もはるばるチリにまでやってきて、加工や保存方法に改良を重ねて安価で美味しいウニを日本へ輸出しているそうで、その様子がTV局のドキュメント番組でも紹介されていました。
チリではどこに行けばウニを食べられるの?
さて、そんなにウニが豊富なら、せっかくなので現地で思う存分堪能してみたいですよね。
一体どこで、いくら位いで食べれるものなのでしょうか?
ここでは、旅行者にも行きやすいサンティアゴの中央市場(Mercado Central)をご紹介したいと思います。
サンティアゴ中央市場(Mercado Central)
サンティアゴ中央市場は観光名所としても有名なアルマス広場から歩いて5分ほどのところにある、とっても大きな市場。野菜から海産物、チーズに肉製品と何でも手に入り、併設されているレストランではチリ料理を満喫することが出来ます。
- 住所:San Pablo 967,Santiago,Chile
- アクセス:地下鉄2号線:Puente Cal y Canto駅より東へ5分
- 営業時間:営業時間は店舗によって異なるので要確認
- 定休日:祝日
- 公式サイト:http://www.mercadocentral.cl/
ウニが格安
さて、気になるウニのお値段ですが、海鮮市場では殻から取り除き加工処理されたウニが一パック(500グラム入り)600円ほどで売られています。
また、レストランで注文すると一皿1800円ほどで食べることが出来ます。ただ量がとっても多いのでハーフサイズで頼むのがおすすめです。
ここの中央市場は日本人旅行者にもとても人気で、歩いていたら市場の人から「ウニ!ウニ!」と日本語で呼びかけられるほどです。
ちなみにウニはスペイン語で「エリッソ(Erizo)」と言うので、もしウニが見当たらないという時は、勇気を出して笑顔で「¿Tiene Erizo?(ティエネ エリッソ?)」と聞いてみてくださいね!
ただしチリの市場は冷房設備があまり整っておらず、魚介類もずっと外に出しっぱなしという場合もあります。暑い季節は十分注意して購入してくださいね。
これであなたもチリ通!チリ風ウニの食べ方
こんなに大量のウニ、生のまま雲丹丼にしてたっぷり頬張るのもいいし、クリームと混ぜて白ワイン片手にウニパスタも最高!どうやって食べようか迷ってしまいますね。
チリの方はどのようにしてウニを食べているのでしょう?チリ現地の食べ方、気になりますよね。せっかくのチリ旅行、チリ風ウニの食べ方に挑戦してみましょう。
チリ風ウニの食べ方
- まずパックで買ってきたウニを水洗いし、ざるに上げます。
- 玉ねぎ、パクチーをみじんぎりにします。
- ウニに2をのせて、上からたっぷりのレモンを絞ります。
- スプーンですくっていただきます!
口に含んだ瞬間、パクチーのエキゾチックな香りとレモンの酸味が口に広がり、とろけるようなウニの甘味と玉ねぎのシャキシャキとした触感が合わさりとっても爽やかです。
どうしても醤油に付けて食べたいという方は、レストランで聞いてみるとお醤油を出してくれるところもあるそうです。でもぜひ一度、チリへ来たらチリ風の食べ方も試してみて下さいね!
まとめ
チリは、地球の反対側の国に位置していて日本でのイメージはモアイぐらい。アルゼンチンやメキシコに比べて情報も少なく未知な国というイメージですが、実はウニという意外な点で日本と深くつながっていたのです。
チリは豊富な自然に囲まれ、海沿いの町では新鮮なシーフード料理を堪能することが出来ます。
南米旅行でアルゼンチンやパラグアイでジューシーな肉料理を堪能した後、海鮮料理が恋しくなったら迷わずチリへ来てみてくださいね!
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