マカオにある公共交通機関は、バスとタクシーの2種類のみです。バスはマカオ市内なら一律6MOP(約84円)と格安で利用できます。さらに「澳門通(マカオパス)」という交通系ICカードを利用すれば片道3MOP(約42円)、その上45分以内の乗り継ぎが1回無料と大変お得です。
しかし日本のバスとは異なる点も多く、意外と難しいのがマカオの市営バスです。マカオ市民の足、バスを乗りこなすための注意点と攻略法をご紹介します。
※1MOP(マカオパタカ)=14円
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まずは澳門通(マカオパス)を入手!
どこで買える?
コンビニ「セブンイレブン」やスーパー「來來超級市場(ロイロイ)」のレジで買えます。すでに100MOP(約1,400円)分入金してあるもので、販売価格は150MOP(約2,100円)程度です。
何といって伝える?
「澳門通(マカオパス)」は広東語で「オウムントン」と発音します。漢字でメモを書いて店員さんに見せるのが一番確実です。
どうやってチャージする?
スーパーやコンビニでチャージできます。マカオパスを店員さんに見せて、いくら分入金するのか伝えたらレジ前のICカード読み取り機にマカオパスを置きましょう。
お金が余ったら?
もしお金が余ってしまったら、コンビニやスーパーでの買い物に利用できます。念のためレジにICカード読み取り機があることを確認して、レジ係にマカオパスを見せて「OK?」と尋ねましょう。読み取り機があっても、故障中で使えないということもあります。
これさえ知っておけばOK!行き先別バス情報
ラッシュアワーに注意
バスは多くの路線がありますが、目的地別にバスの番号さえ押さえておけば大丈夫です。朝8~9時と午後5~6時頃は通勤・通学・帰宅ラッシュで混み合いますので、できるだけ避けた方が無難です。
コタイ地区から世界遺産セナド広場方面
- 26A……8~12分に1本
- 乗り場……南からスタジオシティ前、パリジャン前、ベネチアン東メインロビー付近、ギャラクシー前に停車
- 降車場所……新馬路/永亨(セナド広場のすぐ先)
マカオ半島からコタイ地区
- 21……20~30分に1本、25……5~12分に1本、26A……8~15分に1本
- 乗り場……亞馬喇前地(リスボア本館前バスターミナル)
- 降車場所……連貫公路/新濠天地(シティ・オブ・ドリームス、ベネチアン東メインロビー、サンズ・コタイ・セントラルのセントレジス側)、連貫公路/金沙城中心(サンズ・コタイ・セントラルのシェラトン側、パリジャン、スタジオ・シティ)
リアルタイム情報を活用
「巴士報站」アプリ
「巴士報站」という無料アプリをダウンロードしておくと便利です。今バスがどこを走っているかをリアルタイムで見ることができます。
アプリの使い方
- 画面下の1番左「路線」を押すと「路線捜索」の画面が出ます。
- 見たい路線の数字のバスを選びます。
- 路線図上にバスのアイコンが表示されます。
- 3の画面で右上の「地圖」を押すと、マカオの地図と路線図、バスのアイコンが表示されます。地図上でバスがどこにあるのか、リアルタイムで見ることができます。
利用にはインターネットの接続が必要です。
バス停でも安心のリアルタイム情報
バス停によっては、番号の書かれたバスのアイコンの横に、現在地到着まであといくつのバス停を経由するかという数字が表示されるシステムがあります。
こちらのシステムはまだ全てのバス停に設置されていないので、サービスが利用できない場所もあります。
無料シャトルバスを賢く利用
マカオ到着の玄関口は無料
フェリーターミナルや空港、マカオ北部の中国国境から発着の場合、各カジノホテルを行き来しているシャトルバスを無料で利用できます。到着や出発の際など、賢く利用しましょう。
- 頻度……10~15分に1本
- 乗り場……マカオフェリーターミナル、タイパフェリーターミナル、マカオ空港、国境関門付近
- 降車場所……マカオ半島はリスボア、MGM、ウィン、スターワールド、サンズなど。コタイ地区はベネチアン、パリジャン、サンズコタイセントラル、シティ・オブ・ドリームス、スタジオシティ、ウィンパレス、MGMコタイなど
コタイ地区内循環バスも無料
コタイ地区内には「コタイコネクション」という無料の巡回バスが10~15分に1本の頻度で運行しています。コタイ地区内でホテルやカジノめぐりをする際には、こちらの利用もおすすめです。
まだまだ油断は禁物!
バス停案内は中国語とポルトガル語のみ
マカオの公用語は広東語とポルトガル語で、バス停の案内はこの2言語のみです。英語の表示はありません。
市営バスの乗り方
- 乗車は前方ドアからです。
- 左手のICカード読み取り機にマカオパスをタッチします。この際残額が表示されます。
- 降りる際は押ボタンで知らせ、後方ドアから降ります。
覚えておきたいマカオのバスマナー
赤い座席は優先席です。優先席以外でも、年配の方や赤ちゃんを抱いている人が乗ってきたら、譲るのがマナーです。
運転が荒いので注意
日本と違い、大変運転が荒いことがあります。危険ですから、座るか必ず手すりにつかまりましょう。
車内アナウンス
広東語、北京語、ポルトガル語、英語の4か国語で案内のアナウンスが流れますが、案内がない場合や、あっても間違っている場合があります。車内放送はあまり信用し過ぎず、乗り過ごさないようしっかり車窓を見ましょう。
まとめ
バスはマカオ市民の足として市内を網羅しています。無料や格安で利用でき、大変便利な交通手段です。バス停や車中では、スリにあわないよう、荷物はしっかりと身体にくっつけておきましょう。
バスの基本はとても簡単です。マカオを初めて訪れた旅行者でも利用できます。お得で便利なバスを使ってみると、マカオのインフラの安さを実感します。マカオを訪れた際には、バスを活用してマカオ市民の日常に触れてみてはいかがでしょうか。
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