海外で働きたい大学生が、今日からできる5つのこと

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近頃、世界の他の国々との距離が近くなったように思いませんか。

これまでの日本であれば、受験勉強をして良い大学に入り、大手の企業で勤めあげるというパターンを目指す人が多くいました。しかし今は、働き方だけに限らず働く場所の選択肢も、以前と比べて無限に広がっています。

ただ、将来的には日本以外の国で働きたいと思っていても、その目標に向かって何をしておけばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。語学を完璧にする?資格を取っておく?……など、思い浮かぶ選択肢はいくつもあります。

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海外経験が私に教えてくれたこと

未来

私は2008年から2009年に英語の勉強のためスイスへ、その後2010年から2011年にはフランス語を勉強するためフランスに留学しました。特にフランスでは、学業のかたわら飲食店でのアルバイトも経験します。

留学期間中は、滞在国の人だけではなく様々な国の人と出会い、話す機会がありました。その中で感じたのは、日本への注目度は依然として高いということ。歴史、文化、サブカルチャー、政治など、日本に関するさまざまなことを聞かれました。

また、それらの話題をきっかけとして友達同士で議論に発展し、意見を求められるという場面も多々ありました。

その留学経験を通して、海外での就職や留学、生活を目指す人が今からしておくべきことを自分なりに考えられるようになりました。では、それをご紹介していきます。

海外挑戦の準備1. 言語の勉強

勉強

別の国に住むのであれば、現地の言葉を使えるようになることは必須でしょう。とはいえ、日本にいる間に完璧に仕上げておく必要はありません。ある程度の基礎が身についていれば、現地の環境で揉まれるうちに語学力は飛躍的に伸びていきます

英語の場合ですが、「英語を勉強する」というと、日本では重視されていると同時に疎まれている文法教育が思い浮かびます。しかし、日本の学校の英語授業はなかなか馬鹿にしたものではありません。

基礎文法はしっかりと

大学入試に出題されるような長文読解はマスターしなくてもいいですが、最低でも中学で勉強する基礎文法は覚えておいた方がベターです。

現地で暮らしていれば自然と話せるようにはなっていきますが、聞きかじりの場合、ブロークンな表現になっていることが多いからです。

もちろん、分かった上で砕けた表現や口語を使うのであれば問題ありませんが、例えば仕事の場でブロークンな表現を使うのはいただけないですよね。

また、基礎の文法が身についていないと、書類を渡された時にも読めません。文章の構成は分かるけれど単語が分からないということであれば辞書が使えますが、そもそも文の成り立ちが分かっていなければどうしようもありません。

日本にいる間に最低限の学習を

英語圏以外の国で現地に行ってイチから言葉を勉強する場合、日常で役に立つレベルに持っていくまでにはかなりの時間を要します

日本にいる間に、せめてその国のアルファベットが分かるようになっておく、簡単な挨拶は読み書きできるようにしておくくらいはやっておきたいものです。

英語以外の言語は英語と比べて学習のハードルが上がります。しかし、現地の誰しもが流暢に話せるわけではなく、現地の言葉ができるだけでチャンスも広がります

海外挑戦の準備2. 目指す国の文化や生活を知っておく

海外の風景

英語圏の場合、一口に「英語をメインで話す国」といっても、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ等いろいろな国があります。

英語の国ならどこも同じ、などということはありません。発音の仕方や使う単語、また生活様式や文化まで異なります。アメリカで使われている単語の意味がニュージーランドの人には理解できない、ということもよくあります。

映画やドラマがおすすめ

自分が行きたい国が既に分かっている場合、その国の映画やドラマを見ることがおすすめです。

言葉はもちろんですが、その国の人たちの日常生活の場面や町の雰囲気など、映画の中から勉強することができます。その国で作られた映画やドラマを見ておくだけでも、実際の生活に溶け込む助けになります(そういう点で言えば、SFや歴史物は向かないかもしれませんが……)。

「映画で勉強する」といっても肩肘を張らず、気になることがあれば調べてみるくらいのスタンスで楽しく見てみましょう。

海外挑戦の準備3. 世界のニュースに目を向ける

ビジネスマン

世界では大ニュースになっているのに、日本では扱いが小さい、もしくは全く報道されないということがあります。

例えば昨今、日本でも報道されている「#MeeToo」のニュース。アメリカの大物プロデューサーのセクハラ告発問題を機にMeeToo運動は世界へ拡がり、あらゆるSNSで「#MeeToo」のハッシュタグを見かけるようになりました。

