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海外にも行ける海上自衛隊で船乗りとして働く5つの魅力

海外で撮った写真

私は前職が海上自衛官で、護衛艦に乗り国内外さまざまな港に立ち寄ってきました。

私が勤務していた艦は世界を一周しながら訓練する「遠洋練習航海」の随伴艦として選抜され、世界各国で異文化交流をする貴重な経験をさせてもらいました。

そんな海上自衛隊における船乗りの仕事の5つの魅力を皆さんにお話ししたいと思います。

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目次

入港するたびに世界各地を観光できる

ドミニカ共和国での写真

※ドミニカ共和国にて

船乗りの仕事の一番のメリットといえば、寄港した地で観光し見聞を深められることです。

船は車や飛行機と同じで燃料が切れたら動かず、また食料もなくなるので、港に寄らなくてはなりません。そのため、国内外各所に寄港し、平均3日間で次の出航に備えます。

その間に当直の勤務でなければ自由に観光ができます。旅行好きの人にとってはたまらないメリットです。

ドミニカ共和国

※ドミニカ共和国

冒頭で述べた「遠洋練習航海」で寄港したのは、

  • アメリカ(ハワイ、サンフランシスコ、サンディエゴ、ボルチモア)
  • メキシコ(アカプルコ、チアパス)
  • ドミニカ共和国(サント・ドミンゴ)
  • ポルトガル(リスボン)
  • イタリア(ナポリ)
  • エジプト(アレキサンドリア)
  • トルコ(メルシン)
  • ジプチ
  • オマーン(マスカット)
  • インドネシア(ジャカルタ)
  • 韓国(釜山)

の11か国、14の港です。この訓練に選抜されれば勤務期間中にこれだけの国に立ち寄ることができます

出国前に旅行会社にツアーの依頼をしておくと、入港してすぐにバスで観光できます。この費用は当然自費ですが、手配してもらえるだけでもありがたいです。

海の上には何もない!自分磨きに専念できる

護衛艦の艦首付近

※護衛艦の艦首付近

いざ出航すると、海上では携帯の電波やWi-Fiも使えないので娯楽が限られてきます。

このような環境での生活にストレスを抱える人もいると思いますが、考えようによっては余計な誘惑がないので、勉強や体力づくりにはとても良い環境といえます。

私はこの期間中に、職務上の勉強をしたり、許可の下りる範囲で1日に1時間ほど艦上体育(甲板上でのランニング)で汗を流したりと、とても有意義な時間を過ごしていました。大海原の光景は非日常的で、とても気持ちよく運動できます。

次の港までの航海期間は1週間~10日ほどなので、その入港をモチベーションに頑張っていればそう長くない期間です。

野生のイルカやクジラに遭遇できる

護衛艦の写真

※護衛艦の全景

水族館でイルカやクジラを見たことがある人は多いと思いますが、海上ですぐそばを泳いでいるイルカやクジラを眺めたことはありますか?

私が所属していた部署は水測(ソナー)の担当で、主として水中に音波を出し、その反響音によって潜水艦を探す職務を担っていました。

業務中、水中の音を直接拾うパッシブソナーという装置で捜索していると、まれにイルカの鳴き声やクジラの歯ぎしり音を拾うことがあります。そんな時は艦橋(ブリッジ)に状況を報告し、艦内に放送で流してもらいます。

すると、乗組員全員がデッキに集まります。そして、イルカの群れが艦に平行して泳ぎ時折華麗にジャンプする姿や、クジラがジャンプしたり潮吹きしたりする様子などを間近に見て、日常では味わえない感動を全員で共有するのです。

初めてイルカを見た時の光景

私自身が初めてイルカの群れに出会ったのは、ちょうど夕暮れ時。オレンジ色に染まった水平線に向かって一緒に泳ぐ十数頭のイルカたちは、艦を怖がることなく無邪気にジャンプして私たちを歓迎してくれました。

まるで映画のワンシーンのようで、今でも鮮明に覚えています。私にとって一生の宝物です。

金曜日に食べるカレーは天下一品

米軍のイージス艦

※アメリカ軍のイージス艦

海上自衛隊では航海中も曜日感覚を失わないために、金曜の夕食には必ずカレーが出ます。このカレーがとても洗練された美味しさで、カレー専門店なんて目じゃありません。

航海をしていると1日の楽しみが限定されてくるのですが、その中でも3度の食事は絶対に外せないものです。

艦には炊事に長けた専属の乗組員がいて、毎回おいしいごはんが食べられます。カレー以外の料理もとてもおいしく、栄養バランスが取れています。

金曜カレーは海上自衛隊の広報で開くイベントで食べられるので、ぜひ一度、海上自衛隊のホームページを見てください。

コミュニケーション能力が上がる

現地の人々

※旅の途中で出会った人々

初対面の人とのコミュニケーションで「地元はどこですか?」はよく使うフレーズですよね。国内外たくさんの港に寄っていると、その地にまつわるたくさんの情報を得ることができます。相手の地元情報も含めた話題の引き出しができ、ファーストコンタクトにはもってこいです。

また、海外に行ったことがある人、これから海外に行きたい人に出会った時にも船乗りとしての海外経験が役に立ちます。

さらに、船に乗っていると往々にして不足の事態に即応しなければならないため、経験値が上がるにつれて目先が利くようになるとともにスマートな感性が身につき、これがコミュニケーション能力にも反映されます。

まとめ~世界一周しながらスキルアップ

パナマ運河

*パナマ運河

簡単にお話ししてきましたが、海上自衛隊の船乗りの仕事には他にはない魅力やメリットがあります。

もちろん楽しいことだけではなく辛いこともありますが、それらを乗り越えることによってスキルが上がり、人生をより良いものにしてくれます

もしこれを読んで海上自衛隊に興味を持っていただけたのなら幸いです。年齢などの条件が許すのであれば、ぜひあなたの航海をスタートさせてみてください。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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