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サウジアラビアの首都リヤドの住居や住宅事情とは

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サウジアラビア

日本の原油輸入国第1位はサウジアラビアということは小学校の社会で習うほど有名ですが、サウジアラビアという国を詳しくご存じの方はあまりいないのではないでしょうか?

住んでいる外国人は政府関係者、業務関係者だけですので外国人相手の不動産業者などはもちろんありません。サウジアラビア人は結婚したら政府から家をもらえるため、不動産業者など必要ないのです。

今回は外国人の住宅事情についてご紹介します。

サウジアラビア概要

現在外国人でサウジアラビアに入国できるのはイスラム教徒、サウジアラビアでの仕事に関係している人、その血縁関係者のみです。

サウジアラビアへ旅行で行ったことがあるという人は身近には聞かないですが、日本人の方は旅行会社で予約すればほとんどの人がサウジアラビアに行けると思っているようです。

サウジアラビア観光行政局は2018年には観光ビザを発給しようと計画していると発表していますが、現在までサウジアラビアでは上記のとおりイスラム教徒に出す巡礼ビザと仕事関係者に出すビザしか存在していません。

このような現状ですので国内には観光客などはいません。観光客がいなければ国内を移動する人は生活のためだけになります。

公共交通機関であるバスや電車はありません。女子大学内の移動に使う電車と、リヤドから地方都市に移動する長距離電車のみです。

サウジアラビアのリヤドで外国人が住んでいる場所 

外国人はどのような家に住んでいるかと言うと、外国人ぱかりが集まって住んでいるコンパウンドという高い塀が周りにある団地のようなところに住んでいます。まるで広大な刑務所のような場所と言えば想像しやすいかと思います。

塀の上には有刺鉄線が張り巡らされ、居住区の入り口ではサウジアラビア軍が入場者を厳重にチェックしています。

このような場所になぜ外国人が住むようになったかという経緯はわかりませんが、私が想像するに、外国人はほとんどがキリスト教等の異教徒であり、イスラム教徒とは習慣が違います。

アラビア語学習用のCDを持ち込もうとした際、音楽は悪魔の聞くものだと年配の空港職員から注意され没収されそうになりましたが現実にこのような考え方をする男性はサウジアラビアにいまだに多くいます。

このような文化や生活習慣が根本的に違う異教徒とイスラム教徒が同じ場所に住むことは不可能だと考えたサウジ政府が塀で囲んだ中に住まわせるようにしたのではないかと思うのです。

外国人居住区のコンパウンドに入るまで

2004年までは外国人居住区の入り口は外の道路に面していました。2004年4月にリヤドの外国人居住区のコンパウンド内で自爆テロが発生したことにより、コンパウンドの入り口は道路からは簡単に入れない作りに変更されています。

まずコンパウンドの周りにもう一周分、公道をつぶして道路が作られました。その道路には車がスピードを出せないようにスピードバンプという減速ポイントが何か所も作られています。

また減速ポイントの間と間には大きなブロック塀が交互に置かれておりS字クランクのようになっています。

2004年の自爆テロ、車に爆薬を大量に詰め込んでコンパウンドに直進して突っ込んできた事件をきっかけに、車がまっすぐスピードを出して暴走できないような造りにしたのです。

このテロ後外国人は一時ドバイや祖国に退避しました。家族はそのまま帰国する人も多く、企業もドバイで経済活動するなどリヤドに戻ってくる人が少なかったため、サウジ政府は一斉に外国人が住んでいるコンパウンドはテロが起こらないように工事せざるを得なくなりました。

地方都市であるジェッダやアルコバールの外国人居住区でも同様の工事が進みましたが、さすがにリヤドのような厳重な造りにはされず、それまでより強固なゲートに変更されました。

工事が成されないコンパウンドからは外国人があっという間にいなくなります。外国人同士のコミュニティで情報交換してセキュリティの高いコンパウンドに移動するのです。

この工事とともに入場ゲートではセキュリティが強化され、コンパウンドに入る車が来る度に係員が車の下をミラーでチェックするようになりました。

外国人が乗っている車は常に標的になるので、爆弾が取り付けられていないかとチェックしているのです。トランクも毎回開けてチェックするので時間がかかります。

もう一つゲート外に設けられた設備でびっくりしたのが逆走防止の車止めです。入り口から出る車がその上を通ると下に沈むように作られていますが逆側から入ろうとすると車止めは沈まず、タイヤがめり込みパンクするというものです。

