みなさんはフィリピンの首都、マニラにどんなイメージを持っているでしょうか。大都市のイメージ?それとも発展途上のイメージ?マニラに住んでいる私は、どちらもマニラの真の姿だと思います。
マニラの正式な首都名は「メトロマニラ」です。マカティ市、パサイ市、ケソン市など17の行政地域の集合体を「マニラ」と一般的に呼んでいます。
ここでは、マニラの気候や治安、滞在時の注意点などについて紹介していきます。
雨季と乾季に分かれるマニラの気候
平均気温
マニラは年間を通して暖かく、年平均気温は26~27度です。1年を通して気温差はありませんが、雨季と乾季があります。
雨季と乾季の時期
6~11月が雨季、12~5月が乾季です。
雨季
雨季の雨は、日本の梅雨のように一日中しとしと降るというよりはスコールです。いきなり激しい雨が降り、雷が落ちることもありますが、ある程度経ったら止みます。
一日中曇り空でいかにも雨が降りそうな日もあれば、晴れていても急に降り出す日もあるので油断はできません。雨季は折り畳み傘が必須です。
また、7~10月は台風が到来するシーズンで、日本同様、頻繁にやってきます。
マニラのベストシーズン
ベストシーズン
マニラのベストシーズンは、乾季の12~5月でしょう。とくに、年間で気温が一番下がるといわれる12月・1月は平均気温が25度ほどで、そこまで暑くなく過ごしやすいです。
ただ、クリスマスから年始にかけての期間のみ天気が悪くなり雨の日が多いです。一番休みが取りやすく、盛り上がる時期なだけに残念ですよね。
イベント
フィリピンはクリスマスが大きなイベントで、9月の終わりから街はクリスマスモードです。あらゆるところに大きなツリーが現れ、クリスマスソングも流れます。夏のクリスマスを味わいたい方は12月前半に訪れてみてはいかがでしょうか。
3月~5月は気温が上がるので、真夏のフィリピンを味わえます。
おすすめできないシーズン
逆に、おすすめできないのは台風シーズンです。まだ日本ほどインフラが整っていないので、停電や洪水になりやすいです。飛行機も飛ばないことが多いので、できるだけ避けましょう。
マニラではどんな服装がいい?
服装
日本の夏の服装と同じで大丈夫です。日本の夏は日の入りが遅いですが、マニラは18時前には暗くなります。しかし、夜に極端に冷えることもないので、半袖のまま過ごせます。
ただ、空港やレストラン、ショッピングモールなどの屋内は、どこも冷房が効いています。日本よりもかなり設定温度が低いです。今まで私が経験した中で一番低かった設定温度は、なんと14度です。
持ち物
屋外と屋内の温度差が激しく体調を崩しやすいので、上着は必ず持っていってください。また、日焼け対策にサングラスや帽子もあると良いでしょう。
意外に良い治安
マニラというと治安がとても悪いイメージを持つ人が多いと思います。しかし、実際暮らしてみて、想像していたほど危険ではないというのが私の印象です。
もちろん、危険なエリアには足を踏み入れず、ある程度整備されたところにしか行っていませんが……。
BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)
マニラの中で一番治安が良いのが、タギッグ市にあるBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)です。このエリアは2000年頃から急速な発展を遂げており、日本を含め世界各国の企業がオフィスを構えています。日本人の駐在員も多く暮らしています。
BGCの中心を通るハイストリートには有名なレストランやショップが並び、休日にはマーケットやイベントも開催されます。またアートの町でもあり、巨大な壁画やおもしろいオブジェなどが楽しませてくれます。
このエリアは、フィリピンローカルの乗り物「ジプニー」も通っていないので、誰でも簡単に入って来れるわけではありません。物価は高いですが、きれいで安全なエリアで過ごしたい方にはダントツおすすめです。
その他にも、マカティ市は駐在員が多く栄えており、比較的安全とされています。
マニラではスリにご用心
とはいっても、やはり日本と比べると治安はよくありません。とくにスリには気を付けた方が良いです。貴重品は常に肌身離さず身に着けておきましょう。最近聞いたスリの事件をいくつか紹介します。
- ズボンの後ろのポケットに財布を入れてラーメンを食べていたら、急に複数人に話しかけられ、対応していた隙に財布を盗まれた。
- レストランで、いきなり窓越しから知らない人に手を振られ、視線をそちらにとられている隙に横に置いていたカバンを盗まれた。
- 車の後部座席で窓を開けてスマホを操作していたら、信号待ちのときに急に手が入ってきてスマホを盗まれた。
どのケースもほんの一瞬の隙を狙っての犯行です。ターゲットにならないよう、貴重品はきちんと管理しましょう。
マニラならではの注意点
蚊の感染症
フィリピンでは、デング熱やマラリアなど蚊の感染症にかかることがあります。予防注射も今のところないようです。
すべての蚊が感染源となるわけではないのでそこまで神経質になることはありませんが、あまり露出度が高い服はおすすめしません。虫よけスプレーを持っていきましょう。
狂犬病
たまに道端で野良犬が歩いています。むやみやたらに近づかないようにしましょう。予防接種を受けていない犬が極めて多いです。もし噛まれてしまった場合は、すみやかに病院へ行ってワクチンを打ってもらってください。
食中毒
これは十分注意してください。まず、水道水は飲まないようにしましょう。また、氷もできるだけ避けた方が良いと思います。
食品管理状況は日本と比べるとかなり悪いので、生ものを食べるときは注意してください。
私は鮭のクリームパスタで一度あたったことがあります。客が少ないお店だったので、食材の回転が悪かったのでしょうか。店の回転が良さそうかどうかもレストランを選ぶときの基準にしてみてください。
もし何かにあたってしまった場合のために、日本から薬を持っていくと安心です。
まとめ
いろいろと不安を感じさせるようなことを書いてしまいましたが、フィリピン人は陽気で優しい人が多いです。今フィリピンは急成長を遂げている最中で、これからも伸びていくでしょう。その中心となる首都マニラは活気があります。
余談ですが、南国フィリピンはフルーツがおいしいですし、スペインの植民地だったこともありスペイン料理レストランはおいしいお店が多いです!機会があれば足を運んでみてください。
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