香港で働いて遭遇したトラブルの数々!日系企業でも毎日がハプニング?

ハプニング 香港での働き方

国にかかわらず、仕事に何かしらのトラブルやハプニングはつきものです。文化や習慣の異なる海外であればなおさらです。それらにいかに迅速に対応できるかが相手の信頼を得るポイントのひとつにもなるでしょう。

香港で仕事をしていると、日系企業であっても日々思いがけない出来事に遭遇し驚かされ、その対応に頭を悩ませてしまうことが度々あります。実際どんなトラブルが多いのか、私の体験談をご紹介したいと思います。

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香港から中国への出荷はトラブルだらけ

香港

私が担当している顧客への納品には主に、

  1. Self pick up(弊社の倉庫まで顧客が商品を取りに来る)
  2. 香港内出荷(弊社が顧客の香港内倉庫まで納品する)
  3. 中国向け出荷(香港から中国、主に広東省へ陸路で納品する)

と3パターンあります。一番トラブルが発生しやすいのは3です。

トラックの場合

香港から中国へは陸路でも税関で輸出・輸入手続きが必要になり、香港を出発するトラックもダブルナンバー(1台で香港と中国の両方のナンバーを保有している車で、両者を自由に行き来することが可能)でない限り、ボーダーでトラックの商品積替え作業が必要になります。

必要書類を完璧に揃えていても、中国側の税関から思いがけない指摘を受けたり、商品積替え作業に手間取ったり、税関の電子システムが故障して輸出入手続きが止まってしまい納品締め切りまで時間がなくなったり、というのは日常茶飯事です。

宅配の場合

中国向け出荷でトラックを手配するまでもない小さな商品やサンプルなどの出荷にはFedexやUPSなどのクーリエ(宅配便)を利用しますが、こちらでもトラブルはつきものです。

サンプル扱いで送っては数量が多すぎる、有償扱いで送っては金額が高額すぎると税関で止められることがしばしば。しかし、どのようなケースで止められてしまうのかは明確な基準がなく、税関員ごとの解釈に左右されることが多いのです。

一度税関で止められてしまうと手続きに時間を要するので、結局は直接持って行った方が早かったという場合もあります。

納品したのに届いていないとクレーム

理解

通常、納品の際には納品先から受領印をもらうことになっています。

しかし、時にはクーリエで発送してクーリエ会社のホームページで納品まできちんと追跡確認できているのに、納品先から「商品を受け取っていない!」とクレームが入ることがあります。

このケースでは、納品したはずの商品が横流しされているのです。どの企業も納品・在庫管理が厳しいので頻発するものではありませんが、時々起こり得るケースです。

注文を受けた翌日に納品という無理難題

顧客から商品の注文書を受けて発注・手配し納品するまで、通常は一定期間のリードタイムが必要になります。注文数が多い商品は常備在庫があるので短納期でも対応は可能ですが、すべての商品が同じようにはいくわけではありません。

中国系や台湾系企業に多いのですが、その日に注文書を出しながら明日納品して!という無理難題を出すことがあります。

彼らからすると売り手の立場が上であり、「納品する側が努力して当方の要求に対応すべき」という感覚なので、毎回納期を調整するのに苦労します。

同じ中国語を話しているのに通じない

注意

私の勤務している会社の取引先は大半が日系企業ですが、実際に窓口レベルでやり取りするのは現地スタッフです。

中国向け出荷の場合、納品先とのやりとりの大半は中国人スタッフが行います。広東省の工場ではスタッフの大半がよその省からの出稼ぎ労働者になります。

広大な面積を有する中国では、日本の標準語に該当する「普通語(プートンホア)」は北京中心の言葉とされていて、地方になると発音の訛りや方言が入ってきます。

よって、お互い中国語(普通語)を話しているのにあまり通じず、メールでやりとりをしていて理解できたということもあるので、こちらもビジネスレベルの語学力は必要です。

まとめ~相手のやり方を尊重して歩み寄る

毎日がトラブル連続のような印象を受けるかもしれませんが、実際に仕事をしていると慣れてしまい、意外と冷静に対処できるようになります。

トラブル解決には相手とのコミュニケーションが一番大切です。一歩踏み込んで、考え方が異なる相手の要求に迅速に対応できれば、一層信頼は深まるのではないでしょうか。

海外で働くなら、日本人の価値観、やり方を貫き通すのではなく、時には「郷に入れば郷に従え」的な考え方も必要になるので、柔軟な発想、対応力を身につけましょう。

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