海外で生産管理として働くには?経験を生かして働く方法

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海外での生産管理の仕事内容は業種により異なり、例えば縫製工場であれば原材料費、納期、品質の管理などを行います。このほか、原材料費などコスト削減、品質向上と納期短縮するための立案と実行していくことが求められます。

自動車部品を製造している工場では、このような業務に加えて、設備や人員の調整、生産計画、資材の調達や在庫管理、原価管理の業務もあります。

ここでは海外で生産管理の仕事に就くための基礎情報、仕事の見つけ方や諸注意事項をご紹介します。

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海外で生産管理としての仕事需要が多い場所や企業は?

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需要の多い国・地域

日本人が生産管理の仕事に就く需要が多いのは、東南アジアや東アジアの国々です。特に東南アジアの多くの国では、日本人の生産管理担当を募集しています。

ベトナムは求人が多く、ほかにもタイ、ミャンマー、インドネシア、マレーシア、フィリピンなどさまざまな国で生産管理の需要があります。また中国も生産管理の求人が多く、上海でも募集があります。求人数は少ないですがアメリカの工場などでの募集もあります。

日本人の生産管理を募集している所は現地企業の場合もありますが、日本の企業の海外生産拠点や日系の現地法人が主になります。

海外で生産管理の仕事をするメリット

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年齢が高くてもチャンスがある

海外で生産管理の仕事をするメリットとして、比較的年齢が高い人でも仕事を得る可能性が高いことがあります。通常、海外勤務の採用では若い人材が有利な傾向にありますが、生産管理は経験を重視して採用することが多いので、40代以降の人でも海外で働ける可能性があるのです。

東南アジアはチャンス

さらに日本の製造業の拠点が増えつつあるベトナムなどでは日本人の製造管理ポジションの求人が多くあり、チャンスが増えています。現地スタッフの指導を行うなど責任のあるポジションに就く可能性も高く、キャリアアップを求める人にもメリットがあります。

業種や勤務地の選択肢が豊富で、求人数も多いため、海外勤務を希望する人にはおすすめの職種です。

海外で生産管理の仕事をするために必要なスキル

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経験

海外の生産管理の求人では経験者が優遇される場合が多いです。現地スタッフの指導の役割も担う可能性が高く、知識と経験が豊富で即戦力として働くことのできる人を求めているからです。求人数はあまり多くはありませんが、中には未経験者でも応募可能な求人もあります。

日本の企業の駐在員として海外へ派遣される場合、経験者であればすぐに現地へ派遣されますが、経験がなければまずは国内で数カ月から数年働いて、その後海外へ赴任となります。

語学力

マネージャークラスの求人の場合、中級以上の英語力が必要であったり、英語は必須でなおかつ現地の言語も話せたりした方がよい仕事もあります。

通常の生産管理のポジションであれば日常会話レベル以上の英語力を求められる場合が多いです。日本企業の海外工場や未経験者でも応募できる求人の場合は、語学力不問の仕事もあります。

ただし、きちんと生産管理を行うためには現地の職員とのコミュニケーションが不可欠なため、語学力が高いに越したことはありません。

海外で生産管理として働く方法

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現地採用として働く

現地採用として生産管理の仕事に就くことは可能です。海外の企業が出している日本人向けの求人は、日本の主要な転職エージェントのホームページなどでも見つけることができます。

企業のある国はベトナム、中国、インドネシアなどアジアの国々が主になります。業種も食品工場、電子部品のメーカー、縫製工場などさまざまで、工場長など責任あるポジションに就く場合もあります。

働く業務の経験者を募集している場合が多く、中には経験年数が10年以上必要というポジションもあります。

駐在員として働く

日本の企業に就職して、駐在員として海外で生産管理の仕事をするという方法もあります。こうした求人は日本の主要な転職エージェントのホームページなどで募集されています。

内容としては、経験者を募集していて採用されたらすぐに海外へ派遣されるもの、日本で数年経験を積んだあとに海外へ派遣されるもの、駐在の可能性があるというものなどさまざまです。

海外での職場も自社の工場や協力工場などがあり、国はパキスタン、ベトナム、ミャンマーなどアジアが多いです。

海外での生産管理の給与相場

中南米の年収状況

例えばメキシコで生産管理の仕事に就く場合、年収は日本企業からの駐在で行くのか、現地採用されるのかで大きく違います

駐在員として勤務する場合の年収はポジションにもよりますが、低いものが250万円くらいからで、年収が高いものは600万円や800万円くらいあります。

現地採用で働く場合は年収が160万円や210万円くらいからです。駐在員として働く場合の年収よりも低くなりますが、2018年の世帯所得の平均が約114万円ですので、十分に生活していける水準です。

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東南アジア年収状況など

東南アジアで生産管理の仕事に就く場合、駐在員なのか現地採用なのか、そしてポジションによっても給与が変わってきます

まず日本企業に勤めて海外へ派遣される場合、派遣先がミャンマーやベトナムなどで年収300万円から500万円くらいになります。

現地採用で生産管理として働く場合はベトナムやタイなどで年収が150万円や200万円以上になります。給与に加えて住宅手当などが付いている場合が多いです。現地採用でも工場長などのポジションになると年収が500万円以上のところもあります。

