未経験でも海外転職で失敗しないために必要なこと、転職を成功させる方法を解説

海外 海外転職ノウハウ

当サイトを運営しているGuanxi inc.の坪田(@tsubota_jp)です。

英語を使って働きたい、海外へ転職して違う環境で働いてみたいと思ったことはありませんか?あなたがもし未経験であっても、海外転職することは可能です。

僕は海外を拠点に10年ほど仕事をしています。コロナ禍でもしばらく海外で仕事をしていました。その経験をもとに、初めて海外転職に挑戦する人が知っておきたいことをご紹介します。

2023年4月の採用状況

2023年4月は採用が回復傾向にあり、求人数が増えてきています。

まだまだ人手不足の国や地域がありますので、積極的にチャレンジしてみてもよいでしょう。

【海外求人をチェックしたい方はこちら】

初めての海外転職に欠かせないのは「現地視察」

地図

海外で仕事をしたいと思った時に最初にするのは、転職サイトで求人を探すことだと思います。求人を見ながら、「この国で働いてみたい」「もっとフランクで自由な職場環境がいい」などとイメージするはずです。

しかし、海外転職の未経験者が見逃しがちなことが一つあります。それは「実際に現地の様子を見る」ことです。

意外なのですが、テレビで海外の様子を見て転職サイトの求人に応募し、現地を知らずにそのまま転職する人がかなり多いのです。

これでは理想と現実のギャップが生じ、転職後の早期帰国などの「リスク」につながります。せっかく海外へ転職するのであれば、失敗はしたくないですよね。

気候や食事を実際に体感

初めての海外転職ならば、ぜひ現地に足を運んで「雰囲気」を肌で感じてみてください。イメージと実際の感覚というのは異なることも多いものです。

例えば、

  • 湿度が高い
  • 乾燥している
  • 食事が合わない
  • 道が汚い

など、イメージと違う部分は意外にあるものです。現地に足を運ぶことで、事前に知っておくことができるのです。

僕はいろいろな地域に行きますが、湿度の高いところは苦手です。一度でも現地を見ておくことで、「ジメジメしているからあの国はなし」など、働く国を選択することができます。

もちろん、逆もまた然りで

  • 意外に料理が口に合う
  • 考えていたよりも物価が安い
  • 人々が親切

なども、実際に足を運ぶことで知ることができます。初めての転職だからこそ、そして他の人がやらないからこそ、1泊2日でも現地視察をしてみることをおすすめします。

最近ではLCCも増えてきたので航空券の価格も安めです。予約サイトSurprice(サプライス)では安いチケットが見つかるので、チェックしてみてください。

未経験から海外転職を成功させるための概要

未経験とは

「未経験」とは、特定の職種や業界での経験がない状態です。

たとえば、未経験から海外転職を成功させたいという場合、

  • 海外での仕事経験がない
  • 希望する職種の経験がない
  • 希望する業界での経験がない

未経験から海外転職を成功させるには、自分のスキルや適性を理解し、適切な職種や業界を選び十分な準備と努力が必要です。

海外企業が未経験者を採用する背景

海外企業が未経験者の募集をする主な理由

  • 新たな視点やアイデアを取り入れるため
  • 研修や教育で人材育成
  • コスト面でのメリット
  • 業界や職種に対する偏見がない
  • 若い人材を確保する

新たな視点やアイデアを取り入れるため

未経験者は、異なる業界や職種からの新しい視点やアイデアを持ち込むことができます。これにより、企業は革新的な発想や問題解決方法を得ることができます。

研修や教育で人材育成

企業は未経験者に対して、研修や教育プログラムを提供し、自社のニーズに合わせて人材を育成することができます。これにより、企業は長期的に自社の人材を確保することができます。

コスト面でのメリット

未経験者は、経験豊富な人材に比べて初任給が低く設定されることが一般的です。これにより、企業は人件費を抑えることができます。

業界や職種に対する偏見がない

特定の業界や職種に対する固定概念や偏見がないため、柔軟な発想や適応力を持って業務に取り組むことができます。

若い人材を確保する

未経験者は、新卒者や若い人材が多い傾向があります。企業は、彼らのエネルギーや新鮮な発想を取り入れることで、組織の活性化や競争力向上を図ることができます。

英語を話せない人が海外転職するならどの国を選ぶべき?

