海外就職のスキルとは?必要なスキル17選

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海外で働くことが珍しくなくなった今、将来の選択肢の一つとして海外就職を考えている人も多いかもしれません。迷っている人も、これからまさに日本を出て行こうとしている人も、大きなチャレンジをするからには失敗したくないですよね。

日本と環境の異なる海外で働くには、うまく対応していくためのスキルが必要です。そこには、勉強や経験で身につけられるものだけでなく、精神的な部分も含まれています。

では、どんな個性や能力が海外就職を成功に近づけるのでしょうか。

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トラブルに負けないチャレンジ精神

第一に大切なのは、チャレンジ精神です。

海外での暮らしには苦労がつきものです。それに加え、日本の常識が通じない現地の人と働くのは本当に大変です。

特に、後進国での勤務は想定外の出来事やトラブルの連続。しかし、トラブルの度に落ち込んでいては前に進めません。その先にある成功を見据えて、チャレンジを続ける不屈の精神が求められます。

とりわけ、青年海外協力隊員やフリーで働く人(ノマドワーカー)などは、助けてくれる誰かが常にそばにいてくれるとは限りません。何が起きても動じない強さや冷静さが求められます。

目的を見失わない意志の強さ

これは簡単に言えば、仕事をする目的がはっきりしているかどうかです。

海外で働くと、予想もできなかったトラブルや状況が毎日これでもかと生じます。そんな時、「自分はなぜここに来たのか?」「なぜこの仕事をしたいと思っているのか?」という質問にはっきり答えられるなら、多少の苦労があっても目標達成のために努力し続けることは比較的容易と言えるでしょう。

しかし、「とりあえず海外で生活してみたいから」「以前の職場が嫌だったから」など、ぼんやりとした思いや逃げるような気持ちで海外に出るのであれば、問題が生じたときに耐えることが難しくなります。

海外で働く目的、将来の目標などをしっかり考え、見失わないように意識しましょう。

何があっても立ち向かえるポジティブさ

繰り返しになりますが、海外で働けば日本国内では考えられない出来事にたくさん遭遇します。

何か問題が発生したときに絶望的になるか、それとも、問題に立ち向かうことを楽しめるか、心持ちによってその差は歴然としてきます。

また、前向きな考え方ができなくなると精神的に病んでしまうこともあるので、物事には常にポジティブに立ち向かうことが大切です。

物事を円滑に進めるコミュニケーション能力

仕事にはトラブルや交渉ごとがつきもの。そんな時にはコミュニケーション能力を発揮して、仲間とともに解決へ導くことが必要です。海外でも現地スタッフとコミュニケーションをとることで、仕事をよりスムーズに行うことができます。

また、外国人の友達を作るためにもコミュニケーション能力は必須。仕事で成功するだけでなく、プライベートも充実させるためには、やはりコミュニケーション能力が欠かせません。

大切なのは語学力の高さだけではない

コミュニケーション能力とは、その国の言語の文法や単語を知っていることではありません。知らない単語があった時に別の表現で言い換えたり、ボディーランゲージで表現したりなどの発想の転換や工夫ができるかどうかということです。

また、表情ひとつで伝わることもあります。日本人はあまり表情を変えず、抑揚をつけずに話しがちですが、意識するとまったく違ってきますよ。

言いにくいこともはっきり言う勇気

海外での仕事ではYes、Noをはっきり言わなければならない場面に数多く出会うでしょう。日本のように「検討します」「考えます」「また連絡します」では、通用しないこともあるのです。

少し言いにくいことでも、自分の意見としてはっきり伝えることが大切です。海外では自分の意見を言えない人は、仕事ができないとか、信頼できないと思われることさえあるのです。

相手に伝わる英会話力

当然のことながら、グローバルな仕事には英語は必須です。しかし、ネイティブ並みの発音や教科書通りの文法はそこまで重要ではありません。

大切なのは、相手に確実に伝える力と、相手の言っていることが確実にわかる力です。また前述したように、直接表現できない時にとっさに別の言葉で言い換えたり、ボディーランゲージで表現したりする柔軟性も求められます。

世界中、たいていの国では英語が通じ、どこへ行っても英会話ができれば乗り切れます。業務や職種によっては、英語力が必ずしも求められるわけではありませんが、必要最小限の英会話はできるに越したことはありません。

日本で英語を話す機会を作る

レアジョブ英会話などを使えば、月に6,000円前後の格安料金で毎日英語を話すことができます。最低限の英語を格安で身につけるなら、こういったサービスも上手に利用しましょう。

英語以外の言葉も操る語学力

海外勤務では、英語だけでは不十分なこともあります。そもそも英語ができるのは当然のこととされているため、英語力がアドバンテージにはならないのです。

国際的な仕事の現場では、母国語と英語、さらに他の外国語を1種類以上マスターしているマルチリンガルの人こそが真に語学ができる人とされています。その点、日本は大きく遅れをとっている現実は否めません。