しかし、日本のメディアでこの問題が本格的に報道され始めたのは、既に海外のSNSが「#MeeToo」であふれかえってからだったように思います。

日本にいると見逃すこともある

世界中で話題になっていることでも、日本国内のニュースを見ているだけでは知らないまま、ということも十分起こり得ます。

もちろん、日本国内や日本に関連した周辺国のニュースは知っておくべきです。しかし今、世界で何が起こっているかという情報収集をしておくことも大切です。

海外挑戦の準備4. 自分の意見を持つ

なぜ

「空気を読む」という表現があるのは日本だけではないかと思います。最近では「空気を読む」が「忖度」に取って代わられた気もしますが、周囲の人との和を乱さないように協調し合うというのは日本以外では見られない文化です。

「何でもいい」は意見ではない

例えば友達と数人でお昼ご飯を食べに行く時、どこに行こうかという話になり、「私は好き嫌いないから何でもいいよ。皆に合わせる」という返事をしていませんか?

日本では、周りの出方を見るためにもよく使う言い方ですが、海外だと「意見のない人」になってしまいます。「何でもいい」は意見ではないのです。

例え同じグループの中にベジタリアンがいたとしても、自分が肉を食べたい気分なのであれば「肉を食べたい」と言います。それで雰囲気が悪くなることはありません。

「ベジタリアンがいる」「肉を食べたい人がいる」という両方の状況があり、ではそれを踏まえた上でどうするかという折衷案を話し合って決めていくのが普通です。

「ベジタリアンがいるっていうのに肉なんて、空気読めないんじゃない?」などと思われることはありません。

仕事の場面で意見を言えないことは大問題

これが「何を食べるか」くらいの話であればいいですが、仕事で意見を求められたり、解決策を探らなければならないような場面ではどうでしょうか。

誰かが意見を言うのを待ち、「あなたはどう思う?」と促されても「皆に任せる」などと答えていたらあきれられてしまいます。

自分の意見が合っているかどうかは二の次で構いません。とにかく何にでも自分なりの意見を持ち、発言することを怖がらないようにしましょう。

海外挑戦の準備5. 日本のことを学ぶ

学ぶ

将来、海外で働きたいと思っているのに日本のことを学ぶの?と思ったかもしれません。しかし海外に出た場合、友達同士や職場などで「たった一人の日本人」になることはままあります。その場合、自分が日本人代表となってしまうのです。

日本に興味を持っている海外の人は、歴史や社会問題など様々な質問をぶつけてきます。また、例えば「アメリカではこうだけれど、日本ではどうなの?」という会話になることもしばしば。

私の体験談ですが、「日本の国土の面積は?縦に長いけど、北端から南端までの距離ってどれくらいあるの?」と聞かれて面食らったことがあります。

さすがにパッと答えることはできず調べましたが、意外なことに興味を持つんだなと思った記憶があります。

自分の国のことを知っておくのは当たり前

日本について何かを聞かれて、いつもいつも「よく知らない」「分からない」だけでは会話が成り立ちません。

マニアックなことならまだしも、今話題になっているニュースや一般常識まで「知らない」を連発していると、ひどければ「自分の国のことなのに何も知らないのね。本当に日本人?」と言われてしまう可能性だってあります。

海外に旅立つ前に、改めて自分のルーツとなる国のことを話せるようになっておきましょう。

まとめ~大切なのは自分なりの考え方を持っておくこと

見知らぬ国で仕事や生活をするなら、とりあえず言葉を勉強しておけばいいと思うかもしれません。

現地の言葉を理解することは重要ですが、言語はあくまでツールです。実際には、言葉が話せるかどうかよりも、その言葉というツールを使って何を話すか、どんな意見を持っているかが重視されます。

これからの世界は、ますます国同士の垣根が低くなっていくでしょう。その時に、自分は日本人としてどうしたいか、どう思うかが今以上に求められるかもしれません。

将来どんな場所でどのように働きたいかをイメージしつつ、その目標に向かって少しずつ準備を進めていきましょう!

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