海外で働きたいと思っていても、経験がないために迷っている人も多いのではないでしょうか。
海外には日本人を必要としている仕事が意外にたくさんあり、未経験者でも勤めることができる職場があります。挑戦せずに可能性がないとあきらめるのは、とてももったいないことです。
私は30歳を過ぎて、フィリピン・セブへ、生まれて初めて経験する職業に生まれて初めての海外転職をしました。その実際の経験をもとに、未経験者が海外転職するために必要なことをご紹介していきたいと思います。
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海外への転職を考えてからセブでの仕事が決まるまで
海外に転職したいと思いついた時の私の職歴は、会社員8年、飲食店修行4年、飲食店経営4年、年齢は35歳でした。その時、私が海外で挑戦したいと思っていた職業は「プロ・スキューバーダイバー」です。
ダイビング経験はわずかに数本、ダイビング店での勤務経験なし、海外移住経験なし、英語はビジネスで使うには不安なレベル。ですが、ダイビングのプロになりたいという思いはどうしてもあきらめられませんでした。
こんな私でも働けるところはないものかと、必死にインターネットで仕事を検索する日々が続きます。ちなみに、私がインターネット検索の際に用いていたキーワードは「ダイビング・仕事・海外」です。
条件を絞るとスムーズ
率直に言うと当時の私は、ある条件を満たす会社であればどこの国・地域でも良い、というくらいの感覚を持っていました。ハワイでも、オーストラリアでも、タイでも。
仕事を探す時に、ただ闇雲に全てに目を通すのは骨が折れます。そこで、譲れない条件をいくつか明確にしておくと効率良く探すことができます。
私の「譲れない条件」は、以下でした。
- 年中暖かいこと
- ダイビングのプロになるためのサポートがあること
- オーナーが日本人であること
国を問わず、ただひたすらこの条件に合う求人を探しました。すると、タイ、パラオ、フィリピン、オーストラリア、グアムなど様々な国がヒット。どの国のどの会社も大変魅力的でした。
未経験者可能な求人を比較
ですが、残念ながらほとんどの会社は即戦力となる人員を募集していたので、プロのライセンスを持たない私は応募することができません。
そんな中で「未経験でも大丈夫です」という会社をいくつか見つけることができました。フィリピンのセブ州にあるダイビングショップです。全ての求人の募集条件や福利厚生の内容を照らし合わせ、しっかりと見ていきました。
理想の職場に応募・内定
詳細をチェックしていった結果、セブ州勤務でオーナーは日本人、プロになるまでの資格取得サポートがあり、さらに福利厚生も万全なダイビングショップを見つけることができました。
迷わず、その会社に問い合わせのメールを送付。何度かメールでのやりとりを行い、職歴をドキュメントで送りました。
それからいくつかのアンケートを経て1次審査に合格し、スカイプでの社長面談を受け、初めて問い合わせのメールを送った日から約1ヶ月後には採用の通知を頂くことができました。
未経験だからといって海外転職を恐れることはない
こうして無事に転職が決まったのですが、素人、未経験でやっていけるのかという不安はありました。ですがその不安は、現地で初出勤をしてみたその日になくなりました。
なぜなら、現地で紹介された日本人の同僚は皆が同世代であり、ダイビングショップに勤務するのも初めてだということを知ったからです。
仕事面での不安もすぐに払拭されました。 現地スタッフは皆が経験豊富なベテラン揃いで、とても優しく私を受け入れてくれました。皆のサポートに支えられながら、日本人上司指導の下、ダイビングショップ店スタッフとしてのトレーニングを日々積むことができました。
セブで出会った多くの日本人が未経験
私の場合はダイビングショップへの転職でしたが、「未経験者歓迎」という広告を出している会社であれば、どんな職種でも一からトレーニングするシステムを持っているものです。
実際に、セブで働いている他企業の日本人の方たちと交流する機会があったのですが、その過半数が「海外就職も現在の業種も未経験」でした。
その方たちの具体的な職種を挙げれば、
- リゾートホテルのスタッフ
- ツアー会社のオフィススタッフ
- 語学学校のサポートスタッフ
- 美容室のスタイリスト
- 日本食材店のレジスタッフ
- コールセンタースタッフ
など、私が知るものだけでもいろいろなものがあります。
未経験だとしても、億さずに思い切って海外就職にチャレンジしてみることをおすすめします!
