マカオで暮らすにあたって、生活費がどのくらいかかるのかは気になるところです。マカオは景気がいいため、インフレが進み物価がどんどん上がっています。
わたしがマカオにやってきた10年前に比べると、家賃も外食費用もずいぶん高くなったと感じます。
アラフォー夫婦と3歳の子ども1人の合計3人家族で生活をしています。夫と子どもはマカオ生まれマカオ育ちの地元っ子、わたしは在住10年です。わが家の1か月にかかる生活費がどのくらいなのか紹介します。※1MOP(マカオパタカ)=14円
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マカオの家賃
家賃
わたしたち家族は、築35年3LDK+2バスルームの家に住んでいます。家賃は月10,000MOP(約140,000円)です。
立地は学校や公園の多い住宅街で、昔から地元の人が多く住んでいます。ジョギング用のトラックや市民プールもあり、市中心部からも近く便利です。バス停が徒歩1分の場所に1か所、3分の場所に2か所、5分の場所に1か所あり、交通の便はいいです。
家賃が高い
わが家では生活費の半分以上を家賃が占めています。しかし家賃以外は日本よりも比較的安くすむため、全体で見れば特に生活費がかかるというわけではありません。
家賃相場
3LDKの物件はどこも古く、相場は月13,000MOP(約182,000円)ほど。わが家の物件は手頃と言えます。
マカオの通信費
通信費
わが家の通信費は、携帯2台と自宅のネット代を合わせて月516MOP(約7,200円)です。
マカオのネット代
使い放題プランで210MOP(約3,000円)です。NetflixやYoutubeなどの動画サイトや音楽ダウンロード、ストリーミングもよく利用しています。
マカオの携帯代はプラン次第で格安に
夫婦でiPhoneを使っています。わたしの1か月の携帯代は80MOP(約1,120円)です。電話はかけ放題、インターネットは1Gまで使い放題のプランで基本料金が68MOP(約950円)です。
さらに12MOP(約170円)でインターネットを1G追加しており、合計2Gまで使い放題です。外出先では動画やSNSは見ませんので、携帯の通信量は1か月2G以内で収まります。
夫の1か月の携帯代
夫の1か月の携帯代は226MOP(約3,160円)です。インターネットが5Gまで使い放題のプランが基本料金178MOP(約2,500円)です。これに加えて月に1度香港に行き、1日インターネット使い放題のプラン48MOP(約670円)を利用します。
マカオの電気代
電気代
電気代は、月によってかなりばらつきがありますが、平均すると600MOP(約8,400円)程度です。毎月、政府から世帯ごとに200MOP(約2,800円)の補助が出ます。
電気代は月によってかなり差がある
真夏の7~8月は、寝ている間もエアコンをつけないと暑くて眠れないので、1か月の電気代が1,800MOP(約25,200円)近くまで上がることがあります。
一方冬はあまり寒くならず、暖房が必要な日は多くありません。11月から5月頃まで、1か月の電気代は250MOP(約3,500円)ほどです。
年中除湿器が必要
またマカオは年中湿度が高いので、洗濯物はいつも部屋干しで除湿器を使って乾かしています。真冬でも湿度は60%ほどあり、夏の湿度は90%を超えます。
特に3月から9月頃までは、部屋も除湿が必要です。うっかりすると壁紙にカビが生えてしまうので、除湿剤と除湿器を併用しています。
マカオの水道・ガス代
水道代とガス代を合わせて、月に410MOP(約5,740円)ほどです。
水道水のほか飲用水を用意
マカオでは一般的に生水を飲みません。飲用水を買うか水道水を一度沸騰させて飲みます。水を配達してくれる会社が何社もあり、ウォーターサーバーを使用している家庭も多いです。
飲用水の料金と水道代を合わせて、1か月に140MOP(約1,960円)ほどです。
水道代は2か月に1度まとめて請求が来ます。2か月で150MOP(約2,100円)ほどです。飲用水はウォーターサーバーを利用しています。18リットルのボトルを2か月に一度、2本頼みます。ボトルは1本62MOP(約870円)です。
