国が違えば当然異なる「言語」。私は、日本の大学の交換留学制度を利用して現在ノルウェーのテレマーク地方にある大学に留学をしています。
こちらに来て、5ヵ月となりますがノルウェー語は英語とも日本語とも異なる発音・文法で当初はとても困惑したことを覚えています。
ノルウェーの人は英語が堪能なため、ノルウェー語を話せなくても暮らしには困らないですが、その国に来たからには基本的なフレーズは押さえておきたいもの。
今回は、ノルウェー語の基本的なフレーズについてご紹介します!
ノルウェー語とは
歴史
ノルウェー語はかつて、ノルウェーがデンマークおよびスウェーデンのそれぞれの配下にあった歴史から、それらの言語と相似した部分が多いそうです。
実はこのノルウェー語、ニーノシュク(Nynorsk)とブックモル(Bokmål)という2つの公用語が混在しているという極めて特殊な状態にあります。
最初に使われ始めたのはノルウェーの一地方の方言から派生したニーノシュクですが、現在では人口の約8割ほどが、デンマーク語から派生してきたブックモルを使用しています。
しかしながら、病院や新聞や公文書ではニーノシュクが使われていることもあり、なんとも不思議な状況です。
また、地域によって方言があり、同じノルウェー出身でもときに混乱するほど言葉の違いは大きいとのことです。
アルファベット
ノルウェー語は、英語のアルファベットにÅ、Æ、Øの3種類の特殊文字が加わった29文字で構成されています。デンマーク語やスウェーデン語も同じ29文字で構成されており、これら3か国の言語は似通っている部分がとても多いです。
ノルウェー語での初対面でのあいさつ
ここからは、シチュエーション別でノルウェー語の基本的なフレーズをいくつか紹介していきたいと思います。
「こんにちは」
- Hei(ハイ):こんにちは
こちらはとてもシンプルで、英語と同じように一言です。
初対面での定番フレーズ
- Hva heter du?(ヴァーヘタドゥ?):お名前はなんですか?
- Jeg heter ○○○(ヤイヘタ○○○):私の名前は○○○です。
初対面の際にまず聞かれるのが名前かと思います。Jegが主語で、heterが動詞になります。
決まり文句「How are you? -I’m good」
- Hvordan går det?(ヴルダンゴーダッ?):調子はどうですか?
- Jeg har det bra(ヤイハーデブラ):良いです。
こちらは、決まり文句のようなもので英語で言うHow are you? -I’m goodに当たります。文字だと文末にTがついていても実際には発音しません。ノルウェー語にはこういった、スペル通りに読まない言葉が多いです。
出身地を尋ねるフレーズ
- Hvor kommer du fra?(ヴルコマドゥフラ?):どこから来たのですか?
- Jeg kommer fra Japan (ヤイコマフラヤーパン):私は日本から来ました。
こちらは出身地を聞いたり答えたりする際に使えるフレーズです。遠く離れたノルウェーと言えど、日本のアニメや漫画・文化に興味を持っている人はとても多いです。日本出身というとそこから仲良くなれるきっかけになることも多々あります。
自己紹介の挨拶「よろしくお願いします」
- Hyggelig å møte deg(ヒギリオーモッタダイ):よろしくお願いします。
こちらは、日本語で言う「よろしくお願いします」に当たります。日本語とちがって、何かをお願いするときの「よろしくお願いします」という表現には当たらないので注意してください。あくまで初対面の自己紹介のときの表現となります。
スーパーで使えるノルウェー語フレーズ
レジ袋の要否を問われる
- Trenger du pose?(トレンゲルドゥプーサ?):レジ袋は必要ですか?
- Vil du ha pose?(ヴィルドゥハープーサ?):レジ袋は必要ですか?
これらは、レジで会計の際に必ず店員に聞かれる言葉です。ちなみに、レジ袋は無料ではなく1枚2NOK(日本円で26円ほど)かかります。一度で聞き取れなくても、「Sorry?」と聞き返せば英語で伝え直してくれる店員さんが多いです。
答える際は、Jai(ヤイ)/Nei(ナイ):はい/いいえのどちらかを伝えれば大丈夫です。
レシートの要否を問われる
- Vil du ha kvittering?(ヴィルドゥハークヴェタリング?):レシートは必要ですか?
こちらも、上と同じくレジで必ず耳にする言葉です。答える際は、レジ袋の質問の際と同様にJai(ヤイ)/Nei(ナイ):はい/いいえのどちらかで答えましょう。
商品の場所や値段を尋ねる
- Hvor er ○○○?(ブルアー○○○?):○○○はどこにありますか?
- Hvor mye koster det?(ブルミヤコスタデッ?):これはいくらですか?
こちらは、スーパーで商品の場所や値段を尋ねたい場合に使います。スーパーを歩いていると、「TILBUD」という文字を目にすることがあるのですが、これは「値引き品、セール品」を表しているので要チェックです。
ノルウェー語で道を尋ねたいとき
- Unnskylde(ウンシュクリュー):すみません
- Hvor er den nærmeste butikken?(ブルアールナァルメステ ブティッケン?) :一番近いお店はどこですか?
- Hvor er den nærmeste resturanten?(ブルアールナァルメステ レストランゲン?):一番近いレストランはどこですか?
道に迷ったり、何か食べられるお店を探したいときにはこれらのフレーズを使ってみてください。ノルウェーの人は、基本的に優しい人が多く、道を尋ねたりするととても親身になって教えてくれることが多いです。
私も初めてオスロについたとき、道が分からず3回ほど現地の人に尋ねましたが、皆さんとても丁寧に教えてくれました。老若男女問わず英語ができる人が多いので、コミュニケーションも難なくとれます。
その他のノルウェー語基本フレーズ
- Takk(タック):ありがとう
数字の1,000を表すTusen(トゥーセン)を頭につけると、「本当にありがとう」というように感謝の度合いが強まります。また、Takk takk(タックタック)と2回繰り返しても、同様に感謝の気持ちが強調されます。
- Vær så god(ヴァルセグゥ):どういたしまして
- Hade bra(ハーデブラ):さようなら
省略して、単にハーデと言うこともできます。お店で買い物をした去り際に店員さんがよくかけてくれる言葉もこちらです。
- God natt(ゴッドナット):おやすみなさい
- God morgen(ゴッドモルゲン):おはよう
- Smakte godt(スマックタゴッド):おいしいです
ノルウェー語まとめ
以上が、ノルウェー語の基本的なフレーズ紹介になります。日本語とは全く違う文法・発音で決して簡単ではないですが、やはり現地の人も、少しでもノルウェー語を知っているんだということがわかると嬉しそうな反応をしてくれます。
みなさんも外国人に日本語でお礼を言われると、親しみを感じて温かい気持ちになるのではないでしょうか?
観光や留学に行かれる際は、ぜひ参考にしていただければと思います。
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