したがって、私たち日本人が海外で働くときは、英語に加え他の外国語もできたら申し分ないでしょう。

では、他の外国語ならどの言葉でもよいのかと言えばそうではなく、やはり望ましいのは、中国語、スペイン語、フランス語、ロシア語などの他、自分が行こうと思っている国の言葉もマスターすることが大切です。

中国語ができれば有利

筆者は、幸い中国での滞在経験があるため、その際に中国語をマスターできました。中国人は世界中どこにでもいる上、世界の工場としての中国の役割はますます大きなものとなっています。

特に東南アジアには多くの華僑(中国系)がいるため、中国語が使えると東南アジアでは有利になることもしばしばあるのです。

具体的にどの国に行くか決めていないけれど、スキルアップのために外国語の学習をしようと考えているなら、まずは中国語にトライしてみてはいかがでしょうか。

すぐに決定を下せる決断力

海外では、決定のスピードが問われる場面が少なくありません。そのため、物事の本質や優先順位を見極め、的確な判断を素早く下す決断力が求められます。

物事の本質を見るためには、普段からいろいろな分野で情報収集し、膨大な情報を系統立てて考え整理していく過程が欠かせません。

自分の業務とは関係ないと思われる情報でも、好奇心旺盛に吸収しておくと、物事を多面的に見て決定を下すことが容易になります。

結果が出なくても焦らない余裕

仕事で努力して成果が出ると、喜びややりがいを感じるものです。しかし、日本と勝手の違う外国では、良い結果をすぐに出せるとは限りません。

現地の従業員と協力して仕事を進めていく際には、全員が仕事の内容をしっかり理解し、やり方に慣れるまで時間を要するからです。

また国によっては、新しいプロジェクトを進めるために政府の許可が必要で、その許可が下りるまで何年もかかるケースもあります。

どんなに努力しても、自分にはコントロールできない要素が原因で成果がなかなか出ないと、がっかりしたり焦ったりしがちです。

そんな時、成功した姿を思い描きペースを崩さずに前進し続けることが、海外で長くやっていく上では欠かせません。

実務経験をベースにした即戦力

海外求人の中には「未経験可」というものももちろんありますが、数年の実務経験があるなら、該当する求人の量が格段に増えることは事実です。即戦力となるため、企業にとっても理想的な人材だからです。

また実務経験があることは、就労ビザの取得の際にも、なぜ会社があなたを雇いたいのか、なぜわざわざ外国人である日本人を採用する必要があるのかを説明する理由になります。

もし今、海外への転職を考えているのであれば、まずは日本でしっかり実務経験を積んでからでも遅くはないかもしれません。

その間、漫然と日々を送るのではなく、業務に関連する資格を取得したり、語学の勉強などを意欲的に行ったりすれば、後の海外転職をより有利に進めることができます。

専門の知識や技術

海外で働くときに、自分が何を専門として会社に貢献できるのかは非常に大切です。

日本では、大学生が就活をして一括採用される時点では専攻間の垣根は低く、企業側は実務をさせながら教育するため、就職前の専門能力は問われないことがほとんどです。

逆に、海外では学生が大学で何を専攻し調査研究してきたかにポイントを置いて採用するので、採用後はその専門知識を最大限活かせるような業務に就かせます。

実際に海外で働いていてよく聞かれるのは、大学で主に学んだこと、大学院で主に研究したこと、専門に関することなどで、その分野のプロフェッショナルであることが重要視されるのです。

他の人に負けない何かを持っておく

したがって、海外就職を目指すのであれば、自分にしかできないこと、会社が「この人なら!」と信用して仕事を任せてくれる専門性を持つことが大切です。

それは、経営、市場調査、財務など分野を問わずどんなことでもよく、たとえ大学でそれほど勉強していなかったとしても、日本で働いたことがあるならその経験を活かすことができるでしょう。

また、美容師や調理師などの専門的な資格があれば、海外でのニーズはたくさんあります。国家資格でなかったとしても、ネイリストやエステティシャン、整体師などの専門技術を持っていれば、海外求人をチェックしてみると求人の多さに驚くことでしょう。

海外就職で強みになるのは、他人に負けない専門性であり、語学力(英語力)ではないのです。

相手を振り向かせる営業スキル

海外での仕事には、積極的な営業が不可欠。自信を持って商品をアピールする必要があります。外国人は日本人よりも明らかに売り込みが強く、積極的に自らの持てる力を使ってセールスを行います。

日本人が海外旅行へ行くと、現地人の営業力に負け、必要のないお土産を買って帰ることがありますよね。このように、外国人はチャンスを見つけたらすかさず売り込んでくるのです。

真面目にコツコツやることも大切ですが、海外では日本のように、特に目立たなくても評価してもらえるということはあまりありません。海外での仕事を成功させるには、周りのライバルに劣らない強いセールス力が必要です。

