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マカオのツアーガイドとして働くデメリットと仕事中に起きたトラブル

マカオ

マカオで働くには、就労ビザの取得をはじめ様々な手続きが必要です。その手続きを乗り越えて働き始めても、日本で仕事をすることと比べていいこともあれば悪いこともあります。

わたしはマカオでツアーガイドとして8年ほど働いています。毎日多くのお客様をご案内する仕事なので、時にはトラブルやハプニングも起きます。

マカオでツアーガイドとして働くデメリットに加え、わたしや仕事仲間が経験したハプニングも合わせて紹介します。

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目次

マカオで働くデメリットは

銅像

経済成長の陰で上がり続ける物価

マカオは景気が良く経済成長が著しい地域です。カジノの売り上げが世界一で、政府は税収で潤っています。その分物価が年々上昇しており、インフレが進んでいます

中でも特に顕著なのが不動産です。わたしがマカオに来た10年前に比べると、家賃水準は2倍ほどになりました。月の生活費の半分ほどを占めるのが家賃です。

家賃が高く、単身用マンションが多くないため、仕事仲間とルームシェアをする人が多いです。あまり社交的でない人やプライバシーを尊重したい人には、少々ハードルの高い生活になります。

立場の弱い労働ビザ

マカオで働くには、労働ビザかマカオのID(身分証)が必要です。IDについては、マカオは社会保障が手厚いことなどから、現在取得するのが世界でもっとも難しいと言われています。

ツアーガイドの場合、IDがあれば独立したフリーガイドとなり会社と対等に交渉ができますが、労働ビザで働く場合は会社との雇用関係にはっきりした上下が存在します

仕事を頼まれると断りにくいため、多少無理をしなければいけない場面も出てきます。

ツアーガイドとして働くデメリットは

マカオ

ボーナスがない

ツアーガイドは完全出来高制の仕事です。オフィスワーカーのようなボーナスは見込めません。

働けば働いただけ稼げ、休みたければ好きなだけ休めますが、仕事をしなければお給料はありません。保障がない仕事です。けがや病気になれば、帰国して治療を受けることもあります。

祝日手当ても対象外

マカオではホテルなどに勤務する場合、祝日に働くと臨時ボーナスが出ます。

1年に10日間の「強制祝日」と10日間の「一般祝日」の20日間のお休みがあり、強制祝日に勤務する場合は2倍の日当と振り替え休日、または3倍の日当が与えられることが労働法で決まっているのです。

違反した場合、雇用者には10万パタカ(日本円で約1,400,000円)の罰金が義務付けられています。あいにくこれはツアーガイドには適用されないので、お正月などの忙しいシーズンにホテルスタッフと話をすると気の毒がられます。

お客様ご案内中に起きたハプニング!

バス

お客様を見失ってしまった!

一番初歩的なミスが迷子です。ガイドの監督不行き届きなので、全力で探します

お客様もツアーと離れて心細い思いをされたでしょう。見つけたら、誠心誠意お詫びを申し上げます。反省したら同じことを繰り返さないよう工夫して、より一層注意を払います。

旅先でお客様が入院!

ご案内中にお客様がけがをされたり、体調を崩される場合があります。最初にするのは、病院に行くか様子を見るか希望を伺うことです。

お医者さんにかかる場合は、ガイドチャーターという形で別途料金を頂戴して案内します。海外旅行傷害保険に加入されているか確認して、保険会社にはお客様自身で連絡するよう案内します。

パスポートがない!荷物がない!

盗難やロストバゲージなどは、多くないものの何年かに一度は発生するトラブルです。航空会社のロストバゲージは、航空会社に連絡をして荷物発見の連絡を待ちます。24時間以内に解決することが多いです。

パスポートを紛失してしまった場合、マカオに日本の領事館はないため、最寄りの在香港日本総領事館で日本再入国の手続きをします。マカオの警察署で盗難届を作成して香港へ送り出します。

オペレーションスタッフとの連携で起きたトラブル!

マカオ

レストランは満席!予約が入っていない!

連休で混んでいたときのことです。わたしのご案内する23名のランチの予約が入っていませんでした。その日は偶然早い時間にお昼に向かうことができたので、幸いツアーに影響はありませんでしたが、その後30名ほどの団体が立て続けに2組、レストランを訪れました。

レストランは満席になってしまい、2組目のグループは急遽別のレストランに変更になりました。

バスが来ない!

予定のバスが予定の時間に到着しないというハプニングもあります。バスがなくては仕事になりません。バスの運転手に仕事の連絡を入れるのは会社の仕事ですが、ガイドも前もって運転手に電話して集合時間と場所を確認しておきます。

場合によっては「あらかじめ運転手に連絡しないガイドが悪い」と言われかねません。リスクは最小にすることを心掛けています。

ホテルで起きたハプニング!

マカオ

トイレが流れない!

超大型のホテルは、老朽化で水回りに影響が出ている場合があります。中でも多いのがトイレのトラブルです。

お客様が自分でフロントに電話してスタッフを呼んでくれるよう頼めばすぐに解決するのですが、言葉がわからないので躊躇してしまう方が多いです。

お客様からお部屋のトイレがつまったなどのトラブルを聞いたら、ホテルに電話して英語や中国語を使って修理を依頼します。

超常現象が起きた!

今までで1度だけ「部屋にお化けが出た」と言われたことがあります。古いホテルではなく、ほかの仕事仲間からも似たような話は聞かないので真偽のほどはわかりませんが、お客様のあわてぶりと切羽詰まった感じは真に迫っていました。

そのお客様からはチェックインの翌日昼頃に「すぐに部屋を変えてほしい」と電話がありました。部屋の交換をお願いするのにホテル側に理由を伝えなければならないので「どうされましたか」と聞きましたが、お客様ははっきり答えません。

「お部屋を変更される理由が必要なので」と少ししつこく尋ねたところ、「霊現象が起きたのでもう部屋にいたくない、荷物はすでにまとめている」というお返事でした。

まとめ

海外で働く場合には、何らかのトラブルがつきものです。ツアーガイドは日本からの観光客を案内する仕事なので、お客様に安心を与えるのも大事な役割です。

特に、海外旅行中に体調を崩したりけがをしたりすると、お客様は不安になります。入院する方は少ないですが、帰国までスタッフ一丸となってケアを続けます。

トラブルが起きた場合にはすぐ会社に報連相をすることが大切です。早めに日本の販売店に連絡がいくことで、お客様の帰国時にフォローしてもらうこともできます。

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この記事を書いた人

マカオ在住10年のワーキングマザーです。マイペースで自立心旺盛。
座右の銘は”Where there’s a will, there’s a way.”

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