海外

「英語が全然話せないけど、海外で働いてみたい」そんな風に考えている方も多いはずです。では、英語が話せないと海外へ転職することは不可能なのでしょうか?

いえ、可能です。ただし、英語が話せない場合には「働ける国・選べる業種」の選択肢が狭まることになります。

例えば、英語ができないとアメリカで働くことは難しいです。エンジニアやデザイナーなど専門スキルがかなりあり、アメリカ企業がどうしても欲しいと思ってくれれば働くことも可能ですが、現実的ではありません。

下記の表に必要な英語力をまとめています。

  英語力
アジア
  • 英語ネイティブの国ではない
  • 日常会話レベルでも働ける
  • 日本語のみの求人もあり
ヨーロッパ
  • 基本的に英語は必須
  • 現地の言葉が話せると尚よし
アメリカ
  • 英語は必須
  • TOEICの点数を聞かれることは少ない
  • コミュニケーション力が大切

アジア就職が狙い目

英語に苦手意識があるなら東南アジアを狙いましょう。中国や台湾、バンコク(タイ)、クアラルンプール(マレーシア)などでは、まだまだ日本語のみで仕事をすることが可能です。

コールセンター、日本人向けの営業、事務、日本語教師、ツアーガイドなど職種は限定されてしまいますが、どれも未経験でもできます。

働きながら英語を身につけ、次の転職の機会に備えましょう。

語学ができればヨーロッパ転職も

逆に語学力があれば、たとえ未経験でもヨーロッパでの就職が可能です。

イギリス、ドイツなどには日系企業も多く、初めての海外転職先としておすすめです。ただし、イギリスは少し物価が高めです。ドイツはそれほど高くないので、ドイツの方が人気があります。

ドイツには日系企業の物流拠点や自動車関連の企業も進出しているため、語学力に自信のある方はチャレンジしてみてください。運がよければ日本語のみの求人が出ていることがあります。ただし、非常に稀なので、語学力を鍛える方が近道でしょう。

語学力の目安

海外の日系企業で働く場合、日本とのやりとりが必要になるので、社内にも日本語が話せる人材がいることが多いです。

だからと言って「話せなくても安心」ではなく、最低限の語学力は身につけておきましょう。事故やトラブルがあったときに自分で解決しないといけない場合がでてきます。

目安はTOEICで600~800点程度です。しかし、点数よりも「聞ける・話せる・コミュニケーションが取れる」ことが大切なので、オンライン英会話などで聞く・話す練習をメインで行うと良いでしょう。

英語が話せない方が具体的にどんな仕事ができるのか知りたい場合は「英語が話せなくても海外で働ける?語学不問の仕事や就職方法、30代・40代・50代の年代別にも解説」をあわせてチェックしてみましょう。

未経験者の海外転職しやすい仕事とは

  • IT業界
  • 営業職
  • 事務職
  • カスタマーサポート

IT業界

ウェブデザイナー、プログラマー、システムエンジニアなど、IT業界は未経験者を採用することが比較的多いです。独学やオンラインコースで基本的なスキルを身に付けることができ、企業によっては研修制度が整っています。

営業職

未経験者でもコミュニケーション能力や積極性があれば、営業職に転職しやすい傾向があります。企業は営業スキルを研修で教えることができるため、未経験者を採用することが多いです。

事務職

一般事務や営業事務、経理事務など、事務職は未経験者でもスキルを習得しやすい職種です。基本的なパソコンスキルやコミュニケーション能力があれば、研修を受けながら業務に取り組むことができます。

カスタマーサポート

顧客対応や問い合わせ対応を行うカスタマーサポート職は、コミュニケーション能力が重視されるため、未経験者でも転職しやすい職種です。

未経験者の海外転職の働き方

カフェでの打ち合わせ

海外転職には3つの働き方があります。日系企業の現地採用、外資系企業の現地採用、そして海外駐在です。

  • 現地採用社員(日系企業):
    海外の日系子会社で直接採用される社員。契約期間が決まっていることが多く給料もそこそこです。日本語のみでも転職可能な場合も。
  • 現地採用社員(外資系企業):
    海外の外資系企業(ローカル企業)に直接採用される社員。契約期間が決まっており給料もそこそこ。語学力は必須です。
  • 海外駐在員:
    日本で採用され、海外の支社や子会社、関係会社に期限付きで派遣される社員。日本の給料にプラスして出張手当などがつき、給料が1.2〜2倍になることもあります。

