「いつか海外で働きたい!」と考えている方は多いのではないでしょうか。私もその一人でした。
しかし、日本での慣れ親しんだ生活からいきなり海外に飛び出すには、それなりに勇気がいりますよね。仕事や家庭の事情もあるので、海外で働くには何かきっかけが必要です。ただ、思いを実現するためには恵まれたチャンスを最大限活かすことも大事だと言えます。
ここでは、夫の転職がきっかけでスウェーデンで転職した私の体験談をお話ししたいと思います。
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スウェーデンで転職しようと思った理由
スウェーデン企業の日本支社に勤務していた夫がスウェーデンで現地採用のポジションを得たことから、スウェーデンでの転職を考え始めました。
もともと私は学生の頃から海外に興味があり、イギリスの大学院への留学経験がありました。留学後は日本で就職しましたが、「一度は海外で働いてみたい」という強い思いが心にあったのです。
そこで、夫のスウェーデン勤務をきっかけに、自分もスウェーデンで転職することを目指してみようと考えました。
スウェーデンでの転職活動
実は私にとって、スウェーデンは初めて訪れる国でした。そのため、スウェーデン語も分からない、土地勘もないという状態で職探しを始めたのです。
スウェーデンでは、仕事を探すときは知り合いに声をかけることから始めるのが一般的なんだそうです。すでに信頼関係があるからこそ、紹介してもらいやすくなるのだとか。
しかし、知り合いが一人もいない中スウェーデンに来てしまった私には、コネクションから仕事を得ることは不可能でした。
ネットを大いに利用
そこで、インターネットの求人サイトやビジネス用のSNSリンクトインの求人を中心に探しました。外国人向けの英語サイト、現地にある日本人コミュニティの掲示板などを常にチェックしていました。
そして、少しでも気になるものがあればすぐに応募しました。スウェーデンでは「気になるなら即応募」が鉄則です。今日募集をしていたものが明日には締め切られる、ということも実際にあるからです。
応募に必要な書類
- CV:履歴書・職務経歴書が一緒になったもの。フォーマットは自由。
- パーソナルレター:自分がどのような人物で、どうしてこのポジションにマッチするのかを記した、言わば自己推薦状のようなもの。
私はこれら2つの応募書類を英語で作成し、転職活動にのぞみました。同時に、リンクトインのプロフィールも英語で整えました。
スウェーデンはペーパーレス社会なので、応募書類はメールで送るか、リンクトインや求人サイトなどから応募する場合がほとんどです。
応募したほとんどがスウェーデン企業
スウェーデンに進出している日系企業の数はそれほど多くありません。日系企業でも、働いているのはほとんどが現地採用のスウェーデン人です。つまり、日本人だという理由で採用される可能性は低いのが現状です。
求人があったとしても、スウェーデン語が必須のポジションばかり。スウェーデン語ができない私にとって、日系企業で雇ってもらえる見込みはほとんどありませんでした。
そこで、
- 英語で就業可能であること
- 日本語ネイティブのメリットが活かせること
この条件で仕事を探し、結果的に応募したほとんどがスウェーデン企業となりました。
スウェーデンのスタートアップ企業に転職!
上記2つの条件で仕事を探すのには、少し時間を要しました。求人数が少ない上に、面接に行っても受からないという状況が長く続いたのです。
求職活動を開始して1年後くらいにようやく、スウェーデンで設立されたばかりのアパレル系の会社に採用されました。
カジュアルな雰囲気の面接
面接は、後に私の直属の上司となる人物と、その人の上でいくつかの部門を統括する人物との2対1でした。私が経験してきたこれまでの面接の中で、最もカジュアルな雰囲気で行われました。
質問は、
- その会社のオンラインショップを見てどう思ったか?
- チームにどのような貢献ができるのか?
- 私を雇うメリットは何か?
などで、ディスカッションスタイルでした。それに対し、私は
- 日本語ネイティブであり、日本マーケットに対して十分、習熟している
- 日本人の強みである協調性、責任感の強さを持っている
- その会社の製品が日本でどのような消費者に人気を得そうか
など、自分なりの考えを述べました。
希望の給与額を自分で伝える
スウェーデンでは仕事の面接を受けた際に、希望の給与額を聞かれると採用される可能性が高いと言われています。具体的な話が出るということは、相手側が採用したいという意思の表れなのだそうです。私はこの面接で初めて、給与額を聞かれました。
スウェーデンの求人広告では、 給与が掲載されていることはほとんどありません。正直なところ、面接時には自分が応募したポジションの平均的なお給料の額も分からない状態でした。
何も知らなかったので、ひとまず「このポジションで妥当な金額で」と伝えるのが精一杯でした。
社内唯一の日本マーケット担当
その会社は小さな会社で、従業員は30名前後と少なくアットホーム、適度な緊張感と程よいリラックス感がありました。スタートアップということもあり、社員みんなのやる気がみなぎっています。
あいにく、この会社は設立から1年ほどでクローズしてしまったのですが、私はここで9ヶ月間働きました。マーケティング部門の日本マーケット担当として、自社製品のPRとウェブサイトの日本語翻訳チェック、カスタマーサービスなどを行いました。
社内で日本担当は私1人でした。日本人1人というプレッシャーもありましたが、やりがいを感じながら働くことができました。
新しい経験ができるのも海外転職ならでは
スウェーデンに来る前は、外資系金融機関で秘書として働いた経験がありました。そのため、英語で働くことへの抵抗感はありませんでした。
しかし、マーケティング部門での仕事は初めてでした。未経験分野にも関わらず、会社のニーズと私自身のバックグランドがマッチしたのは幸運だったと思います。
新しいことへの挑戦で、最初はきちんと務まるか不安を感じました。しかし、ここでの経験はスウェーデンでキャリアを積んでいく上での良いスタートになったと思います。
まとめ~きっかけを見逃さずにチャレンジを
初めて住むスウェーデンでの転職活動は、かなり厳しいものでした。しかし、突然チャンスが巡ってきた感じだったので、自分でも採用の連絡を受けたときは信じられない思いでいっぱいでした。
どのようなタイミングで海外転職するかは人それぞれですが、思いがけないきっかけから一気に物事が加速していくこともあります。
海外転職に少しでも興味があるのであれば、きっかけを大切に挑戦してみるといいと思いますよ。
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