ペルーのセビーチェやブラジルのフェジョアーダなど、日本でも名前が知られている南米料理はたくさんありますよね。
でも、ボリビアの料理はあまり知られていません。ボリビア料理と言われてもピンとこない人がほとんどではないでしょうか?
確かに日本での知名度はあまりありませんが、実はたくさんあるおいしいボリビア料理。ボリビアに住む私から、ボリビアで絶対に食べてほしいおすすめ料理を5つご紹介します。
※1BOBボリビア―ノ=約16円(2018年7月)
ボリビア料理1. Chicharrón de chancho(チチャロン・デ・チャンチョ)
これは簡単に言うと豚のから揚げです。ただし、日本のから揚げのように衣はなく、レモンやニンニクなどの調味料に一晩漬け込み味付けした豚肉をそのまま揚げます。
中華鍋のような形をした専用の大きな鍋Paila(パイラ)使い薪火でじっくり加熱するので、外はカリカリ、中はジューシーです。一口ほおばると、うまみがジュワっと口の中に広がります。
大粒のトウモロコシを湯がいたMote(モテ)というものが付け合せに出されることが多く、油っこさを中和してくれます。
Chicharrón de chanchoは日曜日に食べる習慣があるので、日曜日は町の至るところに香ばしい香りが漂います。もちろん平日も、軒数は少ないですが食べることができるレストランはあります。
基本的にボリビア全土で食べることができますが、Cochabamba県(コチャバンバ県)のSacaba(サカバ)というところはChicharrón de chanchoがおいしいと有名です。
ボリビア料理2. Piquemacho(ピケマッチョ)
とにかくボリューミーでお腹にずっしりとくる料理です。揚げたジャガイモに牛肉、鶏肉、チョリソー、野菜、茹で卵をお皿からこぼれるほどトッピングします。
レストランなどで注文するとすごく量が多いので、何人かでシェアしながら食べるといいと思います。
ボリビア人いわく、スペイン語で「辛い」という意味のPicante(ピカンテ)という言葉と、ボリューミーで食べたらマッチョになれるという意味が合わさってPiquemachoというネーミングになっているそうです。
激辛トッピングに注意
地域によっては、Locoto(ロコト)と呼ばれる激辛トウガラシの輪切りをトッピングしている場合もあります。
私はこれを初めて食べたとき、ピーマンだと思って丸ごと口の中に入れてしまい、口から火が出るほど辛く汗ビッショリになった思い出があります。このエピソードをボリビア人に話すと爆笑間違いなしなので、今となってはいい思い出です。
ボリビア料理3. Sopa de mani(ソパ・デ・マニ)
直訳するとピーナッツのスープという意味のSopa de maniは、その名の通りピーナッツのペーストが入ったクリーミーなスープです。
日本ではピーナッツというと、柿の種に入っていたり、チョコレートがコーティングされていたりして、おやつやおつまみ的な位置づけですが、意外と食事にもすごく合うんです。
トッピングとしてフライドポテトが乗っています。ファーストフードなどで食べるちょっとジャンキーなイメージのフライドポテトが、ボリビアの伝統料理にトッピングされてしまうなんて衝撃的でしたが、これがとってもおいしいんです!
カリッと上がったフライドポテトに、少しスープが染みてしんなりしているところが特に最高です。
ボリュームたっぷりの前菜
ボリビアのレストランでは、食事の前にスープがまず運ばれてくるのですが、スープを食べ終えないと次の料理を持ってきてくれません。しかも、大きなお皿にこぼれそうなほどなみなみとスープが入っています。
女性はこのスープだけでお腹いっぱいになってしまうかもしれません。
なお、熱々のスープだからといってズズズーッと音を立てて飲むのはボリビアでもマナー違反。みんながびっくりして振り返り、ジロジロ見られることになってしまうので気をつけましょう。
ボリビア料理4. Salteña(サルテーニャ)
実はSalteñaは「サルタの女性」という意味のスペイン語で、不思議なことにサルタはボリビアではなく、国境を越えたアルゼンチンにある県の名前です。しかも、そのアルゼンチンのサルタではSalteñaは食べないそうです。
名前の由来は謎に包まれていますが、味はとってもおいしいので絶対に食べてほしい一品です。
オーブンで焼かれており、クッキーのようなサクサクでほんのり甘い生地に包まれた中にはオリーブやお肉、ジャガイモなどの煮込みが入っています。
そして、Salteñaの一番の特徴は、中にスープがたっぷり入っていること。知らずにかぶりつくと、スープが漏れて手も服も汚すことになってしまいます。
正しい食べ方は、まずスプーンでゆっくりと生地の上の部分をくりぬいて先に中身をいただき、最後に生地の下の部分を食べるというものだそうです。
安く簡単に買える
Hamaca(アマカ)というチェーンのSalteña屋さんが有名で、大きな町なら割とどこにでもあり、1つ7BOB(約112円)で購入できます。
道端で手作りのSalteñaを2~3BOB(約32~48円)で売っているおばちゃんもたくさんいますが、こちらは味はおいしいもののスープがほとんど入っていないので、ちょっと残念な感じです。
ボリビア料理5. Cuñapé(クニャペ)
最後にご紹介したいのが、ボリビアのモチモチおやつCuñapéです。チーズとキャッサバの粉を練りこんでオーブンで焼いたモチモチパンという感じです。
チーズといっても、ボリビアで一般的なチーズは真っ白でかなりしょっぱい独特の風味があります。このチーズのしょっぱさが、甘いココアやカフェオレなどの飲み物と相性バッチリ!
キャッサバはタピオカの原料にもなる植物で、これがモチモチ食感のもとになっています。日本で有名なミスタードーナツのポンデリングもモチモチ食感ですが、Cuñapéはもう少しずっしりとしていて食べ応えがあります。
値段は2BOB(約32円)くらいです。冷めるとカチカチ&ボソボソになってあまりおいしくないので、出来立てか保温器に入っているものを買うようにしましょう。
まとめ~日本とは異なる味を楽しもう
日本ではあまり知られていないけれど、食べたらきっと誰もが気に入るボリビア料理。ボリビアを訪れた際は、ぜひおいしいボリビア料理を楽しんでいってくださいね。
ちなみにボリビア料理は、和食と比べると野菜が少なかったり、揚げ物が多かったりで、栄養バランスを保つのがちょっと難しいです。長期滞在なら意識的に野菜を多く食べるようにして、健康的なボリビア生活を送れるように気をつけてください。
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