外国への移住を考える時に、忘れてはいけないのが渡航先の気候です。寒いところなのか、暑いところなのかによって、必要な準備もかなり変わってきますよね。
私が住んでいるボリビア・サンタクルスは亜熱帯気候に分類され、基本的には年中温暖で、日本ほどはっきりとした四季の変化がありません。
この記事では、そんなボリビア・サンタクルスの年間気候を、月ごとに分かりやすく徹底解説していきたいと思います!
雨が多いボリビアの1~3月
1~3月は雨期なので、昼間はカンカン照りで暑くても、夕方になると急に真っ黒な雲が出てきて空が暗くなり、スコールのような大雨が降ることが多いです。
サンタクルス市内でもアスファルト舗装されていない道路ばかりなので、雨上がりの外出は大変です。湿気ムンムン、足元はグチャグチャという感じです。
また、アスファルト舗装されている道路でも、雨水が流れ込む配水管がきちんと整備されていないところも多く、そこら中で道が川のようになっている光景を見かけます。
気温としては、常に30度台前半をキープしているような感じで、夜でも半袖のTシャツで十分です。服装は、日本の真夏を想定していれば間違いないと思います。
私は初めてボリビアに着いたのが1月で、真冬の日本と真夏のボリビアの気候のギャップに最初は体調を崩してしまいました。
3月の後半ごろになると暑さも少し和らぎ、涼しいと感じられる日も出てきますが、薄手のカーディガンなどがあれば十分にしのげる涼しさです。
秋と言っても暑いボリビアの4、5月
4、5月になると、雨も落ち着きますし、暑さのピークは過ぎ、過ごしやすい日も多くなります。とはいえ、気温はまだ30度前後あり、少し動けば汗をかいてしまうような日が続きます。
そうかと思えば、Sur(スル・南という意味)と呼ばれる南からの寒気が来ると、一気に気温が15度くらい下がり1日の最高気温が15度くらいまでしか上がらないことも。このSurは、7月くらいまで何度か繰り返しますが、5月頃にその年の最初のSurが来ます。
たいてい寒い日は2~3日、長いと5日くらい続き、それが過ぎ去るとまた暑い陽気が戻ってきます。
サンタクルスに住んでいる人は寒さに弱い人が多く、Surが来るとどうしても仕事や学校に行かないといけない人以外は家に引きこもるようになり、いつも賑わっている公園もシーンと静まり返ります。
ボリビアの6、7月はサンタクルスの短い冬
サンタクルスは一年中温暖な気候と言われていますが、6月と7月はサンタクルスにも短い冬が来ます。と言っても、毎日気温は25~28度くらいはあって、Surが来なければこの時期が一番過ごしやすい季節かもしれません。
暑ければ33度くらいまで気温が上がる日もあります。Surが来ると、一番寒い日の夜で8度くらいまで気温が下がります。暖房が家にある家はほとんどなく、我が家も暖房はないので、夜は厚着をして毛布にくるまって寝ます。
一般的なボリビア人の家庭だと、シャワーに湯沸かし器がついていない家も多く、Surが来たら数日はシャワーを浴びない人もいます。寒さに弱いサンタクルスの人々は、毛糸の帽子を被ったり、マフラーを巻いたり、ダウンジャケットまで着込む人も現れます。
ボリビア生活1年目の頃は「日本の冬に比べれば、こんな寒さは冬じゃないよ~」なんて言っていた私でしたが、今はボリビア人と同じように、たくさん服を着込んで凍えています。
サンタクルスの気候の特徴の一つに、一夜にして急に気候が変わってしまう、という事が挙げられます。気温的にはそこまで寒くなくても、前日と比べて20度も気温が変われば、体が順応できず体感温度がグッと下がってしまいます。
この時期にサンタクルスに来る場合は、日本の冬の服装と夏の服装の両方を持ってくるようにしましょう。もちろん現地調達もできます。
強風吹き荒れるボリビアの8月
Surが来なくなると、またすぐに暑い日々が再開します。8月は、日本の春一番のような強風が毎日吹き荒れます。基本的に、アスファルトに舗装されていない道なので、とにかく砂ぼこりとの戦いの季節という感じです。
肌を露出していると、風で舞い上がった砂が肌に当たり痛いくらいです。さらに、服も砂ぼこりだらけで、洗濯機に入れる前に水ですすぐと、水がカフェオレみたいな色になります。
洗濯後、外に干した服も、乾いたらすぐに取り込まないと、砂ぼこりだらけになって洗った意味がなくなってしまいます。
私はロングヘアなのですが、風とホコリでバッサバサになってしまうので、この時期の外出の際には常にお団子ヘアにしています。とにかく、風が強く私にとって1年の中で最も苦手な月が8月です。
真夏の陽気、ボリビアの9~12月
8月の強風が過ぎ去れば、9月、10月はそこらじゅうで花が咲き乱れる美しい季節になります。気温は、平均して30度台前半くらいで暑いのですが、この時期はまだ雨が少なくカラっとしているので過ごしやすいです。
11月頃を過ぎると、気温はさらに少し上がり毎日35度前後くらいまで上がるようになります。特に12月は年間を通して一番暑くなり、時には40度を超える日も数回あります。そして、この時期に旬を迎えるのがマンゴーです。
日本だと冷凍マンゴーなどが多くて、生のマンゴーは高いイメージですが、サンタクルスだと3つで1BOB(約16円)くらいで買うことができます。庭にマンゴーの木を持っている人もたくさんいて、ご近所の人にもよくいただきます。
とにかく日差しが強く、油断するとすぐに日焼けしてしまうので、日焼け止めクリームやサングラス、長袖のシャツなどは必須アイテムとなります。
まとめ
この記事では、サンタクルスの年間気候を詳しくご紹介しました。基本的にはTシャツでOKですが、Surが来るとかなり冷え込みます。
気候が違えば、人々の生活や、見かける動物・植物、食文化も日本とは全然違います。サンタクルスにお越しの際は、そんな違いを思いっきり楽しんでくださいね!
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