現地採用社員(日系企業)

海外転職で一般的な働き方が日系企業の現地採用という働き方です。

自分で自由に働きたい国を決めることができ、また日系企業であることから英語力なし・未経験からでも働くことが可能な場合があります。ビザ取得の関係で給料の最低ラインが決まっていることも多く、現地人スタッフより多くもらえます。もちろん、語学力があり職務経験がある人材の方が有利であることは間違いありません。

現地採用社員(外資系企業)

ローカル企業で働くという方法もあります。その場合、社内のほとんどが外国人になり英語(場合によっては現地語)が必要になります。ビジネスレベルの語学力とコミュニケーション能力が必要になります。

また、給料は日本人だからと高くなるわけではなく、現地水準に合わせられることも多いです。

海外駐在員

海外で働きたい人の中で希望者が多い働き方が海外駐在員です。グローバルに展開する日本企業で採用され、海外へ赴任します。僕の友人は「日本のときより給料が倍になった」と嬉しそうでした。

任期は3~5年が一般的で、社長、営業部長、工場長などマネジメントに関わることが多いです。難点としては、働いている企業からすぐに海外へ行けたり、希望の国へ行けるわけではないので、社内でアピールを続けることが必要になります。

安定した条件で働くなら海外駐在員を狙いたいところですが、ライバルも多く、業務経験やスキルが必要になってきます。今すぐに海外へ転職したい人は現地採用を目指すことが一般的です。

海外駐在を狙いたい人は「現役海外駐在員が教える「海外駐在員」として海外で働く方法とは」も合わせて読んでみてください。

現地採用として働いてみたい人は「【語学不問も】海外で日本人が働きやすい仕事29選!経験・語学・スキルの要不要別に紹介します」の記事がおすすめです。

未経験者が海外転職するメリット・デメリット

ビジネス

冒頭でも述べましたが、僕は海外を拠点に8年ほど仕事をしています。その経験から感じるメリット・デメリットをいくつか紹介します。

メリット

出会いが多い

日本ではなかなか出会えないような個性的な人たちに会うことができます。

大手企業の経営者、起業家、旅人、マジシャン、芸人などなど、日本ならまず同じテーブルを囲むことがない人たちと食事をするなどの機会があり、感性が磨かれます。

好きな国で働ける

当たり前の話ですが、好きな国で働けます。自分で行きたい国を選び、仕事を探し、新しい環境で働くというのはとても刺激的です。

物価が安い

これは国によりますが、東南アジアは総じて物価が安いです。僕は300円のタイパンツを履いていることが多いのですが、無駄な出費も抑えられるので、物価の安さはうれしいところです。

逆に、イギリスのロンドンで水が300円もした時には、物価の高さにびっくりしました。

自分の時間が増える

日本に比べるとプライベートが充実している人が多いです。知り合いの駐在員は10時に出勤し、お昼ご飯を食べたあとやることがなければ14時ごろに帰宅したりしています。

これは稀な例ですが、ほとんどの職場では日本よりも早く仕事が終わります。

デメリット

コロナで行動が制限されることがある(2021年現在)