東アジア年収状況など

例えば中国で生産管理として働く場合、駐在員か現地採用かで給与が変わってきます

日本企業に勤めていて中国へ駐在員として行く場合、給与は年収が400万円以上の所が多いです。工場長として行く場合であれば年収が800万円を超える企業もあります。

現地採用の場合は年収は企業によってさまざまです。年収が200万円代からという企業が多いですが、中には年収が100万円くらいの会社や450万円を超える企業もあります。多くの企業で給与のほかに住宅手当などが付いています。

工場長などになると年収が400万円くらいからの企業が多いです。

海外での生産管理の仕事を探す方法

転職エージェントを活用する

海外での生産管理の求人は大手の転職エージェントのサイトで比較的簡単に見つけることができます。日本企業の駐在員の募集も現地企業の採用もどちらでも探すことが可能です。

転職エージェントを利用すると非公開になっている求人を紹介してくれるだけでなく、海外勤務で不安なことを事前に相談できたり、企業との交渉の際に間に入ってくれたりするので便利です。

日本人が生産管理として海外で働く場所は東南アジアや東アジアの国々が多いので、カモメアジア転職やアブローダーズキャリアなどといったアジアに特化した求人サイトを利用するという方法もあります。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントでは海外で生産管理として働く求人を取り扱っています。日本の企業が海外にある生産拠点などへ派遣する駐在員を募集している場合が多いです。

勤務地は東アジアや東南アジアの国々が主ですが、日本の事業所で勤務する可能性がある求人などもあります。

転職支援のサービスに申し込むと、これらの公開求人以外にもキャリアアドバイザーが非公開求人を案内してくれます。リクルートエージェントは内定が出た後も、年収の交渉やさまざまな調整を代行してくれるので便利です。

doda

dodaでは海外で生産管理として働く求人を扱っています。勤務地はフィリピンやベトナムなどのアジアの国々が主です。現地企業や日本企業の関連会社が求人を出しており、責任者のポジションの求人が多いです。

このほかにエージェントサービスに申し込むと非公開の求人を教えてもらうことができます。dodaではエージェントサービスだけでなく、条件に合う企業からのスカウトシステムやスマートフォンのアプリもあるので、効率よく仕事を探すことができます。

マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントの求人情報が一緒に掲載されているマイナビ転職グローバルというサイトには、海外で生産管理として働く求人を見つけることができます。現地採用の情報も日本企業が駐在員を募集している求人もあります。

勤務地はベトナム、インドネシア、中国などさまざまですがアジアの国々が主です。責任者のポジションの募集もあります。

マイナビエージェントでは一般に公開している求人は全体の2割ほどなので、サービスに登録した方が担当のアドバイザーからさまざな求人を紹介してもらうことができます。

自力で探す

生産管理の仕事は日本企業の駐在員として海外で働く場合も多いです。働きたい業種が決まっているのであれば、気になる企業のホームページに求人募集が掲載されているかどうかを調べて直接応募するという方法もあります。

個別に探さなければならないので時間や手間はかかりますが、どのような仕事がしたいのかという具体的な目標がある方には適した方法です。一方で、必ずしも生産管理の求人を出しているとは限らないというデメリットもあります。

海外での生産管理経験者の声

インドネシアで日本企業の現地工場の生産管理の駐在員として働いた人と、タイにある工場に現地採用で生産管理として働いた人の両方の意見に共通しているのが、現地のスタッフとのコミュニケーションが非常に重要だということです。

言語を学ぶことはもちろんですが、その国の文化や人々の考え方を理解し、日本の考え方を押し付けないことが大切だと語っています。

インドネシアで働いた人は現地の人はおおらかでとてもよい人たちだけれども、仕事の面では日本人ほど細かい所を気にしない性格で困ったそうです。タイで働いた人は、タイの工場内では勤務中に音楽が流れていて初めはとても驚いたそうです。

海外で働く生産管理の一日のスケジュール

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ベトナムにある日本企業の工場で生産管理をしている人のスケジュールは、7時半に出社をして朝礼を行った後、現場を確認したり会議や来客の対応をしたりします。午前中に10分休憩があり、昼休憩は12時半からです。午後も会議などを行い、定時は4時半ですが残業もあります

日本企業のフィリピン工場に勤める人のスケジュールは、7時半に出社をしてから事務作業をします。午前中は会議が多いです。昼休憩は12時からです。午後は業者との打ち合わせなどを行い6時に退社します。

海外で生産管理として就職、コツや性格は?

生産管理ではほかのスタッフを引っ張っていくリーダー的な性格が求められることが多いです。

例えば日本企業の駐在員として派遣される場合、企業は現地スタッフにしっかりとした技術を身につけてほしいと思っているため、指導力が高い人は重宝されます。

また、生産管理は仕事内容を数字として目に見える成果として残すことを求められます。海外という不慣れな環境の中にありながらも、そうしたプレッシャーに負けないような精神力も求められます。

まとめ~海外で生産管理として働く注意点

日本企業からの駐在員として働く場合ですが、例えば現地工場に何かシステムを導入する時などに現地のスタッフ主導で決めるのか、それとも日本人主導で決めるのかということを考えなければなりません。

日本人主導であれば決定は楽かもしれませんが、現地スタッフは満足しないかもしれません。逆に現地スタッフにきちんとした知識がなければ、任せるのは難しいかもしれません。双方の折り合いを上手くつけて働かなければならないという注意点があります。

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