日本ほど明確ではありませんが、マカオにもゆるやかな四季と旅行に最適なベストシーズンがあります。
マカオは夏が長いのが特徴です。また一年を通して比較的湿度が高く、夏は湿度90%以上、真冬でも60%ほどあります。台風も来ますのでお盆すぎの旅行は天気予報に注意しましょう。
マカオの季節ごとの気候と気温や、観光に最適な服装や注意点などを紹介します。旅行の準備やパッキングの前に、ぜひご覧ください。
おだやかな春
3~4月はマカオの短い春です。湿度が高くなり始め、朝晩は霧が出ることがあります。
霧が出ると、香港マカオ間を行き来するフェリーが遅れることがあるので注意が必要です。春にマカオを訪れる際は、時間に余裕を持ってスケジュールを組みましょう。
マカオの春の気温
- 3月の平均最低気温16.2度、平均最高気温21度、平均総降水量89.3ミリ
- 4月の平均最低気温20.2度、平均最高気温24.7度、平均総降水量195.2ミリ
※このデータは1981~2010年の気象データから、マカオ気象局が算出し2019年に発表しているもの。以下同じ。
雨が増えてくるシーズンですから、折りたたみ傘があると安心です。天気予報にかかわらず、荷物に入れておきましょう。
服装
薄手のカットソーやカーディガンが最適です。機内や客室が肌寒いときのために、ストールなどがあると助かります。紫外線が強くなってくる時期でもあります。日焼けしたくない人は紫外線対策として帽子やUVカットカーディガンがあるといいでしょう。
半年近く続く夏
5月のゴールデンウィーク明けから、10月初頭くらいまではマカオの長い夏です。湿度は連日90%を超えます。気温は35度くらいまで上がることがあり、汗をかきやすい気候です。
夏はただ立っているだけで汗が噴き出すのを感じます。熱射病予防のため、水分補給を欠かさないようにしましょう。
また、ハンカチやタオルは必須です。日本から持ってくるのを忘れてしまったら、客室のハンドタオルでもいいので必ず持って出かけましょう。
マカオの夏の気温
- 5月の平均最低気温23.6度、平均最高気温28.4度、平均総降水量311.1ミリ
- 6月の平均最低気温25.6度、平均最高気温30.3度、平均総降水量363.8ミリ
- 7月の平均最低気温26.2度、平均最高気温31.6度、平均総降水量297.4ミリ
- 8月の平均最低気温26.1度、平均最高気温31.5度、平均総降水量343.1ミリ
- 9月の平均最低気温25.1度、平均最高気温30.4度、平均総降水量219.5ミリ
夏はゲリラ豪雨やにわか雨に見舞われることもあります。天気予報で傘マークが出ている場合は折りたたみ傘を持って出かけるほうが無難です。晴雨兼用の傘なら、にわか雨も強い日差しも避けられます。
服装
半袖やノースリーブ、ショートパンツなど、夏の服装が最適です。日差しが強いのでサングラスや帽子、日傘があるといいでしょう。日焼けしたくないからといって、長袖で外出すると全身汗だくになってしまいます。日焼け止めを活用しましょう。
逆に屋内では、冷房が利きすぎていることがあります。汗をかいた後、冷房の利いた室内に長時間いると体調を崩すこともありますので、薄手の上着やストールをカバンに忍ばせておくと安心です。
ベストシーズン到来!秋
秋はマカオのベストシーズンです。湿度が下がって空気が乾き始め、気温も下がって過ごしやすくなります。雨も減るので行楽日和の秋晴れの日も多いです。
10月半ばごろまではまだ泳げるくらいの陽気の日もあります。秋の中でも11月は最高です。12月も暖かい日が多いですが、クリスマス前後からは少しずつ肌寒くなっていきます。
マカオの秋の気温
- 10月の平均最低気温22.6度、平均最高気温28.1度、平均総降水量79ミリ
- 11月の平均最低気温18.3度、平均最高気温24.1度、平均総降水量43.7ミリ
- 12月の平均最低気温14度、平均最高気温20.1度、平均総降水量30.2ミリ
服装
まだ半袖で過ごせる日も多いです。重ね着用に薄手のシャツやカーディガンなどを準備しておくと、実際の気温や天気によって微調整がききます。肌寒いときや冷房対策に大判のストールが1枚あるといいでしょう。
それなりに寒い冬
