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快適の移動しよう!知っておきたいリヨンの公共交通機関まとめ

リヨンの交通機関

フランスと日本の公共交通の仕組みには、だいぶ大きな違いがあります。

フランスでは、国鉄(SNCF)が国中に線路網を巡らせて中・長距離路線を担う一方、都市圏ごとの短距離輸送はそれぞれ異なる民間企業が運営するというシステムです。

こうしたシステム上、各都市圏ごとの交通機関の種類や運賃、サービス形態などには違いがあります。フランスを訪れる時には目的地の交通について少し調べておくと安心だと思います。

今回は、これからリヨンを訪れる皆さんのために、TCL(リヨン都市圏交通会社)が運営する公共交通についてご紹介します。

目次

TCLとは

TCLは、リヨン市と近郊を含むリヨン都市圏で、地下鉄(メトロ)、路面電車(トラム)、バス、ケーブルカーを運営しています。

日本と違って区間運賃ではなく、時間制限のある共通乗車券を利用します。どのチケットでも、上記の交通機関すべてに乗車・乗り換えが可能です。

各種乗車券は、メトロ・トラムの各駅、主要バス停などに設置された券売機で購入できます。ユーロ紙幣は使えないので、硬貨かクレジットカードを用意しましょう。

メトロやケーブルカーに乗る際は、自動改札機に乗車券を通してホームへ行きます。トラムとバスは、乗車後に車内各所にある刻印機に乗車券を通します。

TCL公式サイト:http://www.tcl.fr/en

地下鉄(メトロ)

地下鉄(メトロ)

TCLのメトロは、A、B、C、Dの4路線があります。リヨンにおける公共交通の動脈と言える存在です。

メトロA線

TGVも停まるリヨンの主要駅の1つPerrache(ペラーシュ)と、東の郊外にあるVaulx-en-Velin La soir (ヴォー・オン・ブラン ラ・ソワ)を結んでいます。

ベルクール広場、市庁舎などの有名スポットを含む市内中心部を通る、利用客の多い路線です。

メトロB線

リヨンの最主要駅Part Dieu(パール・デュー)と、南の郊外にある国鉄駅Gare d’Oullins(ガール・ドゥラン)を結んでいます。

メトロC線

全線わずか5駅の最短路線で、市庁舎最寄りのHôtel de ville(オテル・ド・ヴィル)と北西郊外のCuire(キュイール)の間を走行しています。

中間のCroix-Rousse(クロワ・ルッス)駅とHôtel de ville駅の間が急勾配のため、車両は登山電車仕様になっており、短いながらとても面白い路線です。

メトロD線

西郊外の国鉄駅Gare de Vaise(ガール・ド・ヴェズ)と、南郊外の国鉄駅Gare de Venissieux(ガール・ド・ヴェニシュー)を結ぶ最長路線です。

途中、旧市街に最寄りのVieux Lyon(ヴュー・リヨン)、Bellecour(ベルクール)を含むため、利用客も多いのですが、無人の自動運転になっています。

路面電車(トラム)

路面電車(トラム)

トラムは、T1、T2、T3、T4、T5の5路線で、主にPart Dieu駅を中心とする新市街で運行しています。

メトロより駅間が狭く、ピンポイントな移動に便利です。

バス

バス

バスは、130を超える路線で運行している身近な足です。

乗りたいバスが近づいてきたら、手を挙げて運転士に知らせましょう。立っているだけではスルーされることもあるので、ご注意を。

TCLのバスは、数字の番号だけの路線と、数字の前にCが付く路線の2つがあります。

C1からC26は、電線と接続して走るトロリーバスや低床式のバスが多く、環境や福祉への配慮が感じられます。

連結によって通常のバス2台分の長さになっているロングタイプのトロリーバスは、都市圏の通勤・通学の足として大活躍しているんですよ。

ケーブルカー

ケーブルカー

ケーブルカーは、フルヴィエールの丘を登り下りする2路線のみです。どちらも丘のふもとのVieux Lyon(ヴュー・リヨン)駅が起点になり、観光客でにぎわっています。

F1

Vieux LyonとSt-Just(サン・ジュスト)を結ぶ3駅の路線です。中間駅のMinimes Théâtre Romains(ミニム テアトル・ロマン)は、古代ローマ劇場跡の最寄り駅です。

F2

Vieux Lyonと、丘の上のFourviére(フルヴィエール)を結んでいます。フルヴィエール大聖堂へは、この路線が便利です。

乗車券のいろいろ

券売機

ここからは、多種多様な乗車券についてご紹介していきます。前述のとおり、制限時間内であればどの乗車券もすべての交通機関で使え、自由な乗り換えが可能です。

普通切符 (Ticket à l’unité):1.80ユーロ

最初に使用してから1時間以内であれば、1枚の切符でTCL管轄のすべての交通機関に自由に乗り換え可能です。

日本の切符と違い使用期限がないため、事前に買っておいて後日使うことができます。

バス車内販売普通切符 (Ticket à l’unité à bord des bus):2ユーロ

バス車内で運転士から買う普通切符です。券売機で買うよりも0.20ユーロ高くなっています。

10枚つづり(Carnet de 10 tickets):16.20ユーロ

普通切符の10枚つづりです。バラ9枚の値段より安く、お買い得ですよ。

フリー乗車券

1日券(Ticket liberté 1 jour):5.50ユーロ

購入日の始発から終電まで有効の乗車券です。

2時間フリー券(Ticket liberté 2 heures):3ユーロ

午前9時以降使用できる、2時間有効の切符です。普通切符を2枚買うより0.60ユーロお得になります。

夕夜フリー券(Ticket liberté soirée):3ユーロ

午後7時以降、終電まで有効の自由券です。

リヨンシティカード

すべてのTCL交通機関が乗り放題なのに加えて、提携している美術館、クルージングなどの料金が割引になるカードです。リヨンをたっぷり楽しみたい方にオススメ!

サン・テグジュペリ国際空港と市内をつなぐ高速トラム「ローヌ・エクスプレス」の乗車券付きもあります。

  • 大人1日/21.90ユーロ
  • 大人1日(ローヌ・エクスプレス付き)/40ユーロ
  • 大人2日/29.90ユーロ
  • 大人2日(ローヌ・エクスプレス付き)/49ユーロ
  • 大人3日/37.90ユーロ
  • 大人3日(ローヌ・エクスプレス付き)/57ユーロ

まとめ

リヨン交通の基本情報をご紹介しました。

日本のシステムとの違いで戸惑うこともあるかと思いますが、相対的には、リーズナブルに交通機関を利用できて良さそうだな、と感じた方も多いのではないでしょうか。

乗車券に関しては、多くの方が利用する一般的なものを取り上げましたが、ここでは紹介しきれなかった特別なものが他にもあります。

TCLを上手に使って、快適なリヨンの旅を!

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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