プロパンガスが一般的
1か月のガス代は、269MOP(約3,800円)です。マカオの家庭は大部分がプロパンガスです。1か月に1度、16kgのボンベを1本頼みます。
料理のほか、お風呂でもガスを利用します。鉄製のガスボンベは重たく、ガスの交換は力仕事なので、お風呂の途中でガスが切れるとつらいです。
マカオの食料品
食材と飲み物を合わせて、月に1,100MOP(約15,400円)ほどです。
中国産がメイン
1か月の食材費は1,000MOP(約14,000円)ほどです。マカオでは3食外食する人も多いですが、わが家はできるだけ自炊するようにしています。
新鮮な食材は主に中国産で、比較的安く手に入ります。食材は町の市場やスーパーで買っています。マカオは小さな地域のため農業や畜産業を行なう土地がなく、ほぼ全ての食料品が世界中から輸入されています。
ポルトガルのお酒が手頃
わが家はお酒やジュースなどの飲料に1か月100MOP(約1,400円)ほど使います。妊娠中からお酒を飲まなくなったので、あまりお金がかかりません。
- コカ・コーラやポカリスエットなどの350mlの缶ジュースが5MOP(約70円)
- 炭酸水ペリエ500mlが12MOP(約170円)
- ポルトガルワインフルボトルが40MOP(約560円)ほどから
- 中国産の350ml缶ビールが6MOP(約80円)ほど
- キリンやハイネケンなどの輸入ビールは350ml缶10MOP(約140円)ほど
マカオの外食費
外食費
わが家の外食費用は月に1,000MOP(約14,000円)程度です。友人と月1〜2回集まり、たまに夫とランチやお茶をします。
毎週土曜の夜は義両親と外食をして、日曜の昼は親戚が集まって飲茶をします。親類と外食をする際は、いつもごちそうになります。
外食費用の相場
ローカルエリアの茶餐廳(軽食を出すカジュアルな食堂)や中華レストランは比較的手頃で、観光地やホテル、洋食レストランは割高です。夫とは茶餐廳、友人と会うときはホテルのカフェに行くことが多いです。
一人当たりの外食費用の相場は以下の通りです。
- 茶餐廳の朝食はサンドイッチと飲み物のセットが40MOP(約560円)ほど
- 茶餐廳の昼食はメイン料理とご飯、飲み物またはスープのセットが70MOP(約980円)ほど
- 中華レストランでの夕食は200MOP(約2,800円)ほど
- ホテルのカフェでのランチは100MOP(約1,400円)ほど、ケーキセットは80MOP(約1,120円)ほど
- 茶餐廳でのお茶は菓子パン10MOP(約140円)、ホットコーヒー13MOP(約180円)、合計23MOP(約320円)ほど
マカオの交通費
交通費
1か月の交通費は70MOP(約980円)ほどです。
マカオの公共交通機関はバスとタクシーだけです。普段はバスか徒歩で移動します。マカオ半島内ならたいていの場所は徒歩30分以内なので、運動をかねて歩くことも多いです。
バスは格安
バスはマカオ内均一価格で、1回乗車するごとに6MOP(約80円)です。
マカオパスというSuicaのような交通系ICカードを利用すると、路線により片道3MOPまたは4MOP(約40〜50円)になり、乗車から45分以内の乗り継ぎが1回無料です。ちょっとした買い物程度なら、1回の乗車賃で行って帰ってくることもできます。
マカオの教育費
学費無料
マカオIDを持つマカオ居民は、多くの公立と私立の学校で3歳から18歳までの15年間、学費が無料です。そのほかにかかる費用は、わが家では1か月あたり2,030MOP(約28,420円)ほどです。
学校で学費以外にかかる費用
給食費と1時間の延長保育費、教科書などの教材費を年に2回支払っています。一年間で給食費が13,300MOP(約186,200円)、延長保育費が9,200MOP(約128,800円)、教材費が1,900MOP(約26,600円)です。
わが家は学校から近いので使っていませんが、スクールバスを利用することもできます。給食と延長保育も同じように利用するかどうか自由に選べます。
