海外旅行に行くと美しい建物や風景、美味しい食べ物に気分が高揚します。しかし、気分が盛り上がっている時が一番危ない時。ヨーロッパでは、海外旅行客を狙った詐欺やスリがしっかりと目を光らせています。
今回はヨーロッパで多い詐欺、スリの手口と旅行中トラブルに巻き込まれない為の対策をご紹介します。
ヨーロッパで多い詐欺、スリの手法
署名活動を装って、お金を騙しとろうとする詐欺(特にパリで多発)
紙を持った人々が近づいてきて、サインを求めてきたら要注意です。
英語でない現地の言葉で観光客に話しかけてきて、署名活動をしているように近づいてきます。
いかにも助けて下さいという雰囲気で懇願されるので、何も分からず名前を書く人が多いのですが、署名した瞬間英語になり、名前を署名をしたのだからお金を払えと言われます。
かなり威勢よく、恐喝のような感じでしつこくお金を求めてくるので、仕方なく払っている日本の方もいるようです。こちらがグループ数名で行動している場合は、一人に的を絞って、一気に押し寄せてきます。
特にパリに多く、地下鉄オペラ駅を出ると必ずいます。
署名してしまうと事が大きくなるので、近づいてきたら早歩きで避ける(逃げる)のが一番いいでしょう。
また、署名を求めるフリをして、何人かで近づいてきて、一人が話しかけてくる間にもう一人がさりげなく鞄を開け、財布を盗むというのも手口の一つです。
事前に知っておけば、早歩きで避けることができます。頭に入れておきましょう。
ミサンガを手首に巻き付け、無理やり売りつける(パリ、イタリアで多発)
次に多いのがミサンガを持った人々が笑顔で近づいてきて、サービスであるかのように、いきなり手首にミサンガを結びつけます。その後、ミサンガを返そうとすると、一度つけたのだから買えと無理やり売りつけてきます。
ミサンガを売りつけてくる人は、特にアフリカ系の男性が多く、体も大きく、怒ったよううな口調で売りつけてくるので、断るのもなかなか怖く、しょうがなくお金を払う羽目になる人も多いです。
こちらもパリに多く、サクレクール寺院に行く際のモンマントルの丘に必ずいます。
また、エッフェル塔の下にもいます。アフリカ系の男性郡がミサンガを持っているのを見つけたら、買う気がないのであれば、早歩きで避けて通りましょう。
紙をおいて、携帯電話、財布等を盗む(フランスやスペインのカフェで多発)
こちらはなかなか高度なテクニックを持った泥棒です。
カフェやファーストフードで知らない人が一枚の紙をもって近づいてきます。
その方は話せないふりをしています。
一枚の紙を見せてきて、その紙に気を取られている間にテーブルの上に置いている、携帯電話やお財布等を見せている紙の下に隠し、盗みます。
とりあえず断ると、分かったと言って、何事もなかったかのように貴重品毎一緒にをもっていってしまうというスリです。
私は実際にマドリッドのスターバックスで現行犯を目撃しましたが、見事な手さばきでした。幸い携帯電話をとられそうになった女性は犯人が逃げる前に気づき、取り返していましたが、犯人は捕まることなく逃げていきました。
こちらのスリは若い男性が多いようです。カフェやファーストフードでも気を抜けないのが現状です。
家族ぐるみのスリ(ロンドンに多発)
ロンドンの旅行客が来るデパートやスーパーには、家族ぐるみのスリが多いです。
両親が観光客に話かけたり、わざとぶつかって気をひいている間に、子供が鞄をあけ財布を盗むというスリ手法。スリ家族は観光客のふりをして近づいてきます。「家族連れなので大丈夫だろう」という気を許してしまう観光客の心理を利用した巧みなスリ手法です。
特に多いのは、ロンドンの老舗ハロッズというデパートです。その他にもロンドンには観光客が多く、デパートやスーパーも人でいっぱいなので細心の注意が必要です。
これからクリスマスシーズンで多くの人でに賑わうデパート。旅行が台無しにならないようにしっかりと気を引き締めて、楽しみましょう。
関連:ロンドンで気をつけるべき危険な地域、スリと詐欺の対応策
海外旅行中トラブルに巻き込まれない対策
- 口の開いた鞄ではなく、チャックのついた鞄を持ち歩く。鞄はかならず絞めておく。
- 机の上にお財布、携帯電話を置かない。
- お金は小分けにしておく。
- 高価なもの(ブランド品)を身に着けすぎない。
- 地下鉄、スーパー、デパート等、人の集まる場所は絶好のスリポイントなので身の回りに特に気を付ける。
まとめ
いかがでしたか?
せっかくの海外旅行。最後まで楽しく過ごしたいですよね。今回ご紹介した詐欺、スリの手口はヨーロッパでとても主流な手口です。
ヨーロッパに海外旅行に行く際は、しっかりと頭に入れて、楽しい旅行にしましょう。
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