セキュリティが厳しくなったおかげで私達居住者の安全は強固になりましたが、コンパウンドへの帰宅時にはS字の曲がり道路とパンプにたびたび揺られ気分が悪くなりそうです。

外国人居住区のコンパウンド内部の施設

コンパウンドの中は、外に出なくても最低限の生活ができるような施設が揃っています。アメリカ軍基地のようなところを想像すればいいのではないでしょうか。

小さな病院、スーパー、薬局、スイーツショップ、ビデオショップ、映画館、美容院、クリーニング屋さん、レストランなどがあります。

また住民が無料で利用できるプール、スポーツジム、体育館、テニスコート、子供のプレイグラウンドがあります。ある程度規模の大きいコンパウンドになるとプレスクールという、小学校前の子どもが通う幼稚園も併設されています。

プールはコンパウンドの規模によりさまざまです。

プールは敷地内に一つだけではなく10mx20mくらいの小さなプールもたくさんあり、自宅から歩いて1分以内の距離にプールがあるため(家の目の前がプールという家ももちろんあります)いつもプールは貸し切り状態です。

遊園地にあるような、波が出る大きなプールがあるコンパウンドもあり子供たちには大人気です。プールに空気で膨らませたスライダーなどを備え付けてもらい、誕生日会をプールサイドで行うこともあります。

自由に外に出られない生活なので、コンパウンドの中ではストレスがたまらないようにみんな協力し合って楽しんで生活しています。

プール

リヤドは夏は高温になり40℃超えの日も多いですが、乾燥気候で湿度はいつも20%以下です。プールに入るまではいいのですが、あがると体がぷるぶる震えるほど寒く感じます。湿度は体感温度をここまで変えるのかと驚きます。

たいてい入り口のすぐ横には管理棟があります。住居に関する事務などはすべてここで行うことができます。また住民のための車の手配や、パソコンやテレビなどの通信に関することもしてくれます。

塀の外に出なくてもとりあえず生活していけるような設備は整っているのです。

コンパウンドの賃貸料金

コンパウンドの賃貸料金は塀の外の戸建てにくらべて2倍から3倍は高いようです。セキュリティのしっかりしているコンパウンドは年間約300-350万円(リヤドの賃貸料は年払いです)。月にすると30万円くらいです。

間取りは単身用で日本のファミリー層が住む80-90m2、2ベッドルーム、ファミリー用では3-5ベッドルーム、バスルームは3-4個あり200-400m2くらいの広さです。

またメイドルームがついていることもありますし、最低限の家具はついているのでとても便利です。

しかし異教徒で外国人の私達は外の戸建てを借りることはほぼ不可能です。現地法人で長期間アラブ人と取引をしている会社などは、アラブ人との信頼関係で戸建てを借りているところもあります。

地下1階(プール付き)地上3階建て、庭付きの大きな豪邸でも月10万円くらいで借りられる物件もあります。

先にも触れましたが日本の街中によく見られる物件紹介をしている不動産業者はネットで探すことは可能ですが街中では見つけることは難しいです。もしネットで見つけることができてもアラビア語が必要になる場合もあります。

そのため借りる場合は口コミが確実ですし、コンパウンドの場合は、前任者の部屋をそのまま借り受けることになるのです。

外国人居住区のコンパウンドの居住棟

室内の様子

コンパウンド

外国人が住んでいるコンパウンドの広さは単身者用で80-100m2、ファミリー用で250-300m2とかなり広くなります。

マスターベッドルーム・バスルームつきで20畳ほどの広さが一般的です。2ベッドルームから3ベッドルームでトイレは2、3個、バスルームも2つあります。天井は3m近くあるのでさらに広く感じます。

掃除は業者かメイド

これだけ広いと掃除が大変です。特に水回りの掃除が行き届かなくなります。滞在当初どうすればいいのか途方にくれそうでしたが、コンパウンドに頼めば掃除をしてくれます。

コンパウンド内管理業者に頼めば2-3時間で1500円くらい(単発)でお願いできます。清掃場所ごとにカーテン、水回り、カーペット、窓など項目がわかれているのでそれぞれを清掃してもらうと高くなります。

