こんにちは、Guanxi [グアンシー] 編集部です。
日本のお正月はどうでしたか。除夜の鐘を聞きながら年越しそばを食べ、静かに新年を迎えるのが日本の年越しですが、ウィーンでは少し様子が違います。
キリスト教徒が多いウィーンでは、クリスマスが家族で集まり、静かに過ごす時であり、大みそかと新年は華やにお祭り騒ぎになります。今回はウィーンの年越しについてご紹介します。
▼目次
ということで、今回の場所は日本から約12時間のオーストリア・ウィーンです。
目次
▽ 1-1. ジルベスターの過ごし方
ジルベスターとはドイツ語で大晦日という意味です。
ジルベスターでは、オペラ座にシュトラウスのオペレッタ「こうもり」を見に行く人、ホーフブルク宮殿のジルベスター舞踏会を訪れる人、ドナウ川を走る遊覧船上でフルコースを食べる人、カーレンベルクという小高い山に登る人、登山して山小屋に泊まる人、自宅で家族と過ごす人など。
ウィーンでのジルベスタ―の過ごし方は人それぞれです。
▽ 1-2. ブライギーセン(Bleigießen)で来年を占う
自宅で過ごす人は、 鉛の小さな固まりをスプーンの上に乗せ、そのスプーンの底をろうそくの火でなどであぶって鉛を溶かし、溶けたものを冷たい水の中に入れて、再び固まったその形で翌年の運勢を占う、ブライギーセン(Bleigießen)という遊びを行ったりします。
鉛の小さな固まりをスプーンの上に乗せます。スプーンの底をろうそくの火でなどであぶって鉛を溶かします。
溶けたものを冷たい水の中に入れて、再び固まったその形で翌年の運勢を占います。
今年はどんな年になるのでしょうか。
▽ 2-1. ジルベスターはウィーンの街へ繰り出そう!
静かに迎える日本の新年と違って、ウィーンの年明けはお祭り騒ぎ。
街の広場や通りの上には舞台が設けられ、様々なショーやライブミュージックが行われます。食べ物や飲み物の屋台もたくさん出ます。
特に人が集まるのはシュテファンスプラッツと、市庁舎前広場です。日本の初もうで顔負けの人込みになり、身動きが難しくなるほど。
▽ 2.2 ジルベスターは花火がヤバい
年が変わる際には、カウントダウンが行われ、新年になった瞬間には、街の中心にあるステファンス寺院の鐘が響きわたり、空にはたくさんの花火があがります。
集まった人たちは抱き合ったり、シャンパンで乾杯したり、音楽に合わせてワルツを踊ったりして、新しい一年のスタートを祝います。
▽ 3. ニューイヤーマーケットでラッキーグッズをゲット
クリスマスマーケットが終わって、街が寂しくなるな、とがっかりすることはありません。
年末から年始にかけて、ウィーンでは街の様々な場所でニューイヤーマーケットが開かれます。そこで見かけるのは、ブタ、キノコ、テントウムシ、四葉のクローバー、えんとつ掃除屋さんなどのモチーフのマスコットやチョコレートなどなど。
これらはウィーンでは大変縁起のいいものとされているので、友人や家族などにプレゼントすることが習慣とされています。四葉のクローバーは私たち日本人にも納得できますが、ブタやキノコがラッキーアイテムというのは、少し不思議な気もしますよね。
▽ 4. ちょっと寂しい?ウィーンのお正月
日本では正月三が日、といいますが、ウィーンでは祝日なのは1月1日のみです。
お正月にウィーンの人々は、楽友協会で行われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートなどをテレビで鑑賞しながら家でのんびりとすごします。日本ほど特別なイベントはないので、少し寂しく感じてしまうかもしれませんね。
▽ 5. まとめ
いかがでしたか?
日本とは、全く違ったウィーンの年末年始、一度は是非体験してみてください。
ただ、ジルベスターは街中で、花火や爆竹に火をつけたりする人たちがいて、ちょっと危ないこともあるので、外出する場合はケガのないように、また街は人で混み合うので、スリなどに合わないよう十分に気を付けてくださいね。