マカオは沖縄よりも南にあるので常夏かと思われますが、ちゃんと冬があります。最低気温が10度を下回る日が10日ほどありますので、コートは必須です。
マカオは比較的暖かいため、地元の人は厚着で乗り切ることが多く、暖房設備がほとんどありません。フェリーやバスなど公共の交通機関にも暖房がないため、思ったより寒いということもあります。油断せずに寒さ対策をしておきましょう。
マカオの冬の気温
- 1月の平均最低気温12.5度、平均最高気温18.2度、平均総降水量26.5ミリ
- 2月の平均最低気温13.6度、平均最高気温18.5度、平均総降水量59.5ミリ
服装
マカオは石畳の街なので、放射冷却で予想外に冷えることがあります。とはいえ、手袋や帽子までは必要ないことが多いです。日本から来るときの服装で十分寒さをしのげます。
日によっては暖かくなることもありますので、たたんで小さくなるダウンジャケットなどがあると便利です。コートの下は、セーターやスウェット、コーデュロイのパンツなどが最適です。ヒートテックや貼るカイロを準備しておけば、薄着でも軽快に動けておすすめです。
台風情報に注意
マカオにも台風が来ます。お盆休みあたりから9月いっぱいまでが台風シーズンです。まれに10月にも台風が発生します。年に数回は台風が直撃して、交通がマヒすることがあります。台風シーズンの旅行は、台風情報に注意しておきましょう。
台風シグナル8以上は危険
台風の危険度を表すシグナルというものがあり、台風シグナルは1、3、8、9、10の5段階で表現されます。
マカオタワーの展望台は、強風や台風シグナル3で閉鎖されます。さらに台風がマカオに上陸すると、シグナル8以上が発令されます。この場合、危険ですので外出はできる限り避けた方が無難です。
8になったときの市内の対応
シグナル8以上になると空港やフェリーターミナル、橋が閉鎖され、多くの会社や学校がお休みになります。飛行機やフェリー、バスは全てキャンセルされ、マカオから移動できないという状況が発生します。台風がマカオを離れ、シグナル3になり次第、順次交通機関の運行が再開されます。
こういった日はタクシーに乗るとき、法外な値段を要求されることが多いです。トラブルになる前に必ず料金を確認して、それで納得できる場合のみ利用しましょう。
台風情報はどこで見られる?
マカオ気象局のウェブサイトのほか、ホテルのロビーやカジノ入口の掲示板を確認しましょう。また、マカオローカル局(澳廣視、澳視高清)のニュース番組などでも台風シグナルが見られます。
台風が近づいていると移動や観光に影響が出ることもありますので、台風の動きに注意しておきましょう。
- マカオ気象局公式HP:http://www.smg.gov.mo/
移動日にかかる場合
香港空港発着の場合、香港はシグナル3で空港が通常通り動いているのに、マカオはシグナル8で交通がストップしたままということがあります。
マカオから香港空港へ渡れなかった結果、飛行機に乗れず帰国できないというシチュエーションが起こりえます。こういうときは海外旅行傷害保険の対象にならないケースがありますので、気をつけましょう。
個人旅行でのアドバイス
旅行会社の対応として、移動日にシグナル8になりそうなら前日の夜に香港に移動することもあります。個人旅行は帰国後の予定や台風の動きを鑑みて、臨機応変に対応することが求められます。
保険の補償範囲や内容について疑問があれば、保険会社に電話で確認するのが確実です。ほとんどの場合24時間日本語で対応してくれます。保険証書などに書いてある、ホットラインの電話番号を控えておきましょう。
まとめ〜ベストな準備で楽しい旅行を!
マカオ旅行の際は、日本との気候の違いを意識して服装や持ち物の準備をしましょう。急に暑くなったり寒くなったりすることもありますので、重ね着のできる着回しを用意しておくと役に立ちます。
出発直前には天気予報で現地の予想気温を確認しておくのがおすすめです。春先から秋口までは、にわか雨が多く折りたたみ傘が手放せません。
ベストな状態で観光できるよう、準備万端整えて旅行を楽しんでください。
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