定期的にお掃除をお願いする場合にはメイドを雇うほうが便利です。なぜなら毎回指示をすることなくお掃除をしてくれるからです。

サウジアラビアは出稼ぎ労働者が多いです。ドライバーなどの旦那さんと一緒に夫婦で出稼ぎに来ているフィリピン人やアフリカ系の女性が多くコンパウンド内におり、引越し早々メイドさんからのリクルート合戦が始まります。

日本人はメイドさんを使い慣れていないため、面倒なことを言わないし人使いが荒くないため、メイドさんから見れば働きたい家ナンバーワンなんだそうです。

たいていコンパウンドの部屋は同じ会社の人間に引き継がれるので、日本人が引越ししたらまた新しい日本人が入ってくることはわかっているので、日本人は引越し早々メイドさんの来訪や電話をたくさん受けることになります。

メイドさんの時給は750円くらいで週2~3回、1回3,4時間で掃除、拭き掃除、バスルーム、トイレ、キッチンなどの清掃、庭掃除、アイロンがけなどお願いできます。

外国人居住区のコンパウンド庭事情

コンパウンド 庭事

家の周りは特に柵などはありませんが、小さな子供がいる家は窓の前あたりを柵で囲んだりする家もあります。

また家の周りの敷地はそれぞれ好きなように花を植えたりタイルを置いてガーデンファニチャ―を置いたりしていますが、1年のほとんどの昼間が30度以上なので、あまり外でお茶をしたり庭いじりをしたりということはできません。

庭の手入れはコンパウンド内のガーデナーという庭専門の人がきれいにしてくれています。コンパウンドの管理部門にお願いするので外国人価格になり1か月1万円位になります。

正規のガーデナーではありませんが、普段ごみ収集作業や施設内、道路などの掃除をしている人が手があいている早朝や夕方などにアルバイト感覚で請け負っている人もいます。

個人的にコンパウンド内で働いている花が好きな人のようで、花を植えてくれたり水をやったり、時にはトマトやナスなどの野菜を植えてくれたりします。月3,000円ほどで家の周りをお花でいっぱいにしてくれるので、雇っている人が多いです。

外国人居住区のコンパウンド内従業員の生活

コンパウンドで働いている従業員はたくさんいます。コンパウンドに雇われている人は、事務職員、バス、車の運転手、コンパウンド施設や庭等の掃除人、ゴミ処理人などです。

それとは別にコンパウンド居住人に雇われている運転手、メイドやベビーシッター、コンパウンド内の店で働いている人、政府からコンパウンドにセキュリティとして派遣されているサウジの軍隊などさまざまです。

彼らの雇用形態もまた様々です。運転の資格がある、英語が話せる、と言うような男性は最初は単身で出稼ぎに来て、後に母国から家族を呼び寄せ、みんなで働き、コンパウンドの外で暮らしています。

彼らの奥さんはコンパウンド内でメイドやナニーとして働いています。

外国人の下で働く出稼ぎの人たちはインド人やフィリピン人が多いです。彼らは英語が話せるため仕事を得やすく、そこで真面目に働くことで、信頼関係をつくり、家族や親族を呼び寄せているのです。

たいていの出稼ぎの人達はサウジアラビアに永住するつもりはないため、何家族かで一軒家を借りて節約し住んでいます。

サウジアラビアの家

何年か後には母国に豪邸を建てるそうで、インドやフィリピンでは便利な立地であれば日本円で2000万も出せば7~8ベッドルームの豪邸、田舎であれば1000万以内で大きな家が建つそうです。

資格がなかったり英語が話せない人はコンパウンドに直接雇用され、単身で出稼ぎに来ています。

住居はコンパウンド内、住居・食事込みで月15,000円ほどの給料と2年に一度母国に帰国できる航空券付きということです。住居の広さはコンテナくらいの大きさで外国人コンパウンドの裏辺りに住んでいます。

まとめ

日本と関係の深いサウジアラビアですが、そこで生活する日本人の生活の様子についてはあまり知られていません。

砂漠の中に暮らしているの?移動はラクダ?などのような質問をされることが現状ですが、世界有数の石油産出量を誇るサウジアラビアでは、厳しい気候の中でも快適でセキュリティも万全な居住空間がある一方、出稼ぎの人達は対照的な生活をしているということも忘れてはいけないのです。

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