海外の採用状況は回復傾向ですが、行動自体に制限がかかることがあります。例えば、夜の20時以降は外出禁止、酒の提供の禁止などです。

慣れない海外生活がストレスになることもあり、適応していく力が必要となります。

現地の人と考え方が違う

海外では、基本的に日本とは価値観が異なります。日本人同士であっても考え方は違うので、外国人であればなおさらです。

時には我慢しなければならないこともあります。どうしようもないことが起こった時は、僕はあきらめて受け入れています。

ぼったくりに遭う

外国人あるあるなのですが、ぼられることがあります。例えば、家賃には現地人価格と外国人価格というものがあり、外国人の場合、若干高くなります。

現地のスタッフに対応してもらえば済むのですが、このあたりは慣れと注意が必要です。

日本へ気軽に帰れない

海外で転職すると拠点は海外になります。日本へ帰るのにも飛行機を使うことになるので、時間がかかります。

とはいえ、LCCがたくさん飛んでいるため、一昔前に比べると金額的には割安です。

未経験者が気づかない海外転職のワナ

パスポート

ビザの問題

初めての海外転職で見落としがちなのがビザの問題です。

海外で働くには就労ビザが必要になります。しかし、一部の企業では観光ビザで働かせることがあります。

  • 「申請手続きに時間がかかる」
  • 「法律が変わった」
  • 「半年間待ってくれ」

などを口実にするところが多いです。

本当に時間がかかっている場合もありますが、ビザを出さずに違法に働かせる企業もあるのが残念ながら実際のところです。観光ビザでの就労は逮捕されることもあるので、注意が必要です。

転職エージェントを利用すればリスクが低い

では、どうしたらそのような状況を避けることができるのでしょうか?

面接時に、就労ビザは出るのか、また取得サポートはあるのかを必ず確認することも大切ですが、応募の段階でしっかりとした企業を選べば安心です。

求人を探す際、現地ローカルの転職サイトではなく日系の大手転職エージェントを使うことで、違法就労のリスクを下げることができます。

日本の転職エージェントなら、扱っている求人は大手企業のものが多く安心して利用できます(コンプライアンスが厳しいため、怪しい求人を避けられます)。

未経験から海外転職活動を始めるなら、まずは大手の転職エージェントを利用しましょう。

必ず確認したいこと

  • 契約期間
  • 給料
  • 福利厚生
  • ビザの有無
  • 働き始めるまでのサポート
  • 日本帰国のチケット
  • 労働環境

未経験からの海外転職におすすめの転職エージェント

欧米を狙う転職ならLHH転職エージェント

世界展開している転職エージェントです。人材業界では世界No.1のシェアといわれており、世界中にある拠点の数は5,000以上。

外資系の案件も多く、多数の非公開求人を扱っています。世界的に有名なエージェントなので、有名外資企業の中にはここにしか求人を出さないと決めているところもあるほどです。

欧米を狙った転職をしたい方はLHH転職エージェントがおすすめです。

初めての海外転職ならリクルートエージェント

大手の転職エージェント。最近ではグローバルな求人にも力を入れています。初めての海外転職ならリクルートエージェントを利用してみましょう。

本気で海外転職を狙っている人は、今この瞬間も求人に応募しています。

条件の良い求人からなくなってしまいます。LHH転職エージェントもあわせて利用することで可能性を広げることができます。ぜひ登録してみましょう。

語学力を活かした求人を探すならJAC Recruitment

海外駐在や外資系など高待遇の求人が多い転職エージェントがJAC Recruitment。一歩上を狙いたい人は利用してみましょう。

対象は30歳以上、年収600万円以上、語学力に自信のある方です。

条件の良い求人は粘り強く探す

大手の転職エージェントを使うことで失敗のリスクを下げることができます。

初めての転職だからこそ、思い切りと慎重さの両方が大事になってきます。良い条件の求人を見つけるのは根気勝負になることもあるので、粘り強く待ち「これだ!」と思った求人を逃さないようにしましょう。

まとめ~まずは現地を体感

日本国内であっても転職は失敗したくないものですが、海外ならなおさらです。具体的に転職を考える前にぜひ現地視察をしてみてください。

現地を体感してその雰囲気が自分にマッチすれば、積極的に転職活動を進めていきましょう。逆に「ちょっと違うな」と思うのであれば、その直感を大事にすることをおすすめします。

実際に働き出してから「ここは違った……」というリスクを避けるためにも、まずは自分の目で見て確かめてみることが大切です。

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記事を書いた人
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Guanxi inc.代表取締役社長。
海外を拠点に活動中。日本のヒトとモノを海外と繋ぎます。
経歴:学生時代に海外にて起業。
2012年、海外にてエステサロンを立ち上げ、2013年には中国にてコンサルティング会社を設立。
2014年、Guanxi inc.創業。

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Guanxi Times [海外転職]