高水準の社会サービスや教育システムでも知られている北欧・ノルウェー。筆者は現在、大学の制度を利用してそんなノルウェーに留学しています。
4か月が経って文化の違いに慣れてきたなかでも、特に驚いたのがノルウェーの嗜好品事情。お酒やタバコなどの、日本でも多くの人が親しんでいる嗜好品ですがノルウェーではそれらの価格やその販売方法が大きく異なっています。
今回は、それらの現地での買い方から価格まで紹介していきたいと思います!(1NOK=13.52円※2019年5月)
アルコールの販売規制について
まず、ノルウェーに来たら注意しておいてほしいことがアルコールの販売規制についてです。日本なら、好きなお酒を24時間いつでも手に入れることも可能ですが、ノルウェーではそうはいきません。
種類による規制
ビールやサワーといったアルコール度数が少ないものはスーパーで入手可能ですが、ワインやウィスキーなどの度数の強いものはお酒専門店まで行かないと買うことができません。
写真はスーパーで手に入るお酒です。ワインやウィスキーのような瓶のお酒は一切置かれていません。
これは、国の政策の一つで、強い度数のお酒は一元的に国が管理することで流通量をきちんと把握できるということがあるそうです。
販売時間の規制
また、アルコールの販売時間についても規制があります。
- 平日:午後8時まで(ワイン等度数が高いものは午後5時まで)
- 土曜:午後6時まで(ワイン等度数が高いものは午後3時まで)
規制があるとは言え、飲酒の文化が盛んでないというわけでなくみんなお酒が大好きです。普段はシャイな人が多いイメージのノルウェー人も、お酒が入ると本当に陽気になったりして同じ人物なの?と思うくらいです。
おすすめのお酒と飲み終わった缶について
こちらに来てよく見かけるのが、りんごや梨の風味のサイダーです(甘くて、アルコール入りのサイダーという印象でした)。色々な種類が売られていて、度数も強くなくスーパーで手に入るのでおすすめです。
写真のサイダーは、500mlで35NOK(日本円で470円ほど)です。
また、次の写真にある缶のバーコードの上、小さな四角のなかに1と書かれているのがわかりますか?実はこれ、お店に飲み終わった缶を持っていくと1ノルウェークローネと換金してくれるというものなんです。
こうすることで、リサイクルのための返却率を高めているものと思われます。ただし、ノルウェーで製造されたものにしか適用されていないので、お酒を買った際はチェックしてみてください。
お店で飲むお酒はどれくらい高いのか
日本だと、お酒を楽しむ時は居酒屋に行って安くお手軽に済ますことができますが、ノルウェーで同じ量を頼もうと思ったらとんでもない値段になります。ビールは一杯で1,000円近くするのが当たり前な上、日本のような飲み放題はありません。
そのため必然的に、お店で買って家で飲む、または家である程度飲んでから外に出かけるというかたちになってきます。
写真のカクテルは、私の住んでいるBØという地域にある唯一のバーで頼んだもので、一杯1,300円ほどしました。
また、専門店に行っても日本酒は全く無いか、あっても1、2種類とまだまだ品ぞろえは少ないです。日本のお酒に興味を持っている外国人は多いので、ノルウェーに行く際は持っていくととても喜ばれると思います。
筆者も持参した日本酒をお裾分けしたところ、飲んだことない人がほとんどで楽しんでもらえたので、おすすめです。
タバコの値段と買い方について
世界トップレベルの高価格
ノルウェーの物価高には驚かされますが、中でも衝撃だったのがタバコの価格です。銘柄にもよりますが、20本入りのもの1箱で1,500円近くという世界トップレベルの高さを誇っています。
お酒についてもですが、そのためわざわざお隣のスウェーデンまで出かけてまとめて買う人も多いそうです。筆者も一度スウェーデンに遊びに行きましたが、タバコが1/3ほどの価格で売られていたのでびっくりしました。
購入方法は2パターン
タバコは、ノルウェーの普通のスーパーで買うことができます。
店員さんに直接欲しい銘柄を伝えレジで購入するパターンと、レジ近くの機械で自分で欲しい銘柄のチケットを印刷してそれをレジで決算した後に製品を受け取るというパターンがあります。
前者の場合は、先に何の銘柄があるかを一覧することができないため、あらかじめ買いたいものが決まっていないと買えないのが難点ですね。
なお、ノルウェーでは屋内での喫煙は全面的に禁止されており、屋外の指定された場所でのみ認められているということですが、街では歩きタバコをしている人をわりと見かけるので、そこに関しては厳しくないのかなと感じました。
タバコなのに無煙?!北欧のタバコ「スヌース」について
ノルウェーに来て初めて知ったのが、スヌースと呼ばれる無煙タバコ。発祥はスウェーデンですが、北欧では全般的に広く使用されているそうです。文字通り火も煙も出ないので、場所を問わずどこでも楽しむことができます。
1×1.5cmほどのティーバッグのような袋の中にニコチンを含んだくずのような物が入っており、歯ぐきと上唇のあいだに入れておくだけで数十分楽しむことができるというお手軽さから、ノルウェーでは従来のタバコでなくこちらを愛用している人も多いそうです。
ただ、直接歯にタバコの成分が触れるため、普通のタバコに比べ歯に色素が付着しやすいというデメリットは避けられないよう。
買い方は、さきに述べた普通のタバコの入手方法と同じですが、値段と1本当たりの喫煙時間を考えるとコストパフォーマンスはスヌースの方がいいと言えます。
まとめ
規制が厳しく価格も高いとは言え、やはり好きな人は多いのが嗜好品。週末は友達とお酒を買い込んで家やクラブでパーティーを楽しむといったこともあるかもしれないので、知っておいて損はない情報ではないでしょうか?
度数の強いお酒やタバコは税率が特段高いため、ノルウェー以外の国に行ったときにまとめ買いしておくことをおすすめします。ノルウェーに行かれる際はぜひ参考にしてみてください。
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