ボリビアにあるウユニ塩湖はとても有名ですが、実は私が暮らす台湾には少しだけ似ている景色を楽しめる場所があります。
台中にある「高美溼地風景區(ガオ・メイ・スー・ディ・フォン・ジン・チュー)」と呼ばれる場所で、「アジアのウユニ塩湖」とも言われます。
ボリビアまでは遠くて行けない私ですが台中までは行けたので、今回はそこを訪れた時に見た美しい景色を皆さんにご紹介します。※1TWD=約3.66円(2018年現在)
台湾旅行で訪れたい台中にある「高美溼地風景區」の場所と行き方
「高美溼地風景區」は台中市の西側海沿いにあります。台北から行く場合に私がおすすめするのは、まず台北駅から高鐵(ガオ・ティエ)という新幹線で台中駅まで行き、そこからタクシーを利用する方法です。
高鐵は時間帯によってですが最多で1時間に5本運行しており、台中駅までの所要時間はだいたい1時間ほど。料金は各種割引や早割りもありますが、一般的には片道の普通指定席が700TWD(約2,548円)です。
私はいつも台灣高鐵のサイトからチケットを予約して、コンビニに置いてある機械を使って受け取るようにしていますが、窓口で受け取ることもできます。(台灣高鐵の日本語のサイト:https://www.thsrc.com.tw/)
そして、台中駅から「高美溼地風景區」までタクシーを利用すると、所要時間はだいたい40分、料金は約1,100TWD(約4,026円)です。
台北からここだけを見学しに行こうとすると交通費が結構かかる感じがするので、できれば他にも台中観光ができるようにプランを組むのをおすすめします。
台中の「高美溼地風景區」付近で見た台湾らしいお寺
その日私は「高美溼地風景區」の近くに車を停めようと駐車場を探している時に、台湾らしく色鮮やかで比較的小さいお寺を発見しました。
せっかくなので、まずはこちらを見学です。お寺の名前は「高美西安朝天宮(ガオ・メイ・シー・アン・ザオ・ティエン・グゥオン)」と言います。
柱や壁に施された彫刻は本当にお見事!以前書いた記事の「龍山寺」にあった柱にも、同じような彫刻が施されていたことを思い出しました。
中の天井は金色できらびやかなのに加え、細かい模様のデザインで非常にゴージャス。何とも金運が良くなりそうな(?)雰囲気のお寺です。
ちなみに、お寺の近くには公衆トイレもあるので利用しておくと良いですよ。
基本情報
- 名称:高美西安朝天宮
- 住所:清水區高西里高美路789號
台湾の台中にある「高美溼地風景區」とは?
お寺の見学を終えたので本題に戻ります。お寺の向かい側にある堤防を越えた所が、アジアのウユニ塩湖と呼ばれる「高美溼地風景區」。
ここは昔、日本統治時代には夏になると観光客でいっぱいになるような、「高美海水浴場」という名前の海水浴場でした。
その後、台中港の使用開始により海水浴場には日に日に泥や砂が積まれたことで観光客が少なくなり、閉鎖をよぎなくされることに。
しかし、泥や砂の堆積のおかげで人間に干渉されなくなったことから、面積が約300ヘクタールもある高美溼地風景區は、豊富な地形が多種多様の生物を育み、現在のような動物の生態がたくさん集まる湿地になりました。
鳥類は約120種類も生息すると言われ、また、台湾では珍しい種類の渡り鳥が繁殖や生息する区域でもあります。
全長3.3キロもあるサイクリングロードは鳥の観察や夕焼けを見る絶好の場所です。また、風力発電機が動く美しい様子を見学できる所としても有名です。
台中の「高美溼地風景區」で長い距離を歩いた先で見られる景色
防波堤の中に入ってみると、そこはとても広い湿地帯でした。私が向かって歩くずいぶん先に、たくさんの人だかりが見えます。
この日は天気が良くて暑い上に、目的の場所までは日陰がまったくない状況だったので「真夏の昼間に訪れるのは相当きついだろうなぁ~」と思いました。海に出かける時と同様に、日焼け防止を忘れずに!
左手に見える電力風車が回る様子や、湿地帯を観察しながら防波堤に沿って延々と歩くと、2014年に作られたこちらの木棧道(ムゥー・ザン・ダオ=桟橋)にやっと着きました。こちらの桟橋は長さが691mもあるので、まだまだ歩く必要があります!
注意しなければいけないのは、桟橋は満ち潮の前後2時間は閉鎖されることです。
- 満ち潮の時間:10:00
- 桟橋が閉じられる時間:08:00
- 桟橋が開かれる時間:12:00
公式サイトにある「木棧道開放時間」というところで、それに関する時間が分かるようになっているので確認してください。その他にも「日出日沒時間」というところで、日の出と日の入りの時間も分かります。
(公式サイト:http://www.gaomei.com.tw/)
「高美溼地風景區」で見た生き物
桟橋の渡り口にあったこの銅像にもなっている可愛い跳彈塗魚(ティァオ・タン・トゥー・ユィー=トビハゼ)が……
桟橋の下で、たくさん泳いでいました!まるで絵に描いたかのように水が澄んでいて綺麗です。
地面をよく見るとカニもあちこちに。どこにいるか分かりますか?
「こんなに生き物が生息してるんだ」と驚きました。普段は見ることができない大自然を観察することができます。
そのまま歩き続けると人の群れがもう間近に見えてきました。そこではどんな景色が見えるのかが楽しみで、つい急ぎ足になってしまいます。
台湾の台中にある「高美溼地風景區」で見たアジアのウユニ塩湖
ついに到着しました!
あれ……?
想像していたよりも結構水が深いです!以前こちらの写真を見たことがあるのですが、まさか水がこんなにあるとは思っていませんでした。
やはり潮の満ち引きのタイミングを見て訪れることが重要なようです。結局この日、靴はスニーカーを履き、タオルの準備もしていなかった私は、仕方なく水の中に入ることを諦めました。
また、後で地元の人が言っていましたが、こちらを訪れるベストな時間は日が落ちる夕方。夕焼けが綺麗だという理由もありますが、特に夏は日中のように日差しがきつくないため快適なのだそうです。
私が訪れたのは15:00くらいだったので早過ぎました。次回また台中を訪れる時は、引き潮で、なおかつ夕方を狙って再度行ってみたいと思います!
基本情報
- 名称:高美溼地風景區
- 住所:台中市清水区大甲渓
- アクセス:台北駅から高鐵で台中駅まで行き、そこからタクシーを利用
まとめ
今回は、私が暮らす台湾の台中にある「高美溼地風景區」という、「アジアのウユニ塩湖」とも言われる場所を訪れた時の様子をご紹介しました。
私が見たのは、本場ボリビアにあるウユニ塩湖の雰囲気と少し違っていましたが、広大な湿地帯やそこで見ることができる生態、そして、水面に映る水力発電機の景色は本当に美しいと思いました。
台中を訪れる機会があれば、ぜひ水の中に入れるような格好と準備をして出かけてみてくださいね。
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