使いこなせれば超便利なボリビア・サンタクルスの交通機関

バスの運転 ボリビア生活・移住

日本にいると、電車やバスを利用して少し遠くの街に出かけるのは簡単な事でも、外国にいるとハードルが高く感じてしまいますよね。

地元の公共交通機関を使うのは難しくて、海外ではタクシーに頼りがちという方も少なくないと思います。でも、タクシーばかり使っているとけっこうお金がかかってしまいますよね。

この記事では、ボリビア・サンタクルスの交通機関の利用方法を詳しくご紹介します。使いこなすことができれば、運賃が激安でとっても便利なんですよ!

とにかく車社会のボリビア

車

ボリビアは国土が日本の約3倍もある大きな国ですが、日本のように色々な種類の交通機関が発達した国ではありません。

国内のいくつかの都市は線路でつながっていて電車が走っていますが、運行本数は数えるほどですし、地下鉄や新幹線などもありません。

そんなボリビアはとにかく車社会で、どこへ行くにもバスやタクシーを利用することになります。

都市部だと、通勤・通学の時間帯の渋滞に巻き込まれたりすることもありますが、使いこなせるようになると安い運賃でいろんな所へ行けるようになり、行動範囲もグッと広げることができると思います。

サンタクルス市内の移動ならミクロ

バス

サンタクルス市内なら地元の人たちがmicro(ミクロ)と呼んでいるバスが便利です。日本でよく見かけるバスよりも小型で、サンタクルス市内ならほとんどどこへでもミクロで行けてしまいます。

それぞれの路線はバスの色とフロントガラスに書いてある番号で見分けられるようになっています。

停留所などはなく、ルートになっている通りでバスを待ち、バスが来たら手を挙げると止まってくれます

ただ、私は目が悪くてけっこう近くまでバスが来ないと番号が分からないので、番号を認識した時にはすでに遅く、バスが通り過ぎてしまうこともよくあります…。

そんな時は近くにいる人に「あれって何番のミクロか見える?○番が来たら教えてくれる?」と聞くと、みんな親切に教えてくれます。

料金は、移動距離にかかわらず一律2BOB(約32円)です。大学生までは学生料金で1BOB(約16円)です。1ブロックだけで降りても、終点まで乗り続けても同じ値段です。

朝7時台と、お昼の12時台、夕方の5~7時ごろに街の中心部を通るミクロに乗るとほぼ間違いなく渋滞にハマるので、時間には余裕を持って行動することをおすすめします。

頼りになるアプリも

アプリ

↑Cruzeroのスクリーンショット

東京の地下鉄のように、いくつもの路線が網目のように走っているサンタクルスのミクロは、旅行者やサンタクルスに住み始めて間もない人にとっては、なかなか乗りこなすのが難しいかもしれません。

私もサンタクルスに住んで4年になりますが、いつも乗っている路線以外はさっぱり分かりません。

アプリ

そんな私でも、知らないところにちゃんとたどり着けるのは、Cruzeroというアプリのおかげです。アンドロイドでもiOSでも無料でダウンロードすることができます。

地図上で出発地と目的地を設定すると、どの番号のミクロに乗ればいいのかを検索してくれるアプリです。乗り換えが必要な場合は、ルートを表示させて乗り換えの場所の確認もできますし、目安の所要時間も表示されてとても便利です。

タクシーもリーズナブル

タクシー

荷物が多い時や、疲れている時などはミクロよりもタクシーが便利です。

日本のタクシーは初乗り料金が設定されていて、距離に応じて料金が加算されるシステムですが、ボリビアのタクシーにはメーターなどついていません。タクシーに乗り込む前に目的地を伝えて、料金の交渉をしなければいけません。

