ジョージアというとアメリカ南部の州と思う方が多いですが、ここでいうジョージアは、黒海とカスピ海にはさまれたコーカサス山脈にあり、2015年に「グルジア」から改名した小国です。
地理的に欧州寄りで、EUへの加盟を目指していることなどから、欧州的な仕事環境を連想しがちです。ですが、欧州とアジアの間に位置し、文化的にも半分欧州、半分アジアといった感じで、実は日本人にとって親しみやすい国です。
本稿では、ジョージアで日本人が働く魅力についてご紹介します。
ジョージアは、文化的に日本に近いところがある
海外で働く際、最も大きな壁となるのは、その文化の違いです。
社風に合うか実力重視か
日本で面接を受ける場合、最低でも1時間、長ければ1時間半、2時間とかかる場合が多いですが、アメリカなどでは5分、10分が通常。それ以上かかった場合は、面接を通らないケースが多いです。
アメリカなどでは本人のスキル、つまり入社した後、すぐに仕事を与えて、結果を出せるかに重点を置きます。
日本の場合、人柄に重点を置く傾向が強いです。そのため、面接では、その人が社風に合うかをみて、もしスキルが多少不足していたとしても、入社してから研修を通して育てればいいというスタンスが多いです。
ジョージアでは日本のように人物重視
文化が違うと、面接準備の仕方も大きく変わり、慣れるのに時間がかかったりします。しかし、ジョージアの文化は日本と近しいところがあり、スキルというより人柄に重点を置く傾向が強いです。
また、アメリカのようにダイレクトに話す、ということははばかられ、どちらかというと日本と同様にオブラートに包んで話す傾向が強いです。なので、アメリカのようなダイレクトな世界が苦手という人には、非常に働きやすい国です。
ジョージアで働く魅力、始業時刻が10時
日本でよく問題となる長時間労働ですが、ジョージアでは、その心配はほとんどありません。ジョージアでは、業界にもよりますが、残業はほとんどありません。また、始業時間もほとんどの場合、朝10時からです。終業も19時で、朝に弱い人にはとてもいい環境です。
また、終業時間になったら周りを気にしながら退社する必要もなく、大手を振って皆帰宅します。もちろん、仕事仲間と一緒に仕事後の飲み会などに行くも良し、家族との時間にあてるも良しです。
日本よりはるかによいワークライフバランスです。
ジョージアで働く魅力、有給休暇が多い
日本では法定10日間の有給休暇を与えられ、勤続年数が増えるにつれて毎年1日増えていくシステムです。
一方、ジョージアでは、誰もが有給24日間が基本です。その有給をためて、丸々一カ月旅行することも可能で、実際多くの人が長期休暇を取り、海外に行ったりします。さらに祝日が15日間もあります。
年末年始休暇は2週間
そして、年末年始休暇は2週間近くあるのが一般的、12月の29~31日から年始は1月14日以降ということが多いです。
これは、ジョージアの国教(キリスト教)がクリスマスを1月7日に祝うグレゴリ歴のため、そこから1週間休暇になるわけです。1月1日から7日までが新年の休暇、7日から14日までがクリスマス休暇です。
逆に12月24日・25日は、特別に何かする日ではありませんので、日本と同様、通常の平日になります。
ジョージアで働く魅力、所得税が一律20%
日本の所得税は、段階税率になっており、最低5%、最高45%と、稼げば稼ぐほど納税額が増えるシステムになっています。しかし、ジョージアでは、一律20%になっているため、仕事をがんばり、給与を増やせば増やすほど、その見返りを得ることが可能です。
また、所得にかかる税金は所得税ひとつです。日本のように住民税はじめ、さまざまな税があり、それぞれの計算方法を把握しないと自分の手取り額を計算することができないということはありません。
ジョージアで働く魅力、成果に見合った報酬体系
徐々になくなりつつありますが、日本ではいまだに年功序列の概念が根強く、勤続年数が給与に関わるところが多いです。
しかし、ジョージアでは、年功序列という概念はなく、成果に対する評価のみで給与が決定されます。そして、積極的に自分の業務範囲を広げたり、新たな仕事を見つけ、その責任を取ることによって給与を上げることが可能で、非常に働き甲斐のあるところです。
まとめ〜気候も日本人になじみやすい、温暖な地域が大半
日本の堅苦しい年功序列社会に辟易したものの、いきなり実力主義の欧米に行くほど自分のスキルには自信がない。または、今のワークライフバランスに不満があり、より人生を楽しむため、自分の時間が欲しい。そんな方にとってジョージアで働くことは非常に魅力的と言えます。
ジョージアは温暖な気候の地域も多く、実はワイン発祥地でもあります。ワインをゆっくり晩酌でいただきながら、明日の仕事への英気を養う。この働きやすい環境で仕事をしてみてはいかがでしょうか?
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