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客室乗務員の仕事とは?外資系航空会社に勤務していた私が本当のところをお教えします

客室乗務員

客室乗務員と聞くと、

「世界中を飛び回り、華やかな生活を送っていそう」
「出会いが多そう、休日は合コンし放題!?」

などなど、過去のテレビドラマの影響やメディアから発信されるイメージにより、様々な想像をされるのではないでしょうか。

でも、実際のところはもちろん、華やかな面ばかりではありません。今日は、外資系航空会社で客室乗務員として長年働いた私が、「客室乗務員の本当のお仕事」をご紹介します。

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目次

客室乗務員の仕事1. ベビーシッター

客室乗務員

よく聞くのが、「客室乗務員は機内のウェイトレス」という発言です。確かにお食事を配るので、間違った表現ではありません。しかし、ウェイトレス以外にも客室乗務員は機内でたくさんの仕事をしているんですよ。

中でも一番多いのが子守です。お食事のサービスが終わり、トレーを片付けに向かった際、お子様の世話に手を取られて食事ができていない方にはこちらから積極的に声を掛けます。

客室乗務員の中にはベテランお母さんもたくさんいるので、赤ちゃんの世話は慣れたもんです。

深夜の小さなお客様は大歓迎

また深夜便では、機内が暗くなり他のお客様が寝静まっても、異なった環境に慣れず泣いている赤ちゃんがいます。大人の方が一生懸命あやしながら機内の隅の方に移動されているのを発見したら、ギャレー(機内でサービスの準備をするところ)にご案内します。

そこには客室乗務員用のシートがあるので、大人の方には座って休んでもらい、私達がお子様をあやします。深夜便は比較的忙しくないので、そのような思いがけない小さな来客者は大歓迎なんです。

客室乗務員の仕事2. 体調不良を訴える方のサポート

慣れない環境、気圧の変化などにより、体調不良を訴えるお客様は割とたくさんいます。そのようなときはナースに早変わり。機内には応急処置用の薬や器具の用意があり、客室乗務員はそれらを使う訓練も受けているので安心してください。

もちろん、お客様の容態が悪いときはお医者様や看護師さん、救急救命士の方が機内にいらっしゃらないかアナウンスで尋ね、手助けを求めます。

ちなみに、お酒で気分が悪くなる方が案外多くいらっしゃいます。高いところを飛んでいるので、普段に比べて酔いが回りやすくなります。ご注意くださいね。

客室乗務員の仕事3. 保安要員

忘れてはいけないのが、客室乗務員は保安要員であるということです。

最近では、最新携帯電話ギャラクシーノート7が機内で発火するという事故がありました。客室乗務員はそのような思わぬ事態に備えて、消火器の使い方も訓練しています。まさに一人何役もこなす何でも屋なんです。

客室乗務員が一番欲しいものは・・・睡眠です

睡眠

世界中を飛び回っているので華やかな生活を送っていると思われがちですが、上で述べた通り仕事範囲は多岐に渡るため重労働です。

場合によっては朝に空港を出発し、15時間のフライトを終えた後、時差の関係で朝に目的地に到着することもあります。仕事が終わり滞在先のホテルに着いても、日中は日が出ているのでうまく休めません。

仕事に合わせて睡眠をコントロール

また、次の目的地に向けての出発が翌日の朝の場合は夜にしっかり睡眠を取っておきたいので、ホテルに到着後、横になりたいのを我慢しながら夜まで待つこともあります。

フライト中に眠くならないよう、睡眠をコントロールしなければいけないので、プライベートで24時間以上起きていることもあるんです。

さらに、フライトに出ると1週間くらいはホテル住まいになるため、慣れない環境でうまく休めないことも多々あります。客室乗務員が常に求めるトップ3に「質の良い睡眠」が入るでしょう。

出会いがあっても時間がありません!

時間

搭乗されるお客様は様々です。小さなお子様連れのお母さん、世界を股にかけるビジネスマン、人生で初めて飛行機に乗られるご年配の方、お忍びで旅行されている芸能人の方など、例をあげたらきりがありません。

そして、客室乗務員は全てのお客様に機内で快適に過ごしてもらおうと全力を尽くします。

ちょっとしたことがきっかけでお客様から名刺を頂いたり、何かしらのイベントやお店のパーティなどに招待されたりすることはあります。毎日何百人というお客様に会うので、必然的に出会いは多いと言えるでしょう。

常に連絡がつかず時差のある状態

しかし、興味があったとしても、1週間のフライトから帰った後は10日間の別のフライトへ、なんていう生活をしていると、なかなか時間と予定が合いません。

電波の届かない機内で働き、常に時差のある生活をしているため、よっぽどマメじゃないとメールの返信が遅くなり、フライトが遅延して約束していた会に出席できず気まずい思いをし……というように、人間関係を構築するのも一苦労です。

そのせいでしょうか、「一人でも大丈夫」という客室乗務員は周りに多いんです。

まとめ~大変だけど魅力的な仕事

客室乗務員の仕事は、みなさんにとってあまり馴染みがないかもしれません。確かに、世間一般のイメージ通りの部分もありますが、華やかに見える裏には苦労もあるんです。どんな仕事も楽しいことばかりではないですね。

しかし、私個人としてはとっても魅力的でおすすめの職業です。見た目より大変な仕事ですが、客室乗務員を夢見る人はぜひ頑張ってくださいね!

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この記事を書いた人

マレーシア在住4年半になる旅好きライターです。
マレーシアを吸いも甘いも知り尽くした?!ライターがマレーシアに住むために必要な情報を提供して行きたいと思います。

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