料金交渉をしないでタクシーに乗り込むと、到着後にかなり高額な料金を請求されてしまう可能性があるので要注意です。

人数や距離などによりますが、サンタクルス市内なら15~20BOB(約240〜320円)くらいが相場です。

日本人が料金交渉をすると、少し高めの値段を言われてしまうことも多々ありますが、あまりにも高すぎる場合は、断って別のタクシーを探しましょう。

ボリビアは、自家用車を持っていない家庭もたくさんあるため、街にはタクシーがたくさん走っています。大きな通りなどに出ると、走っている車の5台に1台はタクシーなんじゃないかと思うくらいです。

中南米の他の国でよく聞くタクシー強盗などは、ボリビアではほとんど聞きませんが、個人タクシーよりも無線タクシー会社のステッカーが貼ってあるタクシーが安全と言われています。

また、トランクに荷物を入れたときは、すべての荷物を下ろした後でお金を払うようにしましょう。

長距離移動は大型バスで

バス

最後にサンタクルス市内を出て、国内の他の都市へ移動する場合の交通機関の利用方法を紹介します。

大きな都市であれば、一応空港があって国内線の飛行機もありますが、便数も少なく料金も高いので(日本の国内線よりはずっと安いですが)大型バスでの移動が一般的です。

サンタクルスの街の東側にあるバスターミナルでは、ボリビアの各都市への長距離バスが発着しています。

ターミナルの入り口に着くと、チケットの売り子さんが都市の名前を叫んでいて、「どこに行きたいの?ラパス?」なんて話しかけてきます。

でも、ここは売り子さんの儲け分も込みの値段なのか、割高なので「もうチケット持ってるから。」などと言っておいて、ターミナルの中のカウンターでチケットを買う方がお得です。

同じ目的地でも、いくつかのバス会社のカウンターがあるので、それぞれ値段を聞いてみましょう。

バスのグレードによって値段が異なっていますが、日本円にして数百円しか変わらないのでLeito(レイト)かSweet(スイート)という、グレードの高い快適なバスを選ぶことをおすすめします。

ボリビアではまだまだ整備されていない道も多く、グレードの低いバスだと、揺れを激しく感じたり隙間から外の砂ぼこりが車内にどんどん入ってきたりします。

目的地に着いた時の疲労度が全然違うので、ここはケチらずできるだけグレードの高いバスを選ぶことをおすすめします。

Leitoは、普通のバスよりも座席が広くゆったりしたバスで、Sweetは完全に座席をフラットにできるバスです。Sweetはまだ一部の路線でしか導入されていません。

また、エアコンが効くバスなのか、車内のトイレは使えるのかも要チェックです。

エアコンが効かないバスだと窓を開けることになるので、車内がほこりまみれ&蚊に刺され放題の旅になってしまいますし、車内のトイレが壊れたりしていると、運転手さんに「トイレ行きたいから止まって!」とお願いして、満点の星空の下、開放的な草むらで用を足すことに…。

長旅を快適に過ごせるよう、事前の確認は必須です。

また、エアコンが効くバスの場合、寒すぎることもよくあるので、上着やストールがあると便利です。乗客が汗をかいて座席シートが汚れてしまうのを防止するために、エアコンは強めに設定するドライバーが多いそうです。

ターミナル

↑バスターミナルの中は、大きな荷物を持った人でいっぱいです。

サンタクルスから、ラパスまでだとLeitoのバスで120BOB(約1,920円)、コチャバンバまでだと60BOB(約960円)くらいでチケットが買えます。

学校が休みになる期間や、カーニバルの時期などは繁忙期になるため、料金が3倍以上に跳ね上がることもあります。

まとめ

サンタクルス市内だけでもたくさんの見どころがありますし、それ以外にもボリビアにはたくさんの魅力的な場所があります。交通機関の運賃が安いので、どこへでも気軽に旅をできてしまうのがボリビアの素晴らしいところ。

あなたも、ボリビアの交通機関をうまく使いこなして、素敵なボリビアの魅力を発見してみてください!※1BOB=約16円(2018年現在)

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