海外で働くなら日本とは違う価値観が必要
日本にいる時に、会社で良い成績をあげられなかった人、会社の中でうまく立ち回れなかったという人は特に、海外でうまくやっていけるのだろうかと不安になることだと思います。
ですが、海外で求められる人材は日本での基準とは大きく異なるので安心してください! その基準はこちらです。
- 協調性があるか
- 熟考できるか
- 独自の考えで行動できるか
以下、一つずつ説明していきます。
協調性があること
日本は島国であり、ほぼ単一民族の国家であると言えます。日本人同士であればイメージするものはさほどかけ離れておらず、目的に向かって共に歩みを進めることはそれほど難しくありません。
ですが海外では、働く仲間や取引をするクライアントの言語が違ったり、国が違ったりすることは珍しくありません。イメージの齟齬をできるだけなくすよう努力しなければ仕事が成り立たないということになります。
まずは、根気強く意思の疎通を行い、仲良く笑顔で働くことができるか、ということが大切なのです。
そのため、日本の典型的なビジネスマンタイプ(せかせかと働く)よりも、どちらかといえばおおらかでのんびりしている人の方が、外国人とうまくいきやすいです。
熟考できること
日本人は日常的に、驚くほどのハイスピードで仕事をしています。私も日本にいる時はそれが普通だと思っていました。確かに、起こったことへの反応が早いのは大変助かるのですが、今は、いささか全てを慌てすぎているのではないかと感じています。
というのも海外では、日本特有の、体裁を整えるようなとりあえずの対応などが必要ではなく、一度事を起こせばそのままストレートに問題解決できるような確実な対応が求められることが多いのです。
つまり、謝ったり取り繕ったりするのではなく、多少時間がかかったとしても最善の解決法を提示することが大切だということです。TPO=タイム(時)・プレイス(場所)・オケージョン(場合)に応じた深く柔軟な思考が必要とされます。
独自の考えで行動できること
日本では、上司や先輩にまず伺うというやり方が常ですが、海外ではある程度のことは自分で判断して仕事を進めるのが一般的です。逆に誰かに尋ねようにも、皆が自分の案件を持っているので、そうそう頼ることもできません。
だからといってどんな仕事でも振られるというわけではなく、実績に応じた案件を任せてもらえるという印象です。自主性を持って仕事をしたい人や、責任者になりたいという野望のある人には、とてもやりがいのある環境です。
セブでは自分らしく働ける
実際に私は、日本の企業では自分を活かして働くことができていませんでした。同僚や上司に遠慮して、なかなか前に出られずにいたことの方が多かったように思います。
ですが、フィリピンでは思いきり自分のカラーを全面に出して、のびのびと働くことができます。
今、日本で働きにくさや窮屈さを感じている人は、一度海外で就職してみると世界が変わるかもしれません!
海外転職をかなえるには思いの強さが決め手
何がしたくて海外へ行くのか、なぜ海外へ行きたいのか、その理由はどんなものでもいいと思います。人に説明できるような動機は必要でなく、やる気さえあればそれで充分です。
ですが、ただ漠然と「海外に行きたい」と思っているだけではなかなか前に進むことができません。「何がしたいのか」「自分に何ができるのか」「海外で働いてどういった生活をしたいのか」という具体的なビジョンを持って挑むことが必要です。
実際に転職して、思っていたような生活じゃなかったという面が現れた時に、ただ「海外に行きたかった」という動機だとそれ以上頑張ることができません。
その時々で明確な目標を
せっかくチャレンジした海外転職が残念な結果になってしまわないように、一つだけでも自分なりの「意志」を持っておいてください。
目標は途中で変わってもよく、むしろ経験を積んでいくうちに変わるものだと思います。日本を出て海外で生きるということは、新たな価値観に出会うということなのですから。
まとめ~海外就職は限られた人だけのものではない
「海外で働いている人は自分とは世界が違うんだ」とは思わないでください。海外就職・転職と聞くと難しいと感じてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。
まずやってみるべきことは、やりたい仕事、やってみたい仕事がある国を探すこと、もしくは行きたい国を選んで、その中でやりたい仕事をチョイスすること。難しくもなんともないことです。
ぜひ気軽に探してみましょう。海外で働くことを考えるだけで世界が広がりますよ!
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