給食システム
給食を利用しない場合は、12:00に子どもを幼稚園に迎えに行き、ご飯を食べたらまた学校に送っていきます。
小学生や中高生になると学校給食はありません。学童保育所に入っていれば、そちらで用意してくれます。
昼休みは2時間ほどあるので、それ以外の児童は家に帰るか、お家の人がお弁当を持って学校にくるか、コンビニやスーパーで買うか、近くのお店で食べるかです。
マカオの日用品・服飾費
日用品と服飾費は、合計で1か月に700MOP(約9,800円)ほど使います。
日用品の価格は日本と変わらない
日用消耗品は月200MOP(約2,800円)ほどです。トイレットペーパーが12ロール45MOP(約630円)、ティッシュが5箱38MOP(約530円)と、物価は日本とあまり変わりません。
日本の洗剤やヨーロッパのハンドソープなど、スーパーでは世界中の様々なものが手に入ります。
服を買うときはセールを活用
わたしと子どもは、H&MやZARAなどのファストファッションを利用することが多いです。3か月に1度、合わせて1,500MOP(約21,000円)ほど買っています。
定価は日本と変わりませんが、シーズンごとのセールを活用します。子供服は義母や親せきが買ってくれたり、友人にお下がりをもらうこともあります。
夫は以前買って袖を通していない服がたくさんあるので、年に一度旧正月前に服を買うくらいです。
マカオのレジャー費
レジャー費用は1か月200MOP(約2,800円)ほどです。子どもを連れて公共施設へ行ったり、夫婦で映画を見に行ったりします。
公共施設は格安で遊べる
週末は午後から家族で出かけます。
- 家族で遊べる無料の草スキー場がある公園
- 6歳以下の子どもが5MOP(約70円)で15分間利用できるゴーカートのある公園
- 大人15MOP(約210円)、12歳以下の子どもは5MOP(約70円)で利用できる公営プール
- 大型連休や冬休みなどのホリデーシーズンは、広場に無料のメリーゴーランドやコーヒーカップなどのアトラクション設置
公共施設は格安で楽しめます。常駐の係員にしっかり管理されており、清潔で安全です。子連れでも安心して遊べます。
映画も手頃
映画は普通の2D映画が70MOP(約980円)、3D映画が110MOP(約1,540円)です。マカオには4Dを上映する映画館はありません。
数か月に1度、気になる3D映画があれば夫婦2人で観に行きます。
マカオの家族旅行費
家族旅行には年3〜4回出かけます。1か月あたりに換算すると、1,400MOP(約19,600円)ほどです。旅行に行かない月は貯金して、次の旅行に備えます。
マカオのリゾートホテルや香港でリフレッシュ
子どもが小さいので、旅行は近場が多いです。香港の音楽フェスやディズニーランド、マカオ内のリゾートホテルに1泊2日で出かけます。宿泊は香港、マカオとも1,300MOP(約18,200円)前後のホテルを利用します。
香港までの交通費は、フェリーの場合3人で往復1,170MOP(約16,380円)ほどかかり、港珠澳大橋を利用するバスの場合は往復260MOP(約3,640円)です。
日本帰国は年に1度
日本には年に1度、家族3人で1~2週間帰国します。マカオ発日本行き直行便の航空券は、セールを利用して1人3,500MOP(約49,000円)ほどで、家族3人で10,500MOP(約147,000円)必要です。
まとめ
マカオで生活するわが家の1か月の生活費は、3人家族でおよそ18,000MOP(約252,000円)です。家賃は高いですがそのほかにかかる費用は比較的安いので、トータルではそこまで高くなりません。
マカオでは共働きが多く、夫婦で別のお財布を持つ家庭が多いです。わが家も生活費は夫と折半しています。給料から生活費を引いたお金が、そのまま自分のおこづかいになります。
これからマカオで暮らそうと思っている方は、参考にしてみてください。
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