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ボリビアでしか飲めない!ボリビア移住者が選ぶおいしいお酒3選

ワイン

ジャマイカのラム、ペルーのピスコなど、中南米にはおいしいお酒がたくさんありますよね。

もちろん、ボリビアにもおいしいお酒はありますが、日本ではほとんど流通していないので、あまり知られていません。つまりボリビアに来ないと飲めない貴重なお酒という事です!

この記事では、そんなおいしいボリビアのお酒やボリビア人のお酒事情などを現地からご紹介したいと思います。※1BOB=約16円(2018年現在)

目次

ボリビア人のお酒事情とは

お酒の棚

国民のほとんどがキリスト教であるボリビアでは、お酒を飲むこと自体が神に対する罪だと教えている教会も多くあり、お酒を全く飲まない人もたくさんいます。

キリスト教の宗派はたくさんありますが、特にプロテスタント系の教会員は「飲酒=大罪」という考えを持っているようです。

一方、お酒を飲む人は、記憶が全部飛ぶくらいベロベロに酔っぱらって道端で寝てしまう人も多く、程よくお酒をたしなむことができる人は少ないです。

なので、地元のボリビア人のおじさんたちがよく集まってお酒を飲むお店(日本でいう居酒屋のようなお店)は治安が悪く、普通のボリビア人も近づきたがりません。

急に酔っ払い同士でケンカが始まったり、財布やスマホを盗まれたりすることもしばしばなので、お酒は家呑みか外国人が出入りするような価格設定の高いバーなどが安心です。

「お金はないけど、嫌なことはお酒を飲んで忘れたいんだ!」という低所得層の人は、傷を消毒するアルコールを買って飲む人もたくさんいて、週末の街角には空の消毒用アルコールのボトルがたくさん投げ捨てられています。

そんな事情から、消毒用のアルコールは薬局以外に酒屋さんでも売っています。しかも、消毒用なのに「メロン味」「いちご味」などのフレーバーがあって、製造しているメーカーも飲むことを想定して販売しているのがさらに驚きです。

ワイン

↑酒屋さんの棚。ワインやブランデーなどとともに、1番下の段には様々なサイズの消毒用アルコールが並んでいます。

アルコール

↑薬局で傷の消毒用として購入したアルコールですが、uso alimentario(食品用という意味)の文字が…。さらに、「アルコール摂取は健康に有害です。直接飲むのには適していません。18歳以下に販売禁止」とも書いてあります。

シンガニ

シンガニ

シンガニはボリビアでしか飲めない、マスカットの蒸留酒です。日本人に分かりやすく説明するとしたら、マスカットの焼酎という感じでしょうか。

ラパスやポトシなど標高の高い地域でよく飲まれているお酒ですが、ボリビア国内のスーパーや酒屋さんなど、どこでも購入することができ、値段は30BOB(約480円)くらいからです。

その昔、スペイン人たちがヨーロッパからやって来て南米を征服した際に、自分たちが飲むためにワインを作り始めたものの、寒いボリビアの高山地帯では質の良いワインを作ることができなかったため、ワインを蒸留させたのが始まりと言われています。

ボリビアのマスカットから作ったものだけが「シンガニ」と呼ばれるので、他の国では飲むことのできない貴重なお酒です。

無色透明のお酒ですが、ボトルを開けるとふんわりと甘いマスカットの香りがします。一口飲んでみると、ブドウの味とともにどことなく日本の焼酎を感じる味と香り。

アルコール度数が40度もあるので、現地ではコーラやスプライトなどの炭酸やレモネードなどと割って飲むのが一般的です。

ビール

ビール

お酒好きの人なら、「旅行先で現地のビールを飲むのが最高の楽しみ!」という人も多いと思いますが、もちろんボリビアにもおいしいビールがあります。

色々な銘柄がありますが、国内で一番メジャーなのがPaceña(パセーニャ、ラパスの女性という意味)という首都ラパスのビールです。

  • 缶なら9BOB(約144円)
  • ビンなら15BOB(約240円)

くらいで購入することができます。

味は、日本のビールに例えるとエビスのビールに似ているように思います。モンド・セレクションを何度も受賞しているおいしいビールで、まろやかで柔らかな口当たりで飲みやすいのが特徴です。

ビール

また、Huari(ウアリ)というOruro(オルロ)のビールも人気で、苦味がありドライでキレのある味わいです。ハチミツ味やキヌア味などのフレーバーもあります。

ワイン

ワイン

南米のワインと言えば、日本でたくさん出回っているのはチリ産ワインですが、チリと国境を接しているボリビアもおいしいワインを作っています。

Tarija(タリハ)は、気候が温暖な丘陵地帯で、たくさんのブドウ農園があり、ワインの産地として有名です。

ボリビアワインではKohlberg(コールベル)というワインが一番人気で、赤ワインも白ワインも20BOB(約320円)くらいから購入することができます。フルーティで甘めのワインなので、女性にも飲みやすくておすすめです。

ボリビアのワインは国外へ輸出されておらず100%ボリビア国内で消費されてしまうため、ボリビアでしか買うことができない貴重なワインです。

ボリビア人と一緒にワインを飲んで驚いたのが、コルクを抜いたものの飲みきらなかったワインボトルをしまう時に、ニンジンをボトルの口のサイズに合わせて削ってコルクの代わりにフタをしたことです!

ワインというとオシャレなイメージがありましたが、ニンジンが刺さったボトルはなんともマヌケな感じに…。ボリビア人の発想にはいつも驚かされます。

Vino casero(ビーノ・カセーロ)とは?

個人経営の酒屋さんや、訪問販売でワインを売り歩いている人からワインを買おうとすると、Vino caseroという表示を見かけることがあります。これは、ホームメイドワインという意味です。

ブドウの産地であるTarijaなどでは、大きなワイナリーではなく各家庭が手作りワインを作って販売していたりします。さすがにスーパーなどには並びませんが、小さな酒屋さんなどだと普通に売っています。

手作りワインなので、品質の差が激しく、品質の良い最高においしいワインに当たることもあれば、その逆もよくあります

コルクにカビが生えていたり、髪の毛が入っているなんてこともありますし、そもそもワインではなく水が入っていたなんていう悪質なケースもたまに聞きます。

有名なKohlbergのワインボトルを再利用してお店に並べているところも多く、ラベルもそのままという事もあるので、スーパー以外でワインを買う時は、コルク部分をよく確認しなければいけません。

お店の人もよく分かっていなくて「これはKohlbergのワインだよ。」と悪気なくウソをつかれることもあるので要注意です。

まとめ

ボリビアには、安くておいしいお酒がたくさんあります。日本では流通していないからこそ、現地に来たら飲んでほしいボリビアのお酒。こちらへ旅行で来る際には、ぜひ色々と飲み比べしてみてください。

気軽に購入できる価格なので、日本へ持ち帰るお土産にもいいかもしれませんね。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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