ストックホルムの地下鉄といえば何をイメージしますか?「特に思い浮かばない」と思う方が多いのではないでしょうか。
実は「世界一長い美術館」と呼ばれているほど、駅自体がアートの舞台となっている特別な場所なのです。駅ごとに異なるアーティストが携わり、全く違う世界感を見せてくれます。そんな特別な地下鉄に一度は乗ってみたいですよね。
今回は地下鉄をはじめとした、スウェーデンの首都ストックホルムの交通機関について解説します。
ストックホルムの交通機関を利用するならまずSLアクセスカード
利用できる交通機関
ストックホルムの公共交通機関には、電車をはじめ地下鉄、バス、トラム、水上バスなどがありますが、これらは全てSL社という同じ会社が運営しています。
そのため、交通系ICカードの「SLアクセスカード」は1枚でどの交通機関も利用できるのです。カードを使い分ける必要がないので、シンプルで便利ですよね。
購入方法・購入できる場所
券売機か、有人のカウンターで購入できます。カード本体は20スウェーデンクローナ(約240円)です。券売機は言語が選べますが、日本語はありません。英語にもスウェーデン語にも自信がない人は、有人カウンターに行くことをおすすめします。
注意点はクレジットカードを持って行った方が良いということです。券売機で現金は使えません。クレジットカードのみです。また有人カウンターでも現金が使える場所と使えない場所があります。
使い方
使い方は簡単です。日本のスイカカードと同じ要領です。まずは券売機で事前にチャージをします。そして公共交通機関を利用する際に入り口でカードをかざすと、金額が引かれます。難しくないですよね。
この方法だとお金を使いすぎることもないため、安心して使えることも魅力の一つです。
料金・有効期間・チャージ方法
ストックホルム市内の交通機関はちょっと珍しい一律料金制を採用しています。各交通機関の入り口でカードをかざすと、1回分の料金である31スウェーデンクローナ(約380円)がカードのチャージ金額から引かれます。
これはストックホルム市内であれば、どの交通機関を使ってどこまで行っても同じ料金です。チケットは75分間有効なので、時間内は乗り放題という訳です。
想像しにくいかもしれませんが、回数券に有効期限がついたとイメージするとわかりやすいかと思います。新たにチャージしたい場合は、駅の券売機を利用しましょう。
ストックホルム地下鉄
利用のしやすさ
ストックホルム観光に一番便利なのが地下鉄です。スウェーデン語でTunnelbanaと言います。市内中に駅があるので、どこにでも簡単に行くことができます。
乗り方
乗り方は簡単です。駅の入り口に改札機があるので、そこにSLアクセスカードをかざすと目の前のゲートが開き、駅構内に入ることができます。降りた駅でも同じようにカードをかざすと、外に出ることができます。
注意点
全体的に治安の良いストックホルムではありますが、特に週末の夜は注意してください。酔っ払いや変な人が少なくないので、何かおかしいと思ったらその場から離れましょう。
ストックホルムのトラム
利用のしやすさ
地下鉄の次に便利なのがトラムです。見た目も可愛いので、乗っているだけでワクワクします。
乗り方
トラムには改札機がありません。停留所に機械があるので、そこにカードをかざして料金を支払って乗車します。降りる時は近くのStopと書かれたボタンを押すか、天井からぶら下がっている紐を引いて降ります。
注意点
改札機がないので料金を支払ったのか、毎回チェックされることはないです。だからといって無賃乗車はだめです。
料金を支払ったかランダムにチェックがあり、違反すると1,200スウェーデンクローナ(約15,000円) の罰金をかせられます。きちんと料金は支払いましょう。
ストックホルムのバス
利用のしやすさ
バスは乗り方さえマスターすれば便利な乗り物です。地下鉄が通っていない場所にも行けるので、行先の選択肢が一気に増えます。
乗り方
バスの前方から乗り、運転手がいる付近にある機械にSLアクセスカードをタッチして料金を支払います。降りる時は、近くにあるStopと書かれた赤いボタンを押して降ります。
注意点
乗り過ごさないように注意しましょう。日本のバスのようにきっちりしたアナウンスはありません。停留所は車内の電光掲示板が教えてくれますが、たまに一つ前や後の駅が表示されることがあるのです。
私はこの電光掲示板に惑わされ、何度か自分の降りたかった停留所で降りることができませんでした。なかなか厄介ですよね。
ストックホルムのタクシー
利用のしやすさ
行きたいところに早く行けるのがタクシーの魅力ですよね。どうしても公共交通機関で行けない場所があるときに利用しましょう。
乗り方
流しのタクシーは日本に比べて少ないので、大きな駅などに止まっているものを利用するか、ホテルで呼んでもらいましょう。
料金体系は日本と同じくメーター制です。空港と市内の間は、メーター制と固定料金と両方あります。タクシー会社によって設定が異なるので、事前に確認しましょう。
確認方法は簡単です。タクシーの後部座席にある窓に料金が書いてあります。メーター制の場合は、初乗り料金とキロ辺りの料金が書かれています。また固定料金の場合は、そのまま固定料金の記載があります。
スウェーデン語で書かれているのでよくわからない場合は、運転手に聞くと教えてくれます。
注意点
近年、主に観光客をターゲットにした悪質なタクシー業者が増えています。ここでは被害にあわないための安全な乗り方をご紹介します。
まず大手のタクシー会社を利用しましょう。主流なのは「Stockholm 150000」や、「Taxi Kurir」、「Taxi 020 Taxi」です。車体に大きく会社名の記載があるので、確認して乗りましょう。
もう1つ注意したいのは、乗車する際に料金を確認することです。車体の窓に料金の記載があるので、「この料金で行けるんだよね」と運転手に聞くことで、トラブルを防ぐことができます。
Uberのようなサービスも利用可能ですが、メジャーではありません。トラブルを避けるためにも通常のタクシーを利用しましょう。
まとめ
ストックホルムでの交通機関の利用方法をご紹介しました。SL社が全て管轄しているので、共通のカードが使えて便利ですよね。
私は日本よりもストックホルムの方が、交通機関を使いやすいと感じています。ただ日本に比べて多少時間はルーズなのでその辺は愛嬌ということで。
SLアクセスカードは返却できないので、使い終わったら旅の思い出に持って帰りましょう。また次ストックホルムへ来るときのために、とっておくといいですね。
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