私はバングラデシュでバイク屋を経営しています。
バングラデシュにももちろん労働基準法があり、労働組合が組織されている企業もあります。しかし一方では、労働基準法の存在すら知らないローカル企業の代表者もいます。
では、実際にバングラデシュの人はどのように働き、どのように休んでいるのでしょうか。私自身の例も交えながら勤務時間と休暇事情をご紹介します。
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バングラデシュの勤務時間
私が経営するバイク屋の勤務時間は9時〜18時です。昼休憩は1時間にしています。スタッフがモスクにお祈りに行きますが、お祈りは休憩時間に含めていません。
スタッフは会社に住み込みで働いているので、作業の進捗状況によっては残業しています。ただし、どれだけ作業が遅れていた場合でも21時までとしています。
バングラデシュの休日
官公庁や銀行、その他ほとんどの企業が金曜日、土曜日を休日としています。週末休みが金曜日から始まるとイメージしていただくと分かりやすいです。そして、日曜日から平日が始まります。
日本とのやり取りが必要な場合、金曜日はバングラデシュが休日、日曜日は日本が休日となり、お互い平日の曜日が1日少ないので大変です。
私の店は、祝日以外は開けるようにしていますが、金曜日はイスラム教の方達にとって重要な日なので、昼のお祈りが終わる15時頃までは閉めています。
私は自営業のようなものなので、隔週1日、店に行かない日があるかないかという状況です。
私の休日の過ごし方
以前はジムに通っていました。月額2,000タカ(約2,800円)でした。そして、積極的に外に出て何か面白いものはないか探し歩いていました。
現在の住居に引っ越してからは、休日は基本的に家でインターネットや映画を見て過ごすことが多くなりました。休日に外出先で渋滞にあってしまうのが嫌だからです。
家を出たとしても、徒歩圏内に住むバングラデシュ人の知人の家に行き、話をするくらいです。
特に趣味などがなく休日に何かしたいという場合は、バングラデシュ日本人会という会があるので、バングラデシュに滞在している日本人の方と知り合う機会を持てます。
さらに、日本人会ではさまざまなサークルが活動しているので、参加してみるのも楽しいと思います。
バングラデシュの祝日と長期休暇
バングラデシュでは、建国に関する日の他に、各宗教(イスラム、ヒンズー、キリスト)に関する日が祝日となっています。合計で年に20日ほどあります。
その中に2回イードと呼ばれる祝日があり、この2回のイードは日本でいう盆休みや正月休みに感覚が似ています。正確な祝日は各イードともに3日ですが、週末を利用して1週間〜10日ほどの長期休暇とする人もいます。
故郷から首都ダッカに働きに来ている人は、この2回の祝日を利用して故郷に帰ります。私も含むかなりの日本人は、イード期間を利用して外国へ旅行に行ったり、日本に一時帰国したりします。
国内に留まった場合、周りは休日気分で露店が開いているだけの状態になるので、家でのんびり過ごすということが多いです。
バングラデシュの労働環境は改善途上
冒頭で述べたように、バングラデシュには労働基準法の存在を知らない代表者もいますが、労働者の側もその日のご飯のために働いていたりと、労働基準法など考えている場合でない人もいます。
この状況は決して許されることではないのですが、バングラデシュ政府も全ての中小企業や個人事業主、さらには雇用者の状況を把握できていない状態です。
まずは、一人ひとりが労働基準法を知ることから状況は良くなっていくのではないかと思います。
まとめ~休みの日は積極的に外に出てみよう
バングラデシュという日本とは異なる土地に来て、文化の違いに疲れることもあると思います。
しかし、せっかく海外にいるのだから、身体に余裕があるなら休日や祝日には積極的に外に出てみるといいです。バングラデシュの文化に触れる絶好のチャンスであるとともに、何か夢中になれることや、この国の新たな魅力を発見できるかもしれません。
こういった小さな発見や喜びが、海外で働く経験をより豊かなものにすると私は信じています。
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