アメリカのニューヨークといえば自由の女神や高層ビルのスタイリッシュな街並み、フランスのパリといえばエッフェル塔に中世の寺院やアパルトマンの美しい街並み。ではメキシコのケレタロといえばどんな街を想像しますか?
おそらく想像を巡らせる前にケレタロという地名を初めて知る方が多いのではないでしょうか。私も住む事が決まるまではこの地名を知りませんでした。
ケレタロはメキシコの中央高原地帯、メキシコシティから車で3時間程の距離にある街です。治安も良く、近年では日系企業も進出してきています。
今回はメキシコのケレタロという街の魅力をご紹介します。
洗濯物もよく乾く!過ごしやすいメキシコの気候
メキシコというと、どのような気候をイメージしますか?常夏でしょうか、それとも熱帯気候?
実はメキシコは北半球に位置しているので、暑い時期も寒い時期も日本と同じです。ですが、日本のように四季はなく、5〜10月の雨季と11〜4月の乾季しかありません。
メキシコは広いので場所によっては多少気候に差があるのですが、ケレタロ州は中央高原地帯にあるため、1年を通して気候は温暖です。日中の気温は25〜30度くらいです。
5月になると35度あたりまで気温が上がる事もありますが、室内や日陰に入ってしまえば涼しいので、エアコンは必要ありません。
雨の日も雨季に数日あるくらいで、降雨量は少ないです。ただ、雨季には日中晴れていても夕方に急に激しい雷雨に見舞われることがあります。
朝晩は少し肌寒くなりますが、日が昇ってしまえば常にカラッとした空気と暖かい日差しで大変過ごしやすいです。また日差しも強いので、洗濯物はだいたい1〜2時間で乾いてしまいます。これは嬉しいですよね。
メキシコの物価の安さ
メキシコの物価は日本の半分程度といわれています。
レストランで食事をした場合、だいたい70〜150ペソ(日本円だと420〜900円くらい)、食堂だと45〜70ペソ(270〜420円くらい)、屋台だと10〜30ペソ(60〜180円)ほどですんでしまいます。
スーパーの食材も安く、トマトが1キロ25ペソ(150円)、アボカドが1キロ59ペソ(354円)で売られています。
さらにスーパーのセールによるのですが、コロナビールの335ml瓶が14本で700円くらいという、信じられない値段で売られていたりもします。お酒好きにはたまらないセールですよね。
トマトもアボカドも、日本では少し高いのであまり沢山は買えませんでしたが、こちらでは、どちらもいつも両手いっぱい、抱えきれないほど買ってしまいます。物価の安さは大変魅力的ですよ!
※1ペソ=約6円(2018年8月現在)
メキシコのケレタロは世界遺産都市
ケレタロは街全体が世界遺産です。ケレタロの歴史は長く、18世紀頃にはメキシコ国内で第3の都市といわれるほど大きく発展したそうです。
原住民のチチメカ族と、後からやってきたスペインからの入植者が互いに争うことなくうまく共存したことで、ケレタロ中心部の街は古きヨーロッパのように、歴史的な石造りの建物やバロック様式のカテドラル(教会)や修道院がいくつも連なっています。
また、1726〜38年にかけて建築された、街から郊外の山へと続く1,280mの巨大な水道橋は、ケレタロを象徴する建築物となっています。
このように、歴史的な建築物や建造物が多々ある地域は、まとめてケレタロ歴史的建造物地区とされ1997年にユネスコがこれを世界遺産としました。
街全体が世界遺産だけあって、街中を歩くだけでも遠い昔にタイムスリップしたような気分になれます。
歴史的な建物は本当にどれも厳粛な雰囲気で、息をのむほど美しいです。また整備が行き届いており、ゴミも少ないところも良いところです。街中を訪れる際は、ぜひカメラをお忘れなく!
元気が出るマリアッチの音楽
メキシコで有名なものにマリアッチという楽団が奏でる音楽があります。
ケレタロではレストランや個人的なパーティなどに、伝統的な楽団衣装を身にまとい、バイオリンやトランペット、ギターなどを手にしたマリアッチの男性たちが演奏を繰り広げにやってきます。
またマリアッチは結婚式には欠かせない存在で、週末になると、街中にある多くのカテドラル(教会)で、結婚式をすませたばかりの新郎新婦の新たな門出を祝うため、マリアッチが陽気で力強い演奏をしているのに出くわすことができます。
街中に響き渡るマリアッチの音楽は気分を明るくさせ、街行く人々を自然と笑顔にしてくれます。
メキシコ料理に胃袋を掴まれる
やはり本場で食べるメキシコ料理は最高です。日本でもメキシコ料理を食べることはできますが、ここでは日本ではなかなか目にすることがないようなメキシコ料理を堪能することができます。
メキシコ料理はスープと肉料理、それからタコスやトルターダスのようなスナックが主です。材料はメキシコならではのものばかりです。
ポソレというスープは豚の頭で濃厚なだしをとった後、肉やチリを煮込むのですが、そこにメキシコで収穫される白い大粒のコーンを投入します。
また、ウチワサボテンというサボテンをよく煮た後、トマトや玉ねぎと和えるサボテンサラダがあったり、唐辛子と木ノ実、そしてチョコレートで作ったモーレソースというものを鶏肉にかけて食べたりする、伝統的な料理があります。
また、サルサソースも、唐辛子をベースにしたものだけで数百種類あります。唐辛子ベースのサルサソースは本当に辛いのですが、病みつきになってしまいます。
そのほかまだまだたくさんのメキシコ料理があるので、全種類食べるまではメキシコを離れられません。
メキシコ料理はあらゆる所で気軽に食べることができるので、気になるお店があったらぜひ立ち寄ってみてくださいね。
まとめ
今後メキシコといえば人気観光地であるメキシコシティ、グァナファト、カンクンの次にケレタロという地名とこの街の様子が頭に浮かぶようになっていただけたら嬉しいです。
ケレタロにはここで紹介した事のほかにも魅力がたくさんあります。ぜひ実際に足を運んでその魅力を発見してみてくださいね。
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