日本人特有の奥ゆかしさをいったん忘れる対応力

日本人の美徳の一つとして、奥ゆかしさはよく挙げられます。

しかし、海外で仕事をしていくには上で述べた営業力と同様に、自分はこんなにすごいんです!会社のためにこんなに貢献できます!と、自分をどんどんアピールしていく姿勢が必要です。そうしなければ、仕事を任せてもらえなかったり、昇進できなかったり、そもそも面接に受からないということもあり得ます。

日本人の慎みは海外では誤解につながる場合も

また、何かプレゼントをするときにも日本人は「つまらないものですが……」という表現を使いがちですよね。でも、もし海外で取引先の人と会ってそんなことを言ったなら、「私はつまらないものを贈られる存在なのか!」と誤解されてしまうこともあります。逆に、あなたのために時間をかけて心を込めて選びました!とアピールすることが大切です。

一歩海外に出たなら、奥ゆかしさは心の中にしまっておきましょう(ただし、完全に忘れてしまうと日本に戻った時に大変なので、なくしてしまわないように注意が必要です)。

現地の習慣に適応する臨機応変さ

海外で仕事をするときに、現地や周囲の人々のビジネス習慣、生活習慣を十分に理解することは非常に重要です。多くの国では、そもそも仕事に対する考え方が日本と違います。

日本では終身雇用制が定着しており、残業や休日出勤も当たり前という価値観が広く浸透しています。

しかし海外では、仕事とプライベートははっきり線引きされていることが少なくありません。例えば昼休みが3時間ほどあり、昼食は家に帰って家族と一緒にとるのが習慣になっていたり、毎日定時になると仕事がどんなに残っていても帰る、といった具合です。

そこでのやり方に従うと仕事もうまくいく

はじめは日本の文化や考え方との違いに驚くことでしょう。ですが、必ずしも日本のものさしで物事を判断しなくても良いことが理解できると、とても楽になってきます。

相手の背景や文化、考え方を理解し、順応していけば、その姿を見た現地の人に愛され、職場の雰囲気が良くなり、仕事の効率が良くなっていくことまであるのです。

海外で仕事をするときは、現地や人々の文化にうまく適応することが仕事を成功させる第一歩と言っても過言ではありません。

無理をしない、上手なさじ加減

無理をしないと聞くと意外に思われるかもしれませんが、実は海外生活では重要なことです。これは決して、怠けるということではありません。

外国は、日本とは気候も空気も違います。当然のこととはわかっていても、ストレスがたまり、体調不良を起こすことも多くなります。

日本国内ならば、すぐに病院へ行って診察してもらうことができますが、海外暮らしでは日本のような体制の整った医療機関がなかったり、費用が高額になったりすることもよくあります。

よって、身体が限界値を超える前に、無理をせずにしっかり休息をとることが不可欠なのです。

危険を感じたら早めに引き返す判断を

また、国によっては治安が良いとは限りません。一本路地を入ると途端に物騒になり、強盗や性犯罪の犠牲者になってしまうという事態も起こり得ます。

「もうこれ以上進んだら危ないから引き返そう」と、無理をせずに道を変えたり戻ったりする判断を早めに下すよう意識することが、自分の身を守るためには欠かせないのです。

断捨離する潔さ

海外での生活は、慣れ親しんだ日本の暮らしとはまったく異なります。日本と同じような快適な生活を送れるとは考えない方が良いでしょう。

バスタブがない、普段使っている調味料が手に入らない、電車が時間通りに来ない……など、挙げればきりがありません。

強いこだわりがあると、欲しい物を手に入れるまでに多くの時間やお金、体力を使うことになったり、状況に怒りを感じたりして、なかなか仕事に集中できません。

一方、日本での生活に強いこだわりがない人、またはもともと持っていたこだわりを捨てられる人は、海外での不便な生活も楽しむことができるでしょう。

割り切りの良さ

海外で仕事や生活をすれば、どうにもならないこと、自分自身ではどうしようもないことにしばしば直面します。しかし、そこで立ち止まっていては前に進むことができません。

すぐにあきらめるのは良くありませんが、試行錯誤し時間をかけても解決できなければ、「無理なものは無理」ときっぱり割り切る(悩まずに進む)ことも大切になるのです。

まとめ~強い気持ちと目標があれば乗り越えられる

海外就職は人生の大きな決断。メンタル面も含めできる限りの準備をして、万全の態勢で臨みたいものですね。

ここまで見てきたように、海外で働くためには語学力や専門知識などに加え、周囲に適応していく力や何があってもめげない精神力の強さが求められます。すべてを受け入れる覚悟がなければ、簡単にできることではありません。

ただ、大切なのは目標とやる気です。それさえあれば、つらいことや困難な状況を乗り越えていく力が自ずと生まれてくるはずですよ!

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情報収集が進めば、より具体的に海外にいる自分